自由研究

ぼくが水中で暮らすための調査研究

地球には生き物がたくさんいる。でも自分と比べると、全くちがう姿や生活をしているものばかりだ。脊椎せきつい動物の系統だけでも全然ちがう。ヒトの体とサカナの体は何が同じなんだろう?そして何がちがうんだろう?
対象学年

生き物はそれぞれの環境で生きるのに適した形態や機能を、何億年もの進化の過程で獲得かくとくしてきた

地球にはいろいろな生き物がいますが、脊椎せきつい動物同士には共通点が多くあります。私たちと同じ進化の系統に属する脊椎せきつい動物の基本的なつくりを知ることで、生き物の多様性がもっとよくわかるようになります。何億年もかけて進化してきた私たち脊椎せきつい動物は、様々な姿(形態)をしていても、それぞれの環境で生きるために適した形態や機能を獲得かくとくしてきました。形態を知ることで、働き(機能)や生活環境を考えることができ、逆に、生活環境や機能からその形態の意味を知ることができます。
脳を例に説明しましょう。写真は、にぼしから取り出した脳の左側面と耳石(じせき)です。ヒト脳(イラスト)では、大脳が最も発達していますが、イワシ(硬骨魚類(こうこつぎょるい))では、大脳は先端(せんたん)の隆起(りゅうき)部分だけです。最も目立つ真ん中の丸みを帯びた部分は中脳です。イワシは、水中での姿勢保持のため、また、常に目を動かす必要があるため、中脳が発達したと考えられています。同じく運動中枢(ちゅうすう)である小脳も比較的(ひかくてき)発達していることがわかります。
にぼしから取り出した脳
割合はちがえども、部位別に見るとヒトもイワシもよく似ています。でも、それぞれの生活環境(かんきょう)に応じて生命を維持(いじ)するために、それぞれに適した大きさや形になっています。
ヒトの脳
脳を例に説明しましょう。写真は、にぼしから取り出した脳の左側面と耳石じせきです。ヒト脳(イラスト)では、大脳が最も発達していますが、イワシ(硬骨魚類こうこつぎょるい)では、大脳は先端せんたん隆起りゅうき部分だけです。最も目立つ真ん中の丸みを帯びた部分は中脳です。イワシは、水中での姿勢保持のため、また、常に目を動かす必要があるため、中脳が発達したと考えられています。同じく運動中枢ちゅうすうである小脳も比較的ひかくてき発達していることがわかります。割合はちがえども、部位別に見るとヒトもイワシもよく似ています。でも、それぞれの生活環境に応じて生命を維持いじするために、それぞれに適した大きさや形になっています。
まとめかた
やってみよう
同じ脊椎せきつい動物であるヒトとサカナの体を比べて、同じところ・ちがうところをわかりやすくまとめよう。
監修かんしゅう

L-Kids Lab

就学前から中学生を対象とした子どものための科学体感教室です。
お子様の知的好奇心を刺激する、ワクドキいっぱいのしかけをちりばめた科学遊びをご用意しています。遊びの中で気づいたり、考えたり、工夫したり、表現したり、そして科学が日常の身近につながる機会になるよう、お子様ごとにプラスαの声かけをしながら一緒に科学遊びを楽しんでいます。
教室は、東京都文京区にあります。泊まりでの自然教室は長野県を中心に行っています。 web site:http://www1.tcn-catv.ne.jp/l-kidslab/