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CBR250R

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SPECIAL INTERVIEW CBR250R開発者に聞く

日本のみならず、世界中が注目する本格クオータースポーツ、CBR250R。グローバルモデルとして生を受けたその背景には、世界中のライダーに走る喜びと所有感を楽しんで欲しい、という開発陣の熱い想いがあった。彼らが語る開発秘話をお届けしよう。

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スタイリングは日本だけでなく、ヨーロッパ、アジア、各地域のデザイナーが案を持ち寄り、議論を戦わせながらひとつのスケッチにまとめ上げた。これは最終スケッチ。

バイクの楽しさと喜びを届けたいという想いの結晶

 世界で通用する、グローバルなスポーツモデルを造る。CBR250Rの開発コンセプトが定まったとき、開発陣が抱いた決意。それは「スポーツバイクに対するHondaの想いを伝えたい」というものだった。
「通常のモデルであれば、販売地域のニーズにできるだけ応えるように開発するのですが、CBRはグローバルモデルなので、そうした特定地域のニーズには(偏った味付けにしないためにも)全ては応えられません。でも、モーターサイクルの楽しさを核に、我々の(スポーツバイクに対する)想いをしっかり入れたバイク造りをすれば、結果としてどこでも通用するモーターサイクルになるのではないかと考えました(山口氏)」
 こうした想いはスタイリングにも色濃く現われる。斬新で、上質で、そして誰もがHondaのバイクとひと目でわかるデザイン。ボディパネルのエッジに、曲面に、その想いは反映されていった。
「CBRという名前を付けるからには、世界標準となるフルカウルのバイクをデザインしたい、という想いが強かったですね。本格的なスーパースポーツのデザインを250ccクラスのパッケージに凝縮させることに重点を置きました。苦労はしましたが、やりがいのある仕事でした(飯田氏)」
 一方、エンジンは様々な選択肢の中から、新設計の水冷シングルに決まったが、開発陣は、シングルであることを意識させない、軽やかで伸びのある出力特性にもこだわっていた。
「グローバルモデルですから、単に新しいものを造るのではなく、10年、20年先を見越した設計をしたいと考えました。燃費が良く、どの地域でも製造できて、どの地域でもしっかりメンテナンスできることを重視しました。ただ、開発チームの想い入れは大事にしていましたし、何より『シングルエンジンだから振動が多い』とか『(シングルだから)上が伸びない』とは言われたくない。出力特性の決定には随分悩みましたね(原田氏)」
 スポーツバイクの楽しさをしっかり伝えたい。そんな想いはシャシーやトータルセッティングにもしっかりと貫かれた。
「開発初期の段階から『トラスフレームで造りたい』と考えていました。軽さと剛性のバランスに優れているのと、トラスの組み方次第で色々なセッティングが施せるからです。構造が複雑な分、生産の難しさは増しましたが、そこはアイデアを出し合いながら工夫していきました(藤山氏)」
「開発陣の想いをどう具現化するかというのも大事でしたが『幅広い層のお客様に、本来のバイクの楽しさを感じて欲しい』という想いで取り組みました。日本の交通環境下における速度レンジでも、吹け上がりの良さや、扱いやすくてトルクフルな出力特性を体感してもらえるよう造り込みをしてきました(高見氏)」
 世界中のライダーに、スポーツバイクを気軽に楽しんで欲しい。グローバルモデルであるCBR250Rの誕生は、開発陣のこうした情熱が支えていたのである。

スポーツバイクの喜びを世界のライダーに届けたい……

  • 山口正昭氏

    山口正昭

    株式会社本田技術研究所
    二輪R&Dセンター
    第1商品開発室 第2ブロック
    主任研究員

    CBR250Rのプロジェクトリーダーとして、開発チームを率いてきた。


  • 高見規丈氏

    高見規丈

    株式会社本田技術研究所
    二輪R&Dセンター
    第1商品開発室 第2ブロック
    主任研究員

    プロジェクトリーダー代行。テストを重ねながら、CBR250Rの味付けを決定した。


  • 原田誠氏

    原田誠

    株式会社本田技術研究所
    二輪R&Dセンター
    第1商品開発室  第1ブロック
    研究員

    CBR250Rのプロジェクト初期から携わり、エンジン設計を担当。


  • 藤山孝太郎氏

    藤山孝太郎

    株式会社本田技術研究所
    二輪R&Dセンター
    第1商品開発室 第2ブロック

    トラスフレームを採用した、CBR250Rの車体設計担当。


  • 飯田王海氏

    飯田王海

    株式会社本田技術研究所
    二輪R&Dセンター
    デザイン開発室 第2ブロック
    研究員

    CBR250Rのデザイナー。これまではアジア向け機種の担当を歴任してきた。



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