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第45回 東京モーターショー2017
代表取締役社長 八郷隆弘 挨拶内容

第45回 東京モーターショー2017
代表取締役社長 八郷隆弘 挨拶内容

皆様、こんにちは。八郷でございます。
本日はお忙しいなか、Hondaブースにお越し頂き、誠にありがとうございます。

Hondaの想い

Hondaには二輪車・四輪車・パワープロダクツ、ジェットなどの多岐に渡るモノづくりの力、そして、商品を通じて得た「世界2800万人のお客様との繫がり」があります。これらは、
「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」
というHondaの想いの具現化の証であり、強みでもあります。
本日は、この想いによって創り出し、グローバルのお客様にご愛用、育てて頂いた商品や、新たな時代に向けHondaらしい商品をご紹介します。また、日本をさらに輝かせ、それをグローバルの成長につなげていく。そういった、Hondaの取組みについてもお伝えしたいと思います。

グローバルモデルの紹介(二輪)

「生活の可能性が拡がる喜び」。その想いをこめたモデルは、国を超え・時代を超えて拡がってきました。
それを最も象徴するのが、スーパーカブの世界生産累計1億台達成です。約60年前に誕生し、世界中のお客様にご愛用頂き、今では、Hondaの一番のロングセラー商品となりました。今回は、エポックメイキングとなった過去のモデルに加え、「クロスカブ」や「125CCモデル」など、新しいカブの提案もしています。
また、1975年の登場以来、時代ごとに変化するお客様のニーズに、最新の技術で応え、進化を続けてきた、フラッグシップ「ゴールドウイング」も、今年フルモデルチェンジをします。圧倒的な存在感はそのままに、さらに快適性を向上させ、旅のパートナーとして、お客様の生活をより豊かなものにするモデルとなりました。

グローバルモデルの紹介(四輪)

四輪車も、グローバルで鍛えられ・育った強いモデルがあります。シビック・アコード・CR-Vといったモデルは歴代、世界中のお客様に大変ご好評を頂き、Hondaの「走りとデザイン」をリードする商品へと成長してきました。
そして今年、シビックを、強い想いを持って日本に投入しました。
軽自動車やミニバンが多く、Hondaらしいクルマが少なくなったと言われるなかで、Hondaには、グローバルで通用する強いモデルがあることを知って頂きたい。そして、日本のHondaをもっと元気に輝かせたい、という想いです。そのため、新型CR-Vも来年日本に投入します。ハイブリッド仕様や3列シート仕様をラインアップし、幅広くSUV価値をお届けします。
さらにレジェンドも、デザインを一新すると共に、走行性能を根本から見直すなど、フラッグシップとして磨きをかけ、来年発売します。また、デザイン・パッケージング・走行性能を大幅に刷新し、今年北米でデビューした新型アコードも、今後、シビック・CR-Vと同じく、グローバルで販売していきます。

グローバルモデル総括

以上のように、二輪も四輪も、強みであるグローバルモデルのラインナップを強化します。あわせて日本には、生産においても、電動化などの新技術の導入に対応し、従来以上に「日本のモノづくりの強化」を進め、世界のHondaのクルマ創りをリードする、という役割を改めて持たせます。
日本で、世界一のクルマを創り出す。そして、それをベンチマークに世界中のスタッフが努力し、Hondaがさらに輝いていく。それこそが大転換期を迎える今、私たちが成長するために必要だと考えています。

電動化モデルの紹介

Hondaは従来より「カーボンフリー社会の実現」に向け、様々な技術・商品の開発に取り組んでいます。
なかでも二輪車においては、HondaがCO2削減をリードするべく、いち早く4ストローク化・FI化を進め、ガソリン車のさらなる低燃費化にも取り組んできました。そして、現在は電動化商品の開発も進めています。本日は、グローバルで好評のスクーター・PCXをベースとした、「PCXハイブリッド」・「PCXエレクトリック」を展示しています。この両モデルは、来年発売を予定しており、市場の多様なニーズや社会環境を踏まえ、二輪車が今後どうあるべきかをお客様に提案していきます。
四輪車については、1970年代にCVCCエンジンを市販化して以来、ガソリン車の低公害化・低燃費化を進め、90年代にはハイブリッド車「インサイト」を発売。ハイブリッド車の累計販売台数は200万台を超えました。本日展示のCR-Vやステップワゴンにもハイブリッドを設定し、ラインアップを更に拡充します。
また、Hondaは昨年、2030年までに販売総数の3分の2を電動化することを発表しました。現在その具現化に向け、商品展開をおこなっています。
特に、プラグインハイブリッドは今後の普及の中心と考えており、今年北米で発表した「クラリティPHEV(ピー・エイチ・イーブイ)」を来年の夏、日本にも投入します。ガソリン車同等のユーティリティ性能を備え、100キロ以上のEV走行と、モーター走行ならではの力強い加速、静かでスムーズな走行性能を実現した「クラリティPHEV」は電動化モデルの拡がりにつながる、新たな提案です。

コンセプトモデルの紹介

Hondaは、ハイブリッドやプラグインハイブリッドにおいても、「役立つ喜び」・「操る喜び」を実現したいと想い、商品化を進めてきました。この想いは、EVであっても変わりません。電動化のメリットはそのままに「こんなモデルがあったら便利だな、楽しいな」という商品をお届けしていきます。ここからは、そういった未来のモビリティを紹介します。
まず、最初に紹介するのは、「Hondaライディングアシストe(イー)」です。
「Hondaライディングアシストe」は、ロボティクス研究で培ったHonda独自のバランス制御技術を、二輪車に応用した実験車です。マシン自身がバランスを保ち、低速走行時や、停止時の転倒リスクを軽減することで、二輪車のある生活を、より安心で楽しいものにする提案です。
Hondaは四輪車においても、「役立つ喜び」・「操る喜び」を実現すると共に、特徴的で親しみやすく、ユニークなクルマを創りたい、と考えています。
まずは、役立つ喜びを提供する、EVコミューターコンセプト「Honda NeuV(ニューヴィー)」をご紹介します。
「Honda NeuV」は、AIや自動運転技術を搭載し、ドライバーの表情や声の調子からストレスの状況を判断して、安全運転のサポートを行うほか、ライフスタイルや嗜好を学習して、よりドライブを楽しくする提案を行います。モビリティが、今まで以上に、身近なパートナーとして活躍します。
続いて、人々の生活に寄り添い、親しみがもてるEV、
「Honda Urban EV Concept(アーバン・イーブイ・コンセプト)」をご紹介します。「Honda Urban EV Concept」は、生活や楽しみを、さらに自由に拡げることをコンセプトとしたシティコミューターです。双方向の通信機能を持ち、モビリティが人と社会と、より楽しくつながっていきます。
また、EVならではのパッケージングにより、コンパクトなボディに広々とした居住空間を持たせ、お客様に寄り添い、愛着がわくような親しみのあるデザインとしました。
この「Honda Urban EV Concept」をベースとしたモデルを、欧州での発売に続いて、2020年に日本でも発売する予定です。
そして、最後にご紹介するのは、操る喜びをEVで実現する、
「Honda Sports EV Concept」です。
この「Honda Sports EV Concept」は、どのような時代にあっても、スポーティーで爽快な走りで、意のままに操る喜びを提供したい。そんな想いを込めたHondaからの提案です。
「Honda Urban EV Concept」と同じEV専用プラットフォームで、さらに低重心化し、より意のままに操ることができる、スポーティーな走りを実現します。
デザインは、スポーツカーとしての機能美を持つロー&ワイドなパッケージとし、広く親しみを持って長く愛されることを目指しました。
以上のようにHondaは、いつの時代においても「役立つ喜び」・「操る喜び」を提供するため研究開発を進め、皆様のご期待にお応えする商品を、今後もお届けしていきます。

モータースポーツの紹介

最後にモータースポーツへの取組みについてご紹介します。
二輪では今年もMotoGP(モト・ジーピー)、モトクロス、トライアルといった頂点レースに挑戦しています。先日、トライアルでは前人未到の11連覇を達成し、MotoGPも現在、年間トップの獲得を目指せるポジションにおります。
四輪については、F1への挑戦を続けています。皆様のご期待に応えられる結果に繫がらず口惜しい想いをしていますが、ご存じのとおり、来期からはトロ・ロッソという、若さと勢いのある新たなチームと一緒に、着実な成果につなげたいと考えています。
一方で今年は、大変喜ばしい歴史的な出来事がございました。長年Hondaと共に、挑戦し続けてきた佐藤琢磨選手が、世界3大レースの一つである「インディ500」で優勝を果たしました。また、スーパーGTやスーパーフォーミュラもシーズン後半に入り、コンスタントに表彰台に上がれるレベルとなりました。
今後も私たちは、勝利にこだわり、皆様のご期待を裏切らない結果につなげるべく、モータースポーツへの挑戦を続けます。引き続き、皆様のご声援を宜しくお願いします。

以上のようにHondaは、お客様に喜んで頂きたい、という想いを持ち、技術と商品を通じて、お客様の生活の可能性を拡げるチャレンジを続けてまいります。今後も、ご支援をよろしくお願いします。
本日は、ありがとうございました。

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