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OCEAN MASTER STORY

世界のプロが選んだHonda

世界で活躍するHonda船外機の
知られざるストーリー

2019.03.07
名匠一族の新たなる挑戦 21

Honda新型船外機を搭載した
サノ25ランナバウトと
サノ23フィッシングクルーザーが、
ジャパンインターナショナル
ボートショー2019
Hondaブースに出展決定!!

ボートファンの心を揺るがす名艇2艇が、ジャパンインターナショナルボートショー2019のHondaブースに登場する。世界が注目する木造艇建造の技術を誇る佐野造船所のサノ25ランナバウトと、サノ23フィッシングクルーザーの2艇だ。
サノ25ランナバウトは何度も当記事に登場していて、その華やかさに心を躍らされた方も多いと思う。進水から11年目の今年、細部まで磨き上げるフルレストアが佐野造船所で行われ、ボートショーへの出展となった。艇体に使われているのは、言うまでもなくホンジュラス・マホガニー。設計者であり建造者である佐野造船所の佐野龍太郎社長によれば、マホガニーが熟成したことにより、質感が増し、色に深みがでてきたとのことだ。新艇時には味わえなかった色艶がある。これまではHonda船外機のBF225が搭載されていたが、今回はHondaの新型船外機、BF250Dに換装された。信頼性、耐久性、経済性の面で完熟の域に達したBF250だが、ずば抜けたトルクに、25ランナバウトのテスト走行を行った佐野社長に、笑顔が見られた。ちなみにテスト走行では、6000回転で37.2ノットを弾きだしている。

そしてもう1艇のサノ23フィッシングクルーザーは、オフショアでの釣行を前提に佐野社長が7年前にライン図を起こした23フィート艇だ。フレームにはパイン材を使用し、マリングレード合板で仕上げた艇体に、ボトムを5プライ、サイドハルを4プライのFRPで包み込んでいる。23フィートというよりも、ひとクラス上のボリュームを感じるのだが、根底にあるコンセプトは一人から二人程度のショートハンドでの釣行で、釣りに長けた佐野社長がその使い勝手を追及し、さらにはキャビンの快適さを求めている。もちろん佐野造船所ならではの、ホンジュラス・マホガニーとチークを多用した贅沢なキャビンだ。海が時化て沖に出られないときでも、マリーナでのボートライフが楽しくなりそうだ。
7年前の建造時にはオーナーと幾度となく話し合い、オーナーが持たれていた夢を佐野社長のセンスと技術で具現化した1艇だ。こちらもフルレストアが施された上で、新型のHonda船外機、BF225Dが搭載され、Hondaブースに展示される。

新型BF250Dがトランサムにマウントされたサノ25ランナバウト。テスト走行では6000回転で37.2ノットを記録した。

緑豊かな入り江でも、林立する高層ビルディングを背景にした湾口でも、サノ25ランナバウトはよく似合う。
全長7.70m 全幅2.45m 吃水0.85m 重量2,000kg 定員6名。

今回も新艇の建造時と同じように、ニス塗りとサンディングを14回繰り返し、ホンジュラス・マホガニーの魅力を引き出した。進水から11年の間にマホガニーは質感が高まり、艶やかな赤味が増した。その色味こそが、マホガニー艇オーナーが求める風合いでもある。
サンディングされたトランサム周り。建造時の無垢の状態だ。インパネ周りの計器類やステアリングも外され、磨き上げられた。
デッキの仕上げの作業風景。トップコートの吹き付けのために、トランサムからコンソールに板を渡して作業する佐野社長。写真右側がトランサム方向。
今回のレストアで、ウインドウも交換された。
艇体の仕上げにトップコートを吹き付ける。吹き付けるそばから、天井の照明が映り込みはじめる。作業をするのは龍也氏。
トップコートの吹き付けが終わり、屋外に出された25ランナバウト.曇天だがハルに風景が映り込んでいる。
2月に佐野造船所に到着したHondaの新型船外機、BF250Dをマウントする。
滑車でエンジンを吊るす。右でチェーンを持つのは佐野社長。慎重に取り付け位置にエンジンを動かす。
取り付け終了。艇体にはまだ養生がみられる。


Hondaの新型船外機、BF225Dを搭載したサノ23フィッシングクルーザー。


佐野社長が操船し、テスト走行。全長6.90m 全幅2.45m 吃水0.90m。

今年1月、デリバリーされたばかりのBF225Dを取り付け。


エンジンにも艇体にも、傷を防ぐために養生。
取り付けが終わり、陸上でのテスト掛け。V6・3.6リッターの心地よくも迫力あるサウンドに心が躍る。

佐野造船所にHondaの新型船外機2基が並んだ。向こう側が25ランナバウトにマウントされたフラッグシップエンジンのBF250D。手前がサノ23フィッシングクルーザーのトランサムにマウントされたBF225D。

この2艇がボートショーのHondaブースに並ぶ。




バウデッキの美しさにため息。順調に建造が進むリグビー。

コーキングが終わり、乾燥防止のためにニスを初塗り。一度の塗装でこの美しさだ。
この後、14から15回、サンディンと塗装が繰り返される。ただし、最終塗装のトップコートの吹き付けの時は、足場を組まないと作業ができないのだそうだ。このバウデッキを覆うように鉄パイプが組まれるようだ。

製材が終わったサイドデッキの張り付けに入った。
サイドデッキ(未塗装部分)がバウデッキのウォーターウェーへとつながった。
写真右(左舷)にサイドデッキのために組まれたフレームが見える。龍也氏が立つ右舷側にはサイドデッキがフレーム上に張られている。
舷側の曲線に合わせ、サイドデッキの柾目面を削っていく。大方電動鉋で削ったあと、舷側の面と一体化するように、指先の感覚を頼りに鉋で削りを入れる。次回、その職人技ともいえる美しい仕上がりをご紹介する。
張り終えたサイドデッキに乾燥防止のためにニスを塗布。
ボディやネックなど、そのすべてにホンジュラス・マホガニーを使ったギターを、佐野稔氏(写真)が製作。深みのある音質に驚かされた。
取材協力:(有)佐野造船所(http://www.sano-shipyard.co.jp/index2.htm)
文・写真:大野晴一郎