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1993-1996 NOTE
解説文章
CBR1100XX
タイトル
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第11話第11話-1
CBR1000Fは独特のフルカバードボディを持った“エアロスポーツ”として'87年に登場、新しいリッターバイクとして高く評価されていた。とはいえ登場以来8年も経過するとモデルイメージは古くなり、また主要マーケットであるヨーロッパのユーザーの要望を受け入れたマイナーチェンジを重ねるうちにツアラーとしての色彩が強くなってきていた。するとホンダを代表する真のスポーツバイクを求める声が大きくなり、フルモデルチェンジということになった。


ホンダで最大排気量のスーパースポーツということは“フラッグシップ”を意味するが、そのモデルチェンジには、
(1) 現在のエンジンの排気量を上げ、デザインのみを一新する案
(2) ホンダの持つ軽量化技術を前面に出し“操る楽しさ”を主眼に置いたモデルチェンジ案
(3) シリンダーを楕円化し“楕円ピストンと高出力”を売りとする案
(4) 世界最高速を持ち、ホンダの中だけでなく全バイクのフラッグシップとする案
などが考えられた。

そして排気量と得られるパワーから最高速を計算したり、長所や欠点を洗い出し、他社の将来的な新機種も予測して候補をしぼりこむわけだが、初期段階では(2)の軽量化案が有力だった。誰もが実感出来ることではない300km/hより誰でも体感できる機動性と十分な中速加速を取ろうとしたわけだ。また「使えないプラス20psより誰もが評価するマイナス30kg」のキャッチフレーズにもインパクトがあった。


ところがプロジェクトチーム内に「乗ったらわかるよさだけで真のフラッグシップといえるか」という意見がくすぶっていたことも事実である。私は体験上1000ccを超えるバイクには、豪快な加速が得られるかわりに重くて機動性がないことに不満を感じていたので、豪快な加速フィーリングよりも機動性を優先したいと考えた。するとLPL(開発責任者)代行でテスト責任者の萩原紳二が「絶対に機動力は確保できるので(4)案の最高性能バイクにしましょう」と進言してくれた。経験豊富な開発者である萩原が「機動性を確保する」ということで方向性は決定。

ホンダでは開発時にキーワードを設定してプロジェクトチーム全員の意識を一本化するが、この新フラッグシップには豪快な加速と俊敏な機動性を持ったバイク=最も偉大で最も魅力的なスーパースポーツを創るという意志を込めて『ザ・グレイテスト・スーパースポーツ』とした。そしてヨーロッパでは十種競技のチャンピオンを真のチャンピオンとして“スーパーアスリート”と高く評価するが、それと同じようにあらゆる領域でナンバー1になることを目指した。


さまざまな検討の結果、我々の提案した案はCBR1000Fとの共存が可能と判断され、新機種CBR1100XXとしてラインナップに加わることになった。これは柔軟な考え方をするホンダならではの展開だったといえよう。
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最終スケッチでは「CBR」の文字が大きくてワイルドな印象。カウルのダクト形状は機能優先で最終的に現在の形になった
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●CBR1000F
フルカバードボディのCBR1000Fは、ゼロヨン10.5秒、最高速270km/hの実力派。数度のマイナーチェンジを経てXXに進化するが、棲み分けが可能なことからしばらくは併売された

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