明治大学生たちの投稿記事!

2024.3.8   ©石森プロ・東映
明治大学生たちの投稿記事!
仮面ライダーのバイク、なぜ、Hondaが多い?
今回の記事は、なんと明治大学の学生たちが、自ら取材し投稿してくれた内容です。そのテーマは「仮面ライダーのバイクに、なぜHondaのバイクが多いのか?」とのこと。さぁ、学生たちはどんな記事を?お楽しみください。


――みなさんは、歴代の「仮面ライダー」に登場するバイク=マシンが、どこのメーカーのものか、ご存知ですか?

私たちは子どもの頃、『仮面ライダー電王』に夢中でした。バイクが登場することは当然覚えていますけど、どこのモデルかは全く知らなかったので、調べてみたら、なんとHondaのバイクが仮面ライダーには数多く登場していました。
マシンデンバード
『仮面ライダー電王』

ベース車両「XR250」

――そこで……

「仮面ライダーのバイクに、なぜHondaのバイクが多いのか?」

をテーマに取材を始めました。まず最初に会いに行ったのは、最新の仮面ライダー『仮面ライダーガッチャード』のチーフプロデューサー、湊 陽祐さん。
湊さん 私が仮面ライダーに出会ったのは、『仮面ライダークウガ』で。当時小学6年生でしたが、中学生になってからもレンタルビデオで何度も見ましたね。とにかく夢中になった。もちろん、劇中のバイクにも憧れて早く免許を取りたいと思っていました。

――なんと、子どもの頃に仮面ライダーに夢中だった方が、今やチーフプロデューサーとなって、番組を制作していたんですね!さすが、50年を超える歴史をもつ仮面ライダーです!

湊さん 免許をとって、ずいぶんバイクに乗りました。オフロードバイクが好きですね。8年ほど前にはバイクとフェリーを乗り継ぎ、宮崎県に行って現地の仲間とツーリングを楽しんだり。
『仮面ライダーガッチャード』チーフプロデューサー
湊 陽祐さん
ゴルドダッシュ『仮面ライダーガッチャード』
――プロデューサーも、仮面ライダーを通じてバイク好きになった少年だったんですね!今、放送中の『仮面ライダーガッチャード』に登場する“ゴルドダッシュ”のベースのバイクは?

湊さん HondaのAfrica Twinです。『仮面ライダーアギト』や『仮面ライダーW』などに出てきたHondaの大型バイクがカッコいいと思っていたので、最初からHondaさんにお願いしました。私自身、オフロードバイクが好きなので、オフロードの最高峰であるAfrica Twinをリクエスト。提供いただけることになって、すごく嬉しかったですね。
CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES
――湊さんの想いがこもっていたとは!!

湊さん 今回の仮面ライダーの “ゴルドダッシュ” は “バイクの形を模した生命体(ケミー)” という設定で、Africa Twinの立ち上がったフロント=顔がピッタリです!力強さと同時に可愛げもある、“頼れるけど愛すべきケミーの1体”という印象が出て、ますますAfrica Twinが好きになりました。
――仮面ライダーにとって、バイクとはどんな存在ですか?

湊さん バイクは、石ノ森章太郎先生が考案したヒーロー像を体現する存在です。そして、バイクは視聴者と仮面ライダーを “つなぐ” 意味があると、私は思います。劇中で主人公は仮面ライダーに変身することで、力が何倍にも増幅します。その増幅のためにも風をきって走るバイクが必要です。その姿を真似したい子どもたち……残念ながら変身はできませんけど、バイクや自転車に乗ることで “仮面ライダーの超パワーを得た!” と感じる。そんな視聴者と仮面ライダーをつなぐ大きな役割が、バイクだと思っています。
――私たちも、変身ベルトを腰に変身ポーズを真似して、自転車で疾走して、仮面ライダーになりきっていました。そんな記憶、みなさんもありますよね? バイクが “自分もヒーローになれる!” という想いを叶えてくれるんですね!

そして、湊さんが仮面ライダーの制作に携わっている原点も、Hondaのバイクに決めた理由も、湊さんの「想い」から始まっているように感じました。



――次に私たちは、仮面ライダーに欠かせない“バイクアクション”を担当されたスタントマン、武士レーシングの西村信宏さんにお話を伺いました。
――仮面ライダーのスタントを担当されていかがでしょうか?

西村さん プロとして常にスキルアップは心がけていますが、撮影では、衣装を着ますし改造したバイクなので、普段とはまったく勝手が違う。実力の半分程度しか出来ない。ですから、安心して乗りやすいバイクだと助かります。Hondaのバイクは、まさにベストです。

私自身もHondaのCBR400FやXLR250Rに乗ってきました。やはり安心感が違う。他のメーカーも含め数多くのバイクに乗ってきましたが、Hondaのバイクは特に乗りやすいので、安心して撮影に臨めます。
――どうやら「安心して乗りやすい」というHondaのバイクの特徴も、多く仮面ライダーのバイクに選ばれた理由の一つのようです。



――続いて私たちは、Hondaの方にもお話しを伺おうと、Honda国内二輪営業を担うホンダモーターサイクルジャパンを訪ねました。
荒井さん かれこれ20年以上、提供させていただいています。毎回毎回、次はどんな仮面ライダーのマシンになるのかって、楽しみにしています(笑顔)。仮面ライダーを通して、勧善懲悪の正義のヒーローが乗るバイクは “カッコイイ乗り物” と、プラスのイメージを持ってもらえたり、(大人になったら乗りたいと)憧れるキッカケになってほしいです!
株式会社
ホンダモーターサイクルジャパン
企画部 マーケティング課
荒井佐和さん
株式会社
ホンダモーターサイクルジャパン
渉外室 広報・モータースポーツ課
永山清峰さん
永山さん 仮面ライダーのバイクに選ばれる理由? おそらく、Hondaのバイクは扱いやすく、誰でも乗りやすくて、乗る人を選ばないからではないでしょうか。そう評価するジャーナリストの声も聞きますからね。あとは、幅広いカテゴリーで車種が豊富、折々の仮面ライダーの個性に合った車種が選択可能で、様々なシーンにマッチすることがあげられると思います。
荒井さん そういえば、映画『シン・仮面ライダー』の企画段階で、ショッカーにも乗せたいというリクエストが。これには正直、悩みました。敵役がHondaのバイク?と社内でも賛否両論ありました。しかし、斬新で面白いし、より多くの人に観ていただけるチャンスだと考え、最終的にご協力させていただいた……なんてこともありましたよ。


――仮面ライダーで使用されることはHonda側にも、大きな喜びになっているようでした。どうやら、仮面ライダーにHondaのバイクが多く使われるのは、「人の想い」と「安心して誰もが乗りやすい」ことが理由のようです。
――チーフプロデューサー湊さんは、こんなことも言っていました。

湊さん 私にとってHondaのバイクは憧れの存在。バイクは世界一カッコいい乗り物だと私は思いますが、なかでも歴代の仮面ライダーを観てきた私にとっての憧れがHondaなんです。個人的にもいつかHondaの大型バイクで日本中を旅してみたい。
湊さんが憧れたHondaのバイクが
『仮面ライダーW』ハードボイルダーに変身。
――正直、東京に暮らしている私たちは、普段クルマやバイクに乗ることは少なく、Hondaのバイクは、少し遠い存在でした。でも、仮面ライダーがバイクで走る姿は、この記事を共同制作したゼミのメンバー全員が覚えていました。

仮面ライダーという存在は、多くの人とバイクをつなげてくれているのではないでしょうか。そしてHondaのバイクの魅力が、人の想いに応えているように思いました。


今回、Hondaと仮面ライダーの関係を調べていくうちに、「夢」という言葉が、大きな鍵になっているように思いました。バイクに乗る仮面ライダーは、子どもたちに「夢」を与えるヒーローです。

そしてHondaのグローバルブランドスローガンは「The Power of Dreams How we move you.」夢を原動力にする企業です。

両者は「夢」で、つながっていました。
 そこで最後に、
『仮面ライダー555』の
 主人公 乾巧が劇中で発した、
 夢に関する言葉を紹介して
 終わりたいと思います。
『仮面ライダー555』乾巧
「おい知ってるか、夢を持つとな、
 時々すっごい切なくなるが、
 時々すっごい熱くなる、らしいぜ。」
以上の原稿を、明治大学から預かりました。Honda Magazineを参考に、取材しまとめてくれた記事です。学生たちの頑張りに感謝、拍手です。

今回、記事を投稿してくれた、
明治大学 商学部 富野貴弘ゼミのみなさん。

編集部一同から学生のみなさんへ。ありがとうございました! いつか仮面ライダーの如く、颯爽と、安心できるHondaのバイクで旅に出かけてもらえたら、うれしいなと思います。(みんな、まずは免許だね!!)

『仮面ライダーガッチャード』好評放送中!

©2023 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
©石森プロ・東映
明治大学

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