バイラー、今季初の総合優勝を飾る(3/1位)!!
エバーツ、両ヒートとも2位につけ、ランキングトップを堅持!
金曜日の午後から土曜日の午後まで降り続いた雨で、タイムプラクティスのコンディションは1ラインでスリッピー。S.エバーツ(CR250M)は2'20"145のタイムを出し、長い間ポールポジションをキープしていたが、38分後にS.トーテリ(K)が2'20"145をマークしてポールポジションを奪う。P.バイラー(H)は2'21"254のタイムを出して3番手、F.ボレー(H)は2'22"173で6番手につけた。
ヒート1、トーテリがホールショットを取り、バイラー、ボレー、エバーツの順で1コーナーを抜けるが、すぐにエバーツが3番手に浮上。15分間、トーテリ、バイラー、エバーツ、ボレーがポジションも差も変わることなくそれぞれをフォローする。
17分過ぎ、バイラーが転倒して2番手をエバーツに明け渡すが、トップのトーテリはすでに7秒のリード。しかし、エバーツは激しい追い上げをみせ、32分過ぎにはトーテリの真後ろまで迫っていた。トーテリはエバーツのアタックをかわしながら走るが、トーテリの目の前に転倒したライダーが現れた。しかも1ライン上のことだ。トーテリはアウト側からよけようとしたが、転倒していたライダーが動いてトーテリは接触、マディにつっこんで転倒してしまうが、エンジンはストップせずにすんだ。そして、直後にいたエバーツもトーテリをよけようとしてマディにつっこんでしまった。
ラスト10分、エバーツはトーテリをプッシュ、トーテリはプレッシャーを感じながらももこのコースコンディションでは抜くのが難しいのを知っていたため、なんとか1位をキープ。結局、わずか数m後ろ、0"423 の差でエバーツは惜しくも2位。中盤を前に転倒したバイラーだが、その後も快調な走りで3位をキープし続けた。
ヒート2、このヒートもトーテリがホールショットを取り、バイラー、ヒスボス(KTM)、エバーツが続き、1周目にエバーツは3番手に浮上。
中盤、トーテリは12秒のリードを築き、エバーツはパスするチャンスがないままにバイラーをフォローし続けていた。このヒートもトーテリの楽勝かと思われたが、33分過ぎ、トーテリはマシントラブルに襲われてペースダウンを強いられ、バイラーとエバーツはトーテリのすぐ後ろまで追い上げていた。
ラスト6周、ついにバイラーとエバーツはトーテリをパス。トーテリは3位に終わる。そして、エバーツは果敢にアタックするが、最後までバイラーを抜くチャンスはやってこなかった。ボレーはトーテリに約1秒差で、おしくも4位でコールした。
バイラーは3/1位で今季初の総合優勝に輝く。2/2位のエバーツは総合3位。
P.バイラー(3位/優勝)
ヒート1はコーナーでちょっとしたミスから転倒してしまった。でも、レース前半でラッキーだったよ。転倒した直後は自分のスピードを取り戻すのに2〜3周かかったけれど、それからはスピードに乗った走りもできてトーテリとエバーツに追いつこうとトライした。
ヒート2は、精神的に自信を持てていなかったので、勝てるような気はしてなかった。ヒート1の後、自分のスピードがトップ争いをしている2人と変わりなく40分を走りきれたからハッピーだった。ヒート2はトーテリは自分より速かった。でも、マシントラブルでペースダウンしてしまい、彼を抜いてトップに立てた時、ここで再びモチベーションを持つことができてた。
S.エバーツ(2/2位)
ヒート1は、1ライン上で転倒したライダーがいたのはプロブレムだった。コースはパスするのがすごく難しかったからね。でも、2位ならハッピーだよ。先週のイタリア以後、リラックスしてフィーリングは随分よくなった。
ヒート2、本当に抜くチャンスのないトラックだった。序盤でバイラーを抜こうとトライしたんだけど、どうしてもパスできなくて、トーテリは大きくリードしてしまうし、ガッカリしてしまったよ。バイラーが2位をディフェンデイングするのは当たり前のことだけど、もし、コースコンディションがノーマルだったら、絶対に抜けたと思うよ。
●次戦は、6月28日イタリアで開催されます。
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