自由研究

見えない巨大きょだいなチカラ

空気は目には見えないけれど、実はすごい力があるらしい。
その力で、空きかんがぺしゃんこになったり、接着剤せっちゃくざいを使わずに物をくっつけることができるよ。
対象学年

空気にも重さがある

大気圧
中の力と外の力が
つり合っていると、つぶれない
中の力が弱いとつぶれる
地球のまわりは「空気」でおおわれています。空気にも重さ(質量)があります。1,000mL(牛乳ぎゅうにゅうパック1本分)では約1.29gもあり、これは1円玉1まいよりも重いです。
地球のまわりには、地表から約100kmも上空まで空気(大気)があるので、ものすごい重さの空気にしつぶされています。これを大気圧たいきあつと言います。
地表付近の気圧は、1気圧で1cm2に約1kgもの力が、あらゆる方向からかかっています。それでも物がつぶれないのは、その力と同じ分だけ「中から押し返している」からなのです。
空きかんの実験では、かんの中が水蒸気すいじょうきでいっぱいになって空気が追い出されたところで、ふたをしめました。液体の水は熱せられて水蒸気すいじょうきになると、体積が約1700倍と大きくなります。ふたをしたかんの中で冷やされて水になると、そのぶんかんの中が空になり(減圧)、中からし返す力が小さくなり、つぶれました。
吸盤きゅうばんやゴムシートの実験では、中の空気をし出したことで、中からし返す力がなくなって取れなくなりました。
他にも身近な現象では、布団圧縮袋あっしゅくぶくろやストローで飲み物を飲むことも、大気圧が関係しています。
まとめかた
まとめてみよう
空気の力でいすを持ち上げてみよう。わかったことをまとめて、みんなに伝えよう。
監修かんしゅう

L-Kids Lab

就学前から中学生を対象とした子どものための科学体感教室です。
お子様の知的好奇心を刺激する、ワクドキいっぱいのしかけをちりばめた科学遊びをご用意しています。遊びの中で気づいたり、考えたり、工夫したり、表現したり、そして科学が日常の身近につながる機会になるよう、お子様ごとにプラスαの声かけをしながら一緒に科学遊びを楽しんでいます。
教室は、東京都文京区にあります。泊まりでの自然教室は長野県を中心に行っています。 web site:http://www1.tcn-catv.ne.jp/l-kidslab/