エバーツ、1/2位につけ、ランキングトップを快走中!
今回は125ccと250ccの2クラス同時併催となり、125ccが71名、250ccが36名のエントリー。コースの路面はイタリアならではのハードサーキットで、土曜日は気温37度で完璧なドライコンディションとなり、ライダー達はかなりの埃に悩まされた。しかし、125ccのタイムプラクティスの後に散水され、250ccの最初の頃はコースは一変してウエットコンディションとなった。決勝日はさらに気温が上がって38度となり、体力勝負の一面もでてくる。しかし、地元モトクラブの必死の散水作業により、レース中は一部分を除いてはほとんど埃に悩まされることはなかった。
37度という炎天下でのタイムプラクティスとなるが、30分後、S.エバーツ(CR250M)が2'19.48でポールを取り、すぐにF.ボレー(H)が2'18.81を出してトップを奪う。終了2分前にボレーは2'18.491で更新するが、最後の1分でエバーツが2'17.148、S.トーテリ(K)が2'17.470をマークして、エバーツがポールポジションを獲得。ボレーは3番手、P.バイラー(H)は2'18.493で4番手となる。
決勝当日の気温は38度と、厳しいコンディションの中、レースはスタートした。ヒート1、トーテリがホールショットを取るが、エバーツが2コーナーで抜いてトップにたち、トーテリ、M.マスキオ(Y)、C.ステバニーニ(TM)、Y.デマリア(K)が続いた。エバーツとトーテリは激しいデットヒートを展開、4周目では、3&4番手のマスキオとデマリアに8秒もの差をつけ、さらに10秒後方ではボーランドとM.ベルブーツ(S)が5番手争いをしていた。
30分過ぎまでエバーツとトーテリのドッグファイトは続き、11周目にトーテリがパスするが、エバーツは数m後には抜きかえしてストロングな走りを見せつける。しかし15周目、コースの中でも埃が特にひどい所でラインをミスしたトーテリは転倒、エバーツは2位のトーテリに13秒のリードで余裕の勝利を獲得した。
3位&4位には両者共にケガの後、レース復帰を果たしたデマリア、ボーランドがゴール。バイラーは1周目に転倒して28番手からの追い上げとなり、5位まで浮上したが、最終ラップで再び転倒してしまい7位、ボレーは8位でフィニッシュした。
ヒート2、トーテリとデマリアが重なるようにして1コーナーを抜けるが、デマリアがすぐにトップを奪った。1周目はデマリア、エバーツ、トーテリ、ボーランド、バイラーが続いた。しかし2周目、不運にもエバーツは転倒してしまい、真後ろにいたトーテリもエバーツのマシンに当たってロスタイム、両者共にポジションを後退させた。このハプニングの後、デマリアがトップにたち、ボーランド、トーテリ、バイラー、エバーツの順でコントロールラインをパス。8番手につけていたボレーは、5周目下りで転倒してヒザと足首にダメージを負いリタイアを強いられた。
15分後、デマリアはトーテリに5秒のリード、その後ろ4秒のところにボーランド、さらに4秒後方にエバーツが追う。デマリアは最後までトップをキープすることはできず20分後にはトーテリがトップを奪い、ボーランドとエバーツは3周に渡る激しい3位争いのデットヒートの末、8周目にはエバーツが3位につけた。この時、2位のデマリアとのギャップは8秒。しかし、エバーツは追撃の末、周回毎にその差をジリジリと詰めていき、14周目にはデマリアをパスして2位に浮上。ラスト5周、バイラーはボーランドをパスして4位でフィニッシュした。
結局、1/2位のエバーツと、2/1位のトーテリが1&2を分け合ったが、2ヒート目の勝利を獲得したトーテリが総合優勝を獲得。
S.エバーツ(優勝/2位)
ヒート1は、本当にハードなレースだった。でも、途中から腕上がりが始まり、トーテリはハードにプッシュしてくるし、決してリラックスした走りができたレースではなかった。でも、トーテリがスモールミスティクを犯してギャップが開いてからはイージー・ウインとなった。
ヒート2は、スリッピーなコーナーをオーバースピードで突っ込んで転倒してしまい、すぐにマシンに飛び乗り再スタートした。しかし、ボーランドをパスするのに手間取ってしまった。頑張って追い上げたんだけど、この時のライディングは100%を越える走りの時もあったね。2番手につけた時、トーテリとの差は開きすぎていて、つかまえるのは無理だった。でも、2位でハッピーだよ。トーテリとは1&2を分け合って、ポイント差は変わらなかったからね。
●次戦は、7月19日ベネズエラで開催されます。
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