サービススタッフになる費用を会社が負担してくれた。
ーー齋藤:Honda Carsに入って5年。最初は経理業務を担当していました。でも、もともと整備士の資格がとりたくて、勤務しながら講習に通って資格をとって、サービススタッフになりました。実は、その費用も全部、会社が負担してくれたんです。
――店舗スタッフから整備士に? 珍しいですね!
ーー齋藤:私が生まれる前から親が初代STEP WGNに乗っていて、父からよくHondaのエンジンが好きだって話を聞いたこともあって、クルマは好きでした。「もてぎ」にも連れて行ってもらって、ミニバイクに乗ったり。あと、販売店に父と行っても、クルマの内部を見るのが好きで、走り回っていた記憶があります。
――そこから整備士になりたいと思ったんですね。
ーー齋藤:でも10代の私は、どうしたらなれるかを調べることも全くしなくて、ボーと思っていただけ。ホンダ学園も知らなかった。就職もいったん中古車販売店とか洗車の仕事とかクルマ関係の会社に入ったんですけど、違うなーって思いながらも、何も行動を起こせなかった。とにかく消極的でした。学校でもそうでしたが、とにかく人と話すのも嫌で、ひきこもりでしたから。
――そこからどうしてHonda Carsで整備士の資格を取ることに?
ーー齋藤:親がSTEP WGNからN-BOXに買い替えることになって、Honda Carsの営業さんが来たのです。で、たまたま、クルマが好きなの?って聞かれたところから話していて、うちにおいでよ!って誘われて。でも、整備士の資格もないから無理ですよねって言ったら、資格取得も会社でフォローするから大丈夫と言っていただいて。
――え!? たまたま来た営業スタッフが? そんな縁ってあるんですね!?
ーー齋藤:そうなんです。自分でびっくりしました。親がたまたまクルマを買い替えていなかったら、その営業の方との出会いもなかったですし。もっと考えると、私が生まれる前から親がSTEP WGNに乗っていたことから、今、私がここでサービススタッフをやっている、そう思うと、すごい縁なんです。
――でも、人と話すのも苦手だったんですよね? 最初はどうでした?
ーー齋藤:今いる瀬谷店でなく、最初は座間西店だったんですけど、入って半年は、全然ダメでしたね。話せなくて。でも先輩が、色々教えてくれたり、しっかり叱ってくれたりしたので、だんだん……。