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1987-1989 NOTE
解説文章
st1100pan-european
タイトル
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第9話第9話-1
ph1-1
初期の頃のフランス向けカタログ。このカタログは朝霞研究所にも1部しか残ってないほどレアもの。タンデムでの高速走行というコンセプトがよく伝わってくる
アメリカでGL1500の量産が開始されると、今度はヨーロッパ向けツーリングモデルの開発が必要になった。アメリカでのゴールドウイングのようなモデルがヨーロッパにはなく、主流はBMWのR100シリーズなどであった。

そのBMWを超えるため、ヨーロッパのツーリング環境を徹底的に調査することから開発は始まった。各国の民族性からはじまり、教育制度や兵役制度、また宗教的背景や免許制度など時間をかけて徹底調査したが、国ごとに考え方も法律も違うので共通項を見つけるのには苦労した。

とはいえ陸続きのヨーロッパだけに、ほかの国を訪ねるようなロングツーリングが好まれ、しかも日本で考えていたよりはるかに高い頻度で出かけていることや、丘陵地帯や峠も走るのでアメリカでのロングツーリングと違ってスポーツ性も要求されることなどがわかってきた。兵役制度の影響からバイクに乗る年齢は比較的高く、バイクは日常生活にゆとりと変化を与えるパートナーという感覚が強いのも、日本やアメリカのバイク感とは大きく違う部分だ。

それらを整理すると、ヨーロッパでのバイクに求められる要件は、
(1) ロングツーリングのために荷物はたくさん積めること
(2) スポーツライドもできるようにバッグは簡単に取り外せること
(3) ドイツの速度無制限のアウトバーンでも十分な最高速と加速性があること
(4) 高速走行しても安定性が高いこと
(5) ヨーロッパ人マインドに合ったスポーツ性も高いこと
(6) エンジン音は小さく騒音は静かなこと
(7) 走行風から身を守り居住空間は快適であること
などである。そのことから開発のキャッチフレーズを『世界最快適ハイスピードツアラー』とした。このバイクが実現すれば、ナンバー1ヨーロッパツアラーとなることは間違いない。

また『3時間ノンストップ・ハイスピードツアラー』というサブタイトルも決定。好燃費と同時にタンク容量も確保することで3時間連続走行を実現させ、走行風や振動も気にせずに周囲の景色を楽しみながら休憩なしで長距離を走りきるバイクにすることをねらった。このようなキーワードが決まると、開発チーム全員が目指すバイクのイメージを強く持てるのである。

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