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1980-1982 NOTE
解説文章
vfr750sabre
タイトル
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第5話第5話-1
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会社にあったチョッパーを引っぱり出してみた。これはHRCがアレン・ネスに依頼して製作したもの。エンジンは直4
'80年7月、直4アメリカンカスタムのニューモデル・CB750Cの検討のためにHRC(ホンダ・リサーチ・オブ・カリフォルニア)に出張したときのこと。私が打ち合わせをしていた隣では当時2輪部門の総括責任者の入交さんを中心に『世界ナンバー1企業であり続けるための将来的ラインナップはどうあるべきか』『直4での圧倒的勝利は難しい。他社との違いを出し、今後6〜7年間は他社が追随できないものはなにか?』というテーマを検討中だった。そこで急遽、そこに居合わせた私も予定変更。さまざまなエンジン形態の、完成車にした時の将来性とポテンシャルの比較検討をすることになったのである。

エンジンについては大先輩の坪井さんが次々と検討をすすめ、私も同時に60度V4、90度V4、変形V4、新直4などの新エンジンを、完成車に搭載した時のレイアウト検討を進めていった。

手元に「この検討はホンダの将来に関わることで身震いを感じる」と書いた当時のメモが残っている。新しいエンジンによるレイアウト検計などまったくはじめてだが、トキメキも感じながら取り組んだものだ。

夏休み前に帰国の予定も、新エンジンの方向性も見出せないまま休み返上。西海岸の日本食レストランで入交さん、坪井さん、デザイナーの森岡さんたちと食事しながらも熱い議論を重ねていた。


帰国後もさらに検討を続け『V4が最も高い技術優位性を持つ』という結論が出た。
レーサーのNR500でV4の高い可能性を感じさせられたし、バイクとして完成させた時に、
(1) クランクシャフトが短く高出力を発揮するのに有利
(2) 一次振動が完全バランスして上質な振動フィーリングが得られる
(3) エンジン幅が狭いと回転マスがエンジンの中心に集中でき、操縦性に有利
(4) エンジン幅が狭ければ車体の幅も狭められるので空力特性が優れる
など、優位性は明快だった。

その後、役員室より『ホンダが切り開いた大型オンロード市場は他社の追随もあって激戦状態である。高度化し多様化するニーズに応え、この状態を抜け出すために次の時代の典型となり得るV4シリーズを開発する。完成車の性能や機能、あらゆる点で既存直4をしのぐように』という方針が打ち出された。自分たちの検討結果が採用され、責任の一端を担うこととなったわけでもある。

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