自由研究
用意するもの
①毛糸(白/グレー、いずれも並太) ※1
②羊毛(白/黒)
③ポンポンメーカー ※2
④たこ糸
⑤フェルティングニードル(羊毛を刺し固めるための針)
⑥はさみ ※3
⑦手芸用ボンド(木工用ボンドでもOK)
⑧フェルティングマット(羊毛を刺すときに使う厚みのあるスポンジマット)
⑨さし目(黒)2個
⑩空き容器(カットした糸くずを入れる。容器の代わりに紙などをしいてもOK)
※1 ウールの毛糸を選ぶと仕上がりがフワフワになるよ。
※2 今回は、スーパーポンポンメーカー(クロバー)65mmを使用。
※3 切れ味のよい、手芸用やパッチワーク用はさみを選ぼう。
はさみやフェルティングニードルを使うときはケガをしないよう気をつけましょう。小さい子は大人の人に手伝ってもらいましょう。
毛糸や羊毛に瞬間接着剤を使うと発熱することがあるため、使わないようにしましょう。
つくり方
ポンポンメーカーのアームを2本
一緒に開き、糸のはしを親指で
押さえながら白い毛糸を
巻きはじめる。アームの右
端から左
端まで
巻いたら、今度は反対方向に向かって
巻いていこう。何度か
往復しながら、250回
巻こう。
同じ色の毛糸をたくさん巻くときは、糸を2本取りにしてもOK。その場合は巻く回数を半分にしよう。
毛糸を
巻き終わったら、糸をはさみで切って、アームを
閉じる。
人差し指に1回かけて巻き、輪の中に糸のはじをくぐらせて引きしめるとゆるんでこないよ。
反対側のアームを2本一緒に開き、左端からグレーの毛糸を20回巻く。巻き終わったら糸をはさみで切る。先ほどと同じように、糸のはじを輪にくぐらせて引きしめよう。
アームの右端から白い毛糸を巻く。まずはグレーの毛糸と同じ厚さになるまで巻き、その後はグレーの毛糸に重ねて、アームを往復しながら230回巻こう。巻き終わったら糸を切って結び、アームを閉じる。
アームとアームの間にはさみの
刃を入れ、糸をカットする。
刃先を使って少しずつカットすると切りやすいよ。
糸を1周カットしたら、できたすき間にたこ糸をぐるりとかけ、下で結ぶ(グレーの毛糸を巻いたアームを下に)。結ぶときは糸を2回くぐらせてから、ぎゅーっと引っぱって強く引きしめよう。
反対側(上)にたこ糸をわたし、同じように強く引きしめて結ぶ。最後にもう1度、同じ位置でひと結びしよう。
アームを外してぽんぽんを取り出し、手のひらで丸く形を整えよう。余計な毛糸が飛び出していたら、はさみでカットしておこう。
しろくまの鼻まわりの
盛り上がりをつくる。ぽんぽんのグレーの部分の周り1cmくらいを目安に、鼻の中心に向けてフェルティングニードルを
刺して固めよう。
※指を刺さないように気をつけよう!
横から刺すようにしよう。毛糸をかき分けてから刺すと、刺しやすいよ。
顔の下部分が平らになるように、底面の糸をはさみでカットしよう。
しろくまの「おでこ」や「ほほ」になる部分に角がなくなるように糸をカットして、丸みのある形に整えよう。
横や上など、いろいろな角度から見て形を確認しよう。
しろくまの目をつける。目をつける位置を決めてから、さし目の先にボンドをつけて、ぎゅっとさしこもう。
鼻をつくる。黒の羊毛を少しとって、フェルティングマットの上で
端からきつく丸め、ボール
状にする。丸めたらフェルティングニードルでいろいろな角度から
刺して固めよう。
顔に取りつけやすくするため、羊毛の端を2 cmくらい固めずに残しておこう。
②でつくった鼻を、くまの顔に取りつける。固めずに残しておいた端の部分から、フェルティングニードルで刺してつけよう。
黒の羊毛を少しとり、フェルティングニードルでさしながら、「人」の字をかくように鼻から口のラインをつくる。余った羊毛はカットしよう。
耳をつくる。白の羊毛を直径3cmくらいの平たいうずまき
状に丸め、フェルティングマットの上に置いて両面から全体をまんべんなく
刺す。できあがったら、もう1つ同じものをつくろう。
周りからも刺すとキレイに仕上がるよ。顔に取りつけやすくするために、下の部分を固めずに少し残しておこう。
⑤でつくった耳の下半分を折り、フェルティングニードルで刺して顔に取りつけよう。
先生から一言
ポンポンメーカーに毛糸を巻くときは、厚さが均一になるように巻いていきましょう。
お手本通りの形にならなくても大丈夫!しろくまのかわいらしさを思いうかべながらつくりましょう。
やってみよう
キーホルダーをつくってみよう
たこ糸に二重カンを通してから固結びし、結び目をボンドでとめる。根元近くでたこ糸をカットし、二重カンにボールチェーンを通す。
ブローチをつくってみよう
たこ糸の結び目をボンドでとめ、根元近くでカットする。しろくまの後頭部が平らになるように、はさみで毛糸をカットする。ブローチ台の皿部分に
多用途タイプの
接着剤(
金属と毛糸を
接着できるもの)をつけ、くまの後ろ側に
貼りつけよう。
監修
trikotri/黒田 翼
さまざまな色の毛糸を組み合わせた「ぽんぽん」から形を切り出し、ニードルフェルトの技法と組み合わせて動物や身のまわりのものをモチーフとした作品を制作、発表している。著書に『動物ぽんぽん』『犬ぽんぽん』(誠文堂新光社刊)など。
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