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第11話第11話-4
こうして目指すバイクが形になりつつあった頃から、社内では「最速バイク」がCBR1100XXの代名詞のように使われるようになっていった。確かに世界最速の量産バイクということはインパクトが強く、それまで他社の後塵を拝していたことを思うと溜飲を下げる出来事には違いないが、我々プロジェクトチームの考え方とはズレが生じていた。

我々が創りたいのはこれまでのどのバイクよりも楽しみが大きいバイクであった。置いている車両を見ているだけで楽しくなり、エンジンをかければサウンドが心地よく響き、走り出せば感動を覚えるような加速感、秀逸なブレーキのおかげで不安なく速度が出せて、周囲の景色を楽しみながら最高速を味わえ、そして意のままにコントロールできるハンドリング…そんなバイクである。

テーマが“最速”だけではないことを伝えたくて、キャッチフレーズの『ザ・グレイテスト・スーパースポーツ』を開発途中から『最高性能バイク』に切り替えてみたが、効果はなかった。これでは市場においても同じように受け取られるのではないか、「世界最速」というフレーズがひとり歩きしてしまうのではないかと危惧していた。“最速”はあくまでも楽しみの中のひとつであり、最速だけではこのバイクの一部しか評価されないということになるが、それではあまりにもさびしい。そこで目指すバイク像を整理した“フューチャー10”を前面に出すことにした。


(1) 見てわかる性能の高さ=高性能が瞬時に感じられるデザイン
(2) 誇りを持てる造り=使うほど磨き込むほどに愛着が持てるような丁寧な造り込み
(3) 感動を生む加速=“鋭い”を上回る、感動を与える加速
(4) 俊敏なハンドリング=ミドルクラスのバイクに匹敵するコントロールしやすいハンドリング
(5) 安心して楽しめる高速性能=周囲の景色を楽しみながら高速走行が可能な安定感
(6) 信頼の制動性能=高速マシンにふさわしい制動力があり、コントロールしやすいこと
(7) 上質な振動性能=いかなる回転域でも上質な振動フィーリング
(8) ふたり乗りが楽しめる居住性=パッセンジャーをつらいふたり乗りの我慢から解放
(9) 安心の夜間走行=夜間走行においても最高性能を十分に楽しめる明るいヘッドライト
(10) 世界最速=バイク史上最速。


これは走る性能だけでなく心に訴える要素も含んだ、将来のバイクが備えていたい10項目であり、どれかひとつが欠けても開発完了とはせずに、もし不十分なら開発日程を延長して達成させるつもりだった。この10項目が達成できれば従来のバイクイメージよりもはるかに大きな楽しみが得られると考え、「モースト・プレジャブル・バイク」と名づけたチャレンジでもあった。
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●CBR1100XX
SUPER BLACKBIRD

'96年のデビューから現在まで続くホンダのフラッグシップモデル。
「XX」には究極という意味が含まれ、アメリカ・ロッキード社の超音速偵察機SR-71ブラックバードの運動性が高い部分にイメージを重ねた「スーパーブラックバード」というペットネームもつけられた
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発表会でヨーロッパのジャーナリストだけに配られたXXのリトグラフは、世界限定250枚。日本での公開はおそらくはじめてと思われる

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