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モトクロス世界選手権シリーズ 250cc
第5戦ヨーロッパ(ベルギー)


S.エバーツ(CR250M)、両ヒートとも2位。

ポールポジションはS.トーテリ(K)。S.エバーツ(H)2番手、P.バイラー(H)3番手、F.ボレー(H)6番手。
今戦の舞台は、ギャップだらけのコーナーが連続するレイアウト。コースコンディションも、土の部分とサンディな部分とがあり、ライディング、セッティグともに難しいハードなコース。その上、当日は、ホコリを押さえるための散水でラインが1本となり、かなりパスしにくいコンディションとなった。
ヒート1は、トーテリがホールショット。バイラー、エバーツ、M.ベルブーツ(S)、M.マスキオ(Y)、ボレーが続く。エバーツは、4周目にバイラーをかわして2番手につけるが、既にトーテリは5秒も先行。エバーツはその差をキープし続けるが、腕が上がりはじめた中盤過ぎからトーテリがだんだんとリードしはじめ、最終的には17秒のビハインドで2位ゴール。エバーツは、昨年、腕上がりに悩まされ続けたが、今年はハンドリングがイージーになったマシンと、トレーニングでその悩みも解消。しかし、今季初めての腕上がりに襲われる。1、2位が単独走行になった19秒後ろで、ベルブーツが果敢にバイラーにしかけ、会場を沸かせる。12周目には1コーナーの立ち上がりで2人が横一列に並ぶほどのドッグファイトを見せ、ついに13周めにベルブーツはバイラーをパスしてそのまま逃げきった。ボレーは2周めにマスキオをパスし、最後まで後続のマスキオとカールソンを寄せつけることなく、6位に12秒もの差をつけて5位入賞。
ヒート2も、トーテリがホールショット。バイラー、エバーツ、ベルブーツが続き、ボレーは9番手。トーテリはヒート1に続いて快調な走りで、2周目にはバイラーに2秒弱のリードをつけ、周回を重ねるごとにリードを広げ、7周目にエバーツが2番手にポジションアップした時には、既に5秒も先行していた。中盤にはトーテリが約6秒のリード、2番手のエバーツと3番手のバイラーとの差は約4秒で、このヒートもトップ3の単独走行となる。この時、ボレーは8周目にマスキオをパスして8番手につけていた。30分過ぎ、トーテリは10秒ものリード、そしてエバーツ、バイラーはそれぞれに大きなギャップのままポジションをキープ。終盤で10番手から追い上げてきたボレーが6番手のボーランドに迫るが、ラスト2周で転倒してしまい6位でフィニッシュした。結局、トーテリが今季初のパーフェクト・ウイン。エバーツは今季初めてどちらのヒートも優勝を逃したが総合2位。3位にはバイラーが入った。

S.エバーツ(2/2位)
ヒート1は腕上がりが始まるまではトーテリとのギャップをキープできたが、プロブレムに襲われてからはキャッチすることができなかった。ここは地元で、沢山のファンの期待もあって、肩に少しプレッシャーがのしかかっていたよ。今年初めて勝利を逃してしまったが、このサーキットはあまりレース経験もなくて、そんなに得意なタイプじゃなかった。
ヒート2は腕上がりのほうはOKだったが、1コーナーでバイラーと接触しかけて危なく転倒するところだった。アルミフレームではここのコーナリングはハードだった。でも、この難しいトラックで両ヒート2位なら満足だよ。
プラクティスでは49だったギヤスプロケットを決勝では50に変えた。だが、いつも49を使っているのでヒート1のスタートはあまりよくなかった。ヒート2では49にもどしてヒート1よりはいいスタートが切れた。次のイギリスは得意なコースだから、絶対に勝つよ。

P.バイラー(4/3位)
トラックがすごくラフだった。ヒート1はバンピーなコースで少し腕が上がってしまった。サスペンションのセッティングも難しく、J.M.ハッキンもハードにトライしてくれたが、まだパーフェクトではなかったようだ。コーナリングが厳しくて必要以上のエネルギーを使い、コーナーが多いこともあって腕が上がってしまった。
ヒート2もいいスタートをきれ、腕のほうもOKで、2〜3周はトーテリをフォローできたが、15分頃にエバーツにパスされてしまった。次のイギリスはアップ&ダウンの多い得意なコースだから、勝利に向けて頑張るよ。

F.ボレー(5/7位)
ヒート1はサスペンションが良くなくて、コーナーがかなり厳しかった。ても5位だったから良かった。
ヒート2は、フロント、リヤともにもう少し柔らかいサスペンションにチェンジして、ヒート1よりはかなりベターだった。でも、小さなバンプが連続するこのコースでは、もっと柔らかめのサスペンションでもよかったと思う。ヒート2ではパスしようとトライしたが、パスするのが難しいコンディションで2度の転倒。コースに水をまきすぎて、1ラインになっていたからね。ラインチェンジが難しくって転倒してしまったんだ。土曜日にもっとサスペンションのセッティングを煮詰めておけばよかったと思う。

●次戦は、5月24日イギリスで開催されます。

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