2025.5.27
Hondaの「デザインサイト」があること、ご存知ですか? クルマだけでなく、さまざまなHonda製品のデザインの裏側を伝えるサイトで、Hondaのデザインセンター(埼玉県和光市)のメンバーが創っています。そのサイトが最近、大きくリニューアルしたとのこと。若手が自ら手を挙げて、サイトデザインにも取り組んでいると聞き、デザインセンターに取材に行きました。
Hondaの若手デザイナーたちって、どんな人たち? どうしてHondaのデザイナーを目指したの?? 根掘り葉掘り、聞いてみました。
入社3年目の
若手デザイナーが
自ら手を挙げ
デザインサイトを
手掛ける
――まずは「デザインサイト」をデザインする2人。2人とも入社3年目! 自ら手を挙げたそうです。
―永井:
Webに興味ありますって言っていたら、やってみないかと声がかかりました。チャレンジというものには、じゃあやってみようという会社なので、3年目の僕にもチャンスが。それで工藤さんも巻き込んだんです。
―工藤:
僕はWebアプリの開発が面白くて。やるなら全力でやりたいなと。
そもそも、
Hondaに入社したきっかけは?
―永井:
Hondaはバイクやクルマの会社という認知しかなかったんですけど、大学のときに、7歳の子どもが一番事故に遭いやすいということを解決しようと、「Ropot」という肩にのせるプロダクトをHondaが企画しているのを知って、すごく興味を持ち、惹き込まれました。
―工藤:
僕は、姉が鈴鹿サーキットでASIMOの人形を買ってきてくれて、それがすごい可愛いと感じたのが、Hondaに愛着を持った初めての瞬間です(笑顔)。ASIMOとかHondaJetとかF1™みたいな、王道(クルマやバイク)から外れてチャレンジしていることに惹かれました。
「デザインサイト」では、
何を伝えたいと?
―永井:
Hondaって、本田宗一郎さんの時代からずっと、世の中的に、変なことをやってるよとか、すごいの創ったなというニュースが尽きない。デザインサイトだから、綺麗に創んなきゃいけないところもあるんですけど、お客さんの気持ちをちょっと動かすような、何かやってるぞ、ワクワクするなということを感じるサイトにしたい。
―工藤:
ストリート感みたいなものを表現したら面白いんじゃないかと思っています。それとHondaには、すごい研究をしている人たちがいて、そのちょっとグレーゾーンで思いっきり力を発揮している。そんなかっこいいところも、なんとか表現できたらと。
――新しい世代ならではのHondaの捉え方に、編集部は興味を惹かれました。2人がデザインする「Hondaデザインサイト」ぜひご覧になってください。
――続いては、
Hondaのデザイナーになりたい人、
必見!
若手デザイナーのインタビューが面白くなってきた編集部は、2人より後輩、入社2年目の新人デザイナーたちに集まってもらい、聞いてみました。
入社2年目
若手デザイナーたちに
聞きました
Hondaやクルマ文化との出会いは?
―川崎:
幼い頃に「グランツーリスモ」とかそういったゲームでクルマが好きに。街にあふれるクルマが納得いかず、自分が創れるんじゃないかと。
―Lee:
Hondaの目指しているかっこよさを聞いたら、使う楽しさ、運転する楽しさ、それが人につながっていると聞いて、自分が成長するネタが必ずあると感じた。
―牟田:
たまたまもらった原チャリがHonda ZOOMERってやつで、面白いなぁって。自分はバイクが好きなんで。
―髙井:
韓国で生まれ静岡で育った。浜松に住んでいたとき、学校帰りにHondaの工場の白い服を着たおじさんたちに毎日遭遇、いい笑顔で挨拶してくれて好きになった。
―淺野:
インターンを受けたら、楽しそうに笑っている人の表情が印象に残って。
―喜田:
鈴鹿サーキットによく行っていたり、レースが好きで。
―中尾:
Hondaって空を飛ぶモビリティもあるし、海に行けるモビリティもあるし、最近だと宇宙にまで行っている。
―木戸:
大学の授業で農業をする機会があって、クルマのデザイン以外も面白いなと。Hondaって、四輪・二輪・パワープロダクトと幅広いことを知って興味を。
―仲座:
私が純粋に楽しく乗れるバイクって考えたときに、Hondaが一番人々の生活と、楽しいニーズを満たしてくれると思って。
―田口:
オープンキャンパスでクレイを体験したら面白くて。その面白さを教えてくれたHondaに入りたいと。
―Park:
韓国でも、Hondaは身近で信頼できるブランドだから。
―Cho:
子どもの頃に、ASIMOというロボットを知って。クルマもバイクも、いろんなものを創る会社に入りたいなと。
――クルマやバイクとの出会い、Hondaの人との出会い、事業内容への共感など一人ひとりのHondaとの接点は違いますが、編集部は、「インターンなどを通じ、接したHondaの人に好感をもった」ことと「いろんなものを創るHondaの多面性への興味」が多いと感じました。
――ちなみに余談ですが、21世紀初頭、若者のモーターサイクルを研究・開発した「Nプロジェクト」から生まれたバイクを、好きだという声も多かったです。
入社してどう?
実際入社して、
Hondaデザインセンターはどう?
ギャップは?
―田中:
チャンスを平等に与えてくれる。そこに参加できているということは自分にとって幸せだし、Hondaに入ってよかったと。
―川本:
期待されていることを実感できて、すごいモチベーションが高い。
―髙井:
今もニコニコ笑い声があちこちで、バンバン聞こえる。
―喜田:
かなり自由だなって、開放感ある会社。
―小林:
個人の趣味とか個性っていうのは、すごく大事にしてる。
―三浦:
楽しく働いているなって実感している。
―仲座:
仕事に対して真摯に向き合ってる姿勢を感じます。
―桶田:
毎日が楽しいですね。
―Kim:
新人なのに、デザインコンペとかに参加するチャンスも多くて。
若手デザイナーが想う、
ホンダデザインとは?
――決して言わせているのでなく、気を使っているのでもなく、自由に答えてもらった結果、編集部の想定外なほど「楽しい」「自由」「先輩が耳を傾けてくれる」という言葉が出てきました。そこには、ささやかれる大企業病というムードは全くありませんでした。デザインセンターには、この気風があるから、今回「デザインサイト」のデザインを、3年目の永井&工藤コンビが手掛けることになったのかもしれませんね。
さてもう一つ、みんなに質問してみました。
あなたの思う、
Hondaのデザインって?
―川崎:
寛容っていう言葉かなぁ。人間尊重のような姿勢。
―栗木:
こだわりという言葉に尽きる。誇れるものを創るっていう。
―田中:
この商品の本質って何だっけ? というところを突き詰めていく。
―Lee:
人の生活に楽しさをあげる会社、それがHonda。
―牟田:
人の想いというのを汲み取って。幸せとか楽しいっていうところを製品に。
―中尾:
人が軸。AIとか機械化とかあるけど、人に対してどう考えるかを突き詰める。
―桶田:
今、ワクワクするようなものって少ない。もっとワクワクさせたい。
―木戸:
Hondaならではの視点で、人の生活を創っていくこと。
―田口:
一番は創る側が面白いと思って創ることかなって。
―Park:
こだわり強くて、すげーなと思ってデザインするのがいいかな。
――2年目とは思えないほど、みんな熱く語ってくれました。彼らがたずさわったデザインのクルマやバイクが、数年後に世の中に出てくるはずです。想いは各々でしたが、人とか生活とか想いという言葉が、多く聞こえてきました。
――そんな彼らの新人初チャレンジとして、デザインセンターでは、彼らが自由な感性で「グリーティングカード」をデザインするといったことも行っているそうです。
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