2019.07.01
本日のオランダGP MotoGPクラス決勝の直前、伝説的なHondaライダーのミック・ドゥーハン氏と高橋国光氏がレジェンドマシンにまたがりデモ走行を行いました。
ミック・ドゥーハン氏、高橋国光氏
Hondaは、1959年6月3日のマン島T.T.レースに参戦して以来、世界選手権におけるレース活動の60周年を迎えました。これを記念して、このオランダGPでさまざまなイベントをスタート。このデモ走行も、記念行事の一つとして実施されました。
高橋氏は1959年のマン島T.T.レースで使用されたマシンを改良した125ccのRC142を駆り、1961年の西ドイツGPで日本人初の勝利を手にしました。
ミック・ドゥーハン氏
Honda初のグランプリマシンRC142は、エンジンに当時としては革新的な技術を採用。2気筒4ストロークのエンジンが谷口尚己選手のポイント獲得とチーム賞の受賞に導きました。
2年後にはオーストラリア出身のトム・フィリス選手が125ccのRC143で、英国出身のマイク・ヘイルウッド選手が250ccのRC162でチャンピオンに輝きました。1966年にはHondaが500cc、350cc、250cc、125cc、50ccの全5クラスでコンストラクターズタイトルを手にしました。
高橋国光氏
ドゥーハン氏はグランプリデビューを飾った1989年からNSR500を駆ります。Hondaの世界選手権参戦30周年となったこの年には、エディ・ローソン氏がチャンピオンを獲得。ドゥーハン氏はその後、NSR500で1994年から1998年まで500ccクラスタイトルを5連覇しました。さらに、ここオランダGPでも、500ccクラスで5勝を挙げています。
1984年から2001年まで活躍したNSR500は、134勝し10回のライダーズタイトル獲得と11回のコンストラクターズタイトル獲得を果たした最も成功した最高峰クラスマシンです。
NSR500で蓄えた知見で、2002年から始まるMotoGPの4ストローク時代をHondaがリードしました。
Hondaの革新的なテクノロジーはマルク・マルケスによる通算5回のチャンピオン獲得の原動力となりました。RC213Vを駆るマルケスは今シーズンのポイントランキングもリードしています。
60年以上にわたるWGPでの挑戦でHondaは779勝し、60回のライダーズタイトル獲得と69回のコンストラクターズタイトル獲得を果たしました。これらは全て今も進化を続けるHondaの技術力によるものです。