エバーツ、1/2位につけ、総合優勝!
ポイントランキングでは、2番手との差を13ポイントに広げる。
バイラー2/3位。ボレー、6/6位。
タイムプラクティスではS.トーテリ(K)が2'04"648でトップ、S.エバーツ(CR250M)は2'04"735で2番手につけるが、その差はわずか00"087という大接戦だった。P.バイラー(H)は2'05"766で5番手、F.ボレー(H)は2'06"875で10番手につけた。
ヒート1、バイラーがホールショットを取り、Y.デマリア(K)、トーテリ、エバーツ、T.ボーランド(Y)が続いた。バイラーは中盤、11周目まで快調にトップをキープし、その後方ではエバーツとトーテリが激しい2位争いを展開。
30分過ぎにバイラーはミスを犯したすきに、チャンスとばかりエバーツとトーテリにパスされて3位に後退してしまう。エバーツとトーテリのトップ争いのバトルは続いたが、13周目にトーテリはまさかのスリップダウン。3番手を走行していたバイラーはそのすきに2番手に浮上した。
しかし、トーテリは18周目に再びミスして、デマリアとM.ベルブーツ(S)の2人にかわされて5位に終わる。
結局、エバーツは2番手のバイラーに、4"005 のリードで勝利を獲得し、ホンダ勢が1&2フィニッシュ。エバーツは2'08"090で、このヒートのファーステストラップもマークした。ボレーは10番手からのスタートとなり、6位まで追い上げた。
ヒート2、M.アルトネン(KTM)がホールショットを決め、バイラー、J.モーリス(H)、エバーツ、トーテリが続いた。序盤、バイラーがトップを走るが、2周目に2番手につけたエバーツが果敢にアタック、そして3番手のトーテリも加え、三つ巴のトップ争いになる。
18分過ぎの9周目にはエバーツがバイラーをパス、バイラーはなんとか2位をキープしようとトライするが、疲れがでてしまいペースダウンしてトーテリにもパスされて3番手に後退してしまった。
25分過ぎの11周目、ついにトーテリはトップのエバーツを捕らえて、そのまま逃げきり、21"299もの差をつけての勝利。このヒート、エバーツとバイラーが2&3位でゴールした。ボレーはまたしてもスタートで出遅れ、1周目の10番手から6位まで追い上げる。
結局、1/2位のエバーツが総合優勝、2/3位のバイラーは総合2位に輝き、ホンダワークス勢が1&2となった。ボレーは3週間前のイタリアGPで、右足首とヒザをにダメージを受け、右コーナーの多いこのコースでは踏ん張りがきかず、苦戦を強いられながらの6/6位で、本人もこの結果ならOKだとコメントしている。
S.エバーツ(優勝/2位)
練習はそれほど良くなかったよ。でも、予選はスタートからいい走りができた。最終的にはいいラインを見つけたし。ここのサーキットはちょっと妙な感じ。高速コーナーがあるけれど、すごく滑りやすい。でも、ギャップはなくて、全てサンドコース。2回のプラクティスで、このコースを走りこなすのは、かなり難しいね。予選の最後はリラックスして乗るようにしたら、タイムが上がっていた。ここのコースは、多分4回めだと思うが、明日のレースは後半の15〜10分あたりからきつくなるから、そこからが勝負だろうね。
ヒート1は、自分のコンディションもマシンの仕上がりもいい感じだった。ここのトリッキーな第1コーナーは、とても危ないから注意していたよ。その後は、とにかく前のライダーをパスすることだけに集中した。トーテリに対してもプレッシャーを感じていたし、その後にはバイラーにもプレッシャーを感じていた。でも、最終的にはノーミスティクで走りきることができたし、トーテリとの差も広げることができたので良かった。タフなレースだったよ。
ヒート2も、バイラーを捕まえるのにかなりのラップを使ってしまった。最終的にはトーテリにパスされてしまったが、このヒートもいい走りができたし、少しタイトルに近づけたような気がしている。
P.バイラー(2/3位)
今回は予選5番手のタイムだから、そんなにも喜んでいられない。それでも、まあまあのポジションにつけられるからOKだよ。トラックはちょっと危ないね。小さなジャンプもあちこちにあるし、溝もあるから、気をつけないとね。とにかくスムースに走ることだと思う。練習始めはリラックスしていいタイムが出せたんだ。そして、さらにプッシュしていったら、逆にタイムは悪かった。ここは、とにかくいいラインを見つけないとダメだよ。ここは3回め。あまり好きなコースじゃないけれど、条件は皆、同じだからね。'95年は3/2位、'97年は8/3位だったから、ハプニングさえ起きなければトップ3はいけると思う。
ヒート1、スタートしてリード、スピードもキープしていたが、20分後にはコンセントレーションが難しくなったので、このままのスピードをキープすれば間違いなく転倒となるので、スピードダウンしてスムースに走る戦術に変えた。エバーツが自分をパスしてからも、後ろからトーテリがプッシュしてきたが、いいラインを見つけていたので、しばらくは2位をキープできた。中盤過ぎにトーテリにパスされたけれど、彼がミスして2番手に浮上した後は、とにかくスムースに走ることだけを考えていた。レースの終盤は信じられないくらいのタフなレースだったよ。
ヒート2は、自分としてはベストとは言えないけれど、最初に飛ばしてスピードをキープしたかったね。
F.ボレー(6/6位)
3週間前のイタリアで右足首とヒザを傷めているので、今日はちょっときつかった。ここのトラックはライトサイドのコーナーが多いので、踏ん張りがきかないんだ。だから、スムースに走るように心掛けた。今回の予選はベネズェラのバット・スーバニアになったよ。ここは確か、5回めだと思う。
ヒート1&2共に、右足を充分に使えないコンディションだったが、6位は悪くないと思う。痛みはもうOKだけど、まだ踏ん張りがきかないし、ここで負傷したくないから、とにかくスムースに注意して走ったよ。今日は自分にとっては、とても辛いレースだった。ケガをしてから、3週間もトレーニング出来なかったからね。手も、6/6位でゴールできたから、思ったよりは悪くなかった。これからは、少しはトレーニングできるから、次のブラジルは表彰台を狙っていくよ。
●次戦は、7月26日ブラジルで開催されます。
|