藤波(ホンダRTL)、初日6位、2日目10位。
フランス西部の小さな村VIRIEU-LE-GRANDで行われた世界選手権は、観客に見やすいような特筆すべきセクション配置や設営がされ、とても大がかりなオーガニゼーションで運営された。
会場のほとんどのセクションは湿った木立の中にありとても滑る状態。ランプキン(B)にとって滑るセクションは最も得意とするものだ。
1日目はスコルパに乗るイギリスのジャービスが2位と好調だ。今季のルール変更で、ジャービスはノーストップルールのスタイルに合っているようだ。5月にはSSDTを制したばいかりのジャービスはとても調子がよい。
モンテッサのコロメはささいなミスが目立ち1ラップ目は5番手と出遅れた。2ラップ目には16点という好成績(藤波も同点)で巻き返しをするが、ランプキンには追いつけなかった。
2日目になるとスリップリーなセクションは乾いてきて難度が下がり選手達の減点数も少なくなる。1ラップ目のランプキンは8点と、1ラップ目から他を引きなはしてリードしていった。321ccエンジンを積むガスガスを駆るカモッジが12点でランプキンを追う。続いてコロメと黒山が(B)13点。藤波は1ラップ目の第4セクションで、足つき1回のところをマシンをバックさせたとして5点の宣告を受け、以来ナーバスになって1ラップ目は9番手へと落ち込み、結果は10位になってしまった。藤波は2日間共にオブザービングに泣かされた。
2ラップ目、コロメは最小減点数の7点で競技を終えたものの、合計17点で競技を終えたランプキンには追いつけず、合計20点で2位に。
藤波貴久(TEAM HRC 6/10位)
セクションやオーガニゼーションはとてもよい大会だったと思う。しかしオブザービングに問題があった。5点の判定にあまりにもムラがありすぎる。そのおかげで2日間ともペースが狂ってしまった。
M.コロメ(3/2位)
1日目はくだらないミスで4つも5点をとってしまった。2ラップ目になんとか巻き返そうとしたが、第5セクションの油断で5点をとってしまったのがくやしい。2日目は1ラップ目に取った1つの5点が致命的だった。
●次戦は、7月5日アンドラで開催されます。
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