オートサロンに登場!
RS」ってなんだ?

2024.1.17
オートサロンに登場!「RS」ってなんだ?
先日のTOKYO AUTO SALON 2024のHondaブースで、突如、お披露目された「CIVIC RS Prototype」。「RS」ってなんだろう? と思った方に、雑学的にお伝えします。
まず「RS」というネーミング。それは「レーシングスポーツ」の略でしょう? と思う方も多いかもしれません。でも、違います。その意味ならばHondaには、レースの血統を色濃く受け継ぐ「TYPE R」がありますよね。なら「ロードスポーツ」? おしい……。「RS」 とは「ロードセーリング」の略なんです。

ロードセーリングには、あたかも水上を帆走するように、悠々と気持ちよくハイウェイを走る、そんな想いが込められています。そして実は、この「RS」という名称は、脈々とHondaで継承されてきたネーミングなんです。
その始まりは……
1974年の初代CIVIC RS。
今見ると、コンパクトですごく可愛いデザインですよね。当時、大ヒットした初代シビック、そのスポーツモデルとして登場したのが、RS。キビキビ走るので、クルマ好きのみなさんから大人気となりました。写真の専用色「サンセットオレンジ」が、とてもチャーミングでした。

外観は可愛いのですが、中身は、当時のHonda渾身のスポーツモデル。ベーシックモデルに対し、エンジンの出力もトルクも大幅にアップし、唯一の5MTを採用。さらにサスペンションや地上高も変えるこだわりは、当時の多くのHondaファンを驚かせたそうです。事実、この車両をベースにレースに出たチームが、外観からは想像できないほどの速さを見せ、人々を驚かせたという話もあるんです。そして今でも、大切に乗っているオーナーさんもいらっしゃるそうです。

Hondaには走りの血統として「TYPE R」がありますが、その登場は1992年の「NSX-R」。ですから「RS」の方が、歴史は長いといえますね。
「RS」は、脈々と……。

その後「RS」は、CIVICだけにとどまらず、2007年には世界中で圧倒的な支持を受けていたフィットのスポーツモデルとして「FIT RS」が登場。初代CIVIC RSへのオマージュとして「サンセットオレンジ」カラーのRSも復活し販売されました。

さらに、2015年にJADE、2016年にVEZEL、そして2017年N-ONEに「RS」が登場。今も、FITとN-ONEにはRSがラインアップしています。
そして、1974 年の初代CIVIC RS登場からちょうど50年を経た今年、オートサロンに突如「CIVIC RS Prototype」が姿を現したのです。
プレスカンファレンスの発表では「爽快な走りで、ご好評をいただいておりますCIVICに、6速マニュアルトランスミッション専用グレードの、RSを投入することで、走りのみならず『操る喜び』に磨きをかけ、この秋の発売に向け、現在、開発を進めております。是非、ご期待下さい」とのこと。
6MTなど、きっとセッティングにこだわり、走りも音もスポーツマインドに溢れたクルマに仕上がっているのではないでしょうか。2024年秋の発売との情報も入ってきました。早く試乗したいですね。オートサロンではブラックで登場しましたが、はたして初代で採用されたカラー「サンセットオレンジ」も登場するのかも興味深いところです。

ちょうど50年になるタイミングで復活した「CIVIC RS Prototype」。今回は、その「RS」という名前にまつわる雑学をお届けしました。今年の秋を楽しみに待ちましょう!

今回の記事はいかがでしたか?
ボタンをクリック!

  • 面白かった!
  • イイネ!
  • イマイチ