ママのためのデジカメ講座

Vol.1

ママの写真撮影のお悩みを解決!

子どもたちは、予測不可能な動きをする手ごわい被写体。
「もっとかわいく撮りたいのに~」と悩むママも多いのでは?
今回はそんなお悩みにお答えしながら、デジイチ撮影の基礎知識もご紹介します。

「夏」のキラキラした思い出を撮ろう!

※このコーナーでは主に一眼レフカメラを使った撮影テクをご紹介します。
もちろんスマートフォンやコンパクトカメラで撮るときに応用できるテクもありますので、参考にして下さい。

  1. 動きまわって撮れない!
    お悩み1

    動きまわって撮れない!

    ちょこまか動くので、撮ろうとしてもフレームアウトしたり、ブレブレの写真に・・・。

    上手く撮るコツは?

  2. 自然な表情を撮れない・・・
    お悩み2

    自然な表情を撮れない・・・

    カメラをイヤがる。カメラ目線になってしまう。撮っていると近寄ってくる・・・。

    上手く撮るコツは?

  3. 似たような写真ばっかり~
    お悩み3

    似たような写真ばっかり~

    いろんなシーンを撮っているつもりなのに、なぜか似たような印象の写真ばかり・・・。

    上手く撮るコツは?

デジイチ撮影の基礎知識

初めてのデジイチ。手ブレ・ピンボケはどうすれば?

お子さんの誕生をきっかけにデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)を使いはじめたママさんは、最初はその重さに戸惑うかと思います。重いために手ブレもしやすくなるのですが、正しい構えを覚えれば大丈夫。左手でカメラ全体の重さを支えるつもりでレンズを下から持ち、右手は人差し指でシャッターが押せるよう軽くグリップを握ります。腕がブラブラしないよう脇を閉めて。動いて撮るときは、どうしても脇が開いてしまいますが、ファインダーに目のくぼみを押し付けて支えれば大丈夫!

デジイチのピント合わせの基本は「シャッター半押し」。ピピっと鳴ったら「ピントが合ったよ」の合図です。途中で子どもが動いてしまったら、何度も細かく半押しして合わせましょう。ちなみにファインダーを覗いたときに視界がぼやける場合は、「視度」が合っていない可能性が。ファインダーの近くに付いている視度調整ダイヤルで調整しましょう。

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どのモードで撮るべき?

初心者の方は全自動モードや、イラストで表現された各種モード(ポートレート/スポーツ/風景など)を撮りたいシーンに応じて使い分けるぐらいでも大丈夫です。慣れてきたら、アルファベットで表記されたモードにもチャレンジしてみましょう。

  • 全自動モード 絞り・シャッタースピード・露出・ISO感度・フラッシュなどすべてをカメラにお任せできます。
  • P(プログラム) 絞り・シャッタースピードをカメラにお任せできます。子どもやスナップ撮影に最適。
    露出やISO感度、フラッシュの発光などを状況に応じて自分で決められるので、まずはこちらのモードにチャレンジをしましょう!
  • A/Av(絞り優先) 絞りは自分で決め、それに合わせてカメラがシャッタースピードを決めてくれます。
    静物、風景、接写、寝ている赤ちゃんやじっとしている子を撮るのに最適。
  • S/Tv(シャッタースピード優先) シャッタースピードは自分で決め、それに合わせてカメラが絞りを決めてくれます。
    動くもの、歩きはじめた子ども、起きている赤ちゃんを撮るのに最適。
  • M(マニュアル) 絞り・シャッタースピードなども含め、すべてを自分で決められます。

※モード表記はメーカーによって異なります。
※「絞り」「シャッタースピード」「露出」「ISO感度」については基礎知識「日当たりが悪い部屋なので写真が暗くなっちゃう・・・」も参考にしてください。

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日当たりが悪い部屋なので写真が暗くなっちゃう・・・

写りが暗いなと思ったら「露出補正」で明るさを調整しましょう。
露出は「+3」から「-3」までの数字で表され、明るくしたいときは「+」の数字に、暗くしたいときは「-」の数字に合わせます。下の写真のように、同じ部屋でもこんなに明るさを変えることができます。

これだけ覚えておけばOKですが、詳しく知りたい方のためにもう少し解説します。
露出とは「光の量」のことですが、これを決める3大要素は「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」です。
これらをカメラに頼らず自分で考えて設定したい方は、ぜひ覚えてください。

  • 絞りとは 光の量を調整するもので、F1.4、F2、F16・・・などと表されます。数字が小さいほど光の量が多くなり、明るい写真が撮れます。背景をぼかした写真を撮りたいときは数字を小さく設定。風景写真などピント範囲を広くしたいときは数字を大きく設定します。
  • シャッタースピードとは シャッターが開いている時間で、1秒、1/2秒、1/4、1/500秒・・・などと表されます。速いほどブレにくくなるので、走る子どもや犬、噴水の水滴などを撮りたいときに適しています。遅いとブレやすくなります。ブレやすいのにいつ使うのかというと、天体写真など、とても暗くて光が足りないときで、三脚などでカメラを固定して撮影する必要があります。
  • ISO(イソ)感度とは 光をとらえる感度のことで、ISO200、ISO400、ISO1600などと表されます。夜の室内など光量が少ない場所での撮影時には、ISO感度を上げると撮りやすいです。ただし感度が高いほど画質が粗くなるというデメリットも。晴天の屋外では200程度で十分。シーンに合わせた適度な設定が必要です。

※設定方法はカメラによって異なるので、説明書をご確認ください。

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Profile

Emi

監修:國廣 眸

フォトグラファー

アリアフォトグラフィックスタジオ所属。家族写真やマタニティフォトを中心に、これまでに5,000人以上の撮影を行う。その人の自然な表情を引き出し、周囲の評価とパーソナルが一致する写真を撮ることにこだわる。緊張させない雰囲気づくりには定評があり、リピーター数はスタジオNo.1。

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