Honda Magazine

Hondaオーナーのみなさまに、
Hondaの裏話や真実を楽しくお伝えする雑誌です。

2020 Winter Vol.12
俳優 浅野忠信さんに会いに行きました。
浅野忠信とバイク3台

浅野:僕が乗っているバイク。CB1100とか、ハンターカブは、昔の形を今もちゃんと受け継いでいる。つまり若い頃に憧れたスタイルのバイクが、今も手に入るということ。これが、本当に嬉しいし、Hondaの良さかなと思う。

若い頃の憧れは、大きなきっかけですか?

浅野:大きいと思いますね。今も僕はケータイで、毎日のようにバイクのサイトをチェックしています(笑)。最新の形もかっこいいんですけど、ノスタルジックなモデルが出ると目を奪われますね。そういう意味で、CB1100は当時とほぼ変わらないスタイルだから好きですね。

多忙な中で、バイクに乗る時間ってどんな時間ですか?

浅野:忙しかったりすると、いろんな事で頭がパンパンになって。そういう時に、バイクに乗ると本当にリフレッシュできる自分がいる。ハンターカブで家の近所を走るだけでもいい。近所なのに、ツーリングに出たような気持ちになれる。クルマとは、また違った時間がありますね。

ハンターカブと浅野忠信

ハンターカブは最近手に入れたんですか?

浅野:いや、ハンターカブが一番長い。もう4年、5年くらい乗ってます。すごく可愛いですよ。本当に遠出しないでも十分楽しめます。カブって本当に、かわいくて楽しくて、不思議なバイクですね。

オフの時は都内とかをバイクでうろうろしてるんですか?

浅野:してますね。バンドの練習で渋谷まで行くときとか。気分で、CBやアフリカツインに乗ることもあるんですけど、都内の移動だと、カブが便利ですね。

バイクは、雨に濡れたり、荷物が積めなかったり…苦にはなりませんか?

浅野:クルマとの使い分けはしますけど、僕にとってバイクは、生活の一部で使うというより「もう一つの時間」という感じ。バイクの時間を知ったのはラッキーだなと思うぐらい、楽しい時間なんです。知らない人は、危ないとか、不便と言うかもしれないですけど、そういう価値観ではないんです。

ハンターカブと浅野忠信

顔の表情から「好き」が溢れ出てますね。

浅野:いやー本当にちょっと行くだけでも、バイクで行くと、楽しいんですよ。30分でもいい。ハンターカブなんて5分でも楽しめる。普段は歩いている道も、バイクで走るだけで気分が違うんですよね〜。大きいバイクなら高速道路を走るだけでも、気持ちがいい。頭がパンパンなときほど、効果バツグンです。

浅野さんのHondaのイメージは?

浅野:身近ですね。一番最初の出会いは、僕がまだ子供の頃、うちの母親がシビックに乗っていたということ。そのシビックの思い出は大きいですし、その後も、漫画とか映画とかでHondaを見かけてきました。漫画のホットロードとか好きでしたね。何かとHondaとは、物語の中で出会うことが多かった。あと海外撮影などで、現地でHondaのバイクをよく見かけます。本当に、いろんな国で。

俳優という仕事でもバイクに乗れることは役立っていますか?

浅野:役立っていると思いますね。仕事の合間にリフレッシュさせてもらっていますし、一人でバイクに乗っている間に、全然違う考え方が湧いてでてきたり…。僕は、役柄で普通の人じゃない役を演じることも多々あるので、バイクに乗る緊張感みたいなものが、そこで役立っている気もします。

アフリカツインと浅野忠信

浅野さんが幼い頃、漫画や映画を通じバイクの世界に憧れたように、今の若者や海外の人が、浅野さんの作品を通じ、バイクに乗る大人の世界に憧れるかもしれませんね。

浅野:その大人への憧れが大切だと思います。例えば映画の世界だと、海外では、ちゃんと大人に向けた映画をつくっている。日本だと全部をごっちゃにしてしまって、もったいないなと思っています。若者の世界があっていい、でもおじさんの世界もあっていい。若者にも、いずれココに来るよっていうような。それをもっともっと、広げるべきかなって思っています。
つまり、大人のかっこ良さや悩みや生き方を見せていくことで、若者にも、つながるのではないかと。全部が若者向けの映画になったら、つまらない気がしています。バイクやクルマの世界も同じかなと。
Hondaのクルマとかバイクなど、海外ですごく日本の物は愛されている。我々、映画人、俳優も、もっと日本人にしかないものを、映画を通じて世界中に向けて表現していかないと。例えば、スターウォーズの原案は、黒澤明監督作品というような…。我々が自分たちの文化を信じてやっていけば、きっと海外の人も振り向いてくれると思う。それこそ、HondaのCBというバイクもそうですし、日本人が自分たちの感性を大切にすることで、海外の人たちも愛してくれるはず。Hondaにもそうあって欲しいです。

今、バイクに乗っていない方々に伝えたいことは?

浅野:できるなら、僕が感じているような、クルマでも徒歩でも感じられない「時間」を楽しんで欲しいですね。きっと自分が変わります。特に、若い頃にあこがれたままの大人の方には、ぜひ!と言いたいです。Honda Dreamは、優しく教えてくれるし、面倒もみてくれるはずですから、一度、立ち寄って欲しいです。

CBと浅野忠信

【こぼれ話】

浅野:今日はバイクに乗るぞって思うと、どのバイクに乗るかもありますが、まずファッションから考えたり…。それも楽しいですね。バイクファッション、好きですね。

自分で塗装したヘルメットと浅野忠信

浅野:今日、かぶってきたヘルメットは自分で塗装したんですよ。ネットとか見て勉強して、もとの塗装を剥がして、ブルーにラメ入れたりして。やっぱ、こういうことすると、愛着がハンパないですね。



浅野忠信(あさの・ただのぶ)

1973年生まれ、神奈川県出身。主な出演作に、ドラマ「刑事ゆがみ」「いだてん」、映画「私の男」「淵に立つ」など。また、「マイティ・ソー」シリーズ「Midway(原題)」「唐人街探案3(原題)」など海外作品への出演も多数。最新作にNetflix「FOLLOWERS」。公開待機作にNetflix「KATE(原題)」、映画「Mortal Kombat(原題)」などがある。