角田裕毅(つのだ・ゆうき)
Hondaが応援するドライバー角田選手が、F1マシンのシートを獲得しました!日本人としては7年ぶりのフル参戦ドライバーが誕生。20歳のルーキーの、世界への挑戦が始まります。そこで、角田選手に独占インタビューしました。(開幕前、2021年 年頭にインタビュー)
――もともとレーサーになりかったんですか?
角田 父の影響で4歳からカートを始めて。でもよく覚えていないんです。だからレーサーに憧れたというより、たまたま乗って楽しいなって。
――たまたま?
角田 はい。自分からというより、どっちかというと父にやらされていた感じ。厳しくされて叱られて「もう、やめれば?」と。そう言われると、やめたくなくて。すべて、真逆を行きたいタイプなので(笑)。


――幼い頃は違う夢を持っていた?
角田 夢は特になかったですねぇ。ただレースで上に行きたい気持ちはあった。上に行くほど、速くなるし、楽しくなったので。
――恐怖はないんですか?
角田 恐怖はないですね。クラッシュしたりすると時間を失う。走れば走るだけ、ボクもチームも成長するのがレースなんで、時間を失ってしまう不安はありますけど、いわゆる一般の方が言う恐怖心というのは、正直、ないですね。
――プレッシャーは?
角田 クルマに乗り込んだら、プレッシャーもありません。無になります。
――普通の20歳のように遊びに行きたい、とは?
角田 それは思います。でも海外に住んでいますから、違うカタチで友達とは遊んでいます。オンラインでゲーム。それが息抜きなんです。
――大切にしている言葉や、影響を受けた人は?
角田 特にないですねー。あ!4歳くらいから一緒にやっているドライバー友だちには影響受けてます。幼稚園ぐらいから一緒なんで、いつか、一緒のカテゴリーでレースしたいなって。
――F1とは、角田選手にとってどういう存在?
角田 やっぱり誰もが知るトップカテゴリーですし、一番稼げるスポーツですよ(笑)。F1ドライバーって目立つし、スゴイって言われる存在。なら、ボクもなってみようかなって感じです。
――いよいよF1にチャレンジ。どんな気持ち?
角田 ルーキーらしく攻めてポイントとっていこうと。フェルスタッペン選手やハミルトン選手と走るのは楽しみですね。


――ずばり、彼らに勝てますか?
角田 同じマシンに乗れば勝てます(笑)。ま、簡単にはいかないと思うけど、どのくらい、彼らが速いのか、何が強いのか、まず知りたいです。そのうえで、誰よりも速いことが楽しいから、そこを目指したい。
――Honda Magazine読者にメッセージを!
角田 期待に応えたいですし、鈴鹿でGPが開催されたら、皆さんの前を思いっきり走りたいと思います。
そう語った角田選手。飄々としたインタビューでしたが、彼を支えているのは「夢」ではなく「反骨心」と「楽しむ心」にあるように感じました。世界と闘うヒントかも!? 角田選手、頑張ってください!そしてみなさん、応援よろしくお願いします!