自由研究

ハーバリウムをつくろう

植物しょくぶつをビンにとじこめて長く鑑賞かんしょうできるハーバリウム。
夏休みの思い出をテーマに作品さくひんをつくってみよう!
対象学年
こうさく
ハーバリウムをつくろう

用意するもの

用意するもの
花材かざい(ドライフラワーやプリザーブドフラワー) ※1
②カラーサンド(すな)、ビー玉、貝殻かいがら、ミニチュアガラス細工ざいく動物どうぶつ ※2
流動りゅうどうパラフィン ※1
④ふたつきのガラスのビン ※3
⑤ピンセット
⑥はさみ
※1 キャンドル材料専門店ざいりょうせんもんてん通販つうはんサイトなどで購入こうにゅうできます。今回使った花材かざいは「ソフトストーべ」「ヘリクリサム」「スターチス」「ニゲラオリエンタリス」「樹蘭じゅらん」「アグロスティス」「かすみ草」です。
※2 作りたいものによってきな材料ざいりょうをそろえてください。
※3 今回は撮影さつえい用にコルクせんのビンを使いましたが、実際じっさい使用しようするさいはコルクに液体えきたいまないよう、コルクをニスなどでコーティングしてください。また、フタをするときはコルクせんかなら接着剤せっちゃくざいをつけてください。はこびのさいれないようご注意ちゅういください。
小さなお子さんがあやまって食べたりんだりしないよう注意ちゅういしましょう。
草花が退色たいしょくする原因げんいんになるため、なるべく直射ちょくしゃ日光に当てないようにしましょう。

つくり方

作品さくひんのテーマをめよう!
作品さくひんづくりにおいてはじめに「世界観せかいかん」をめることは大事だいじ。作品のタイトルから考えるのもおすすめだよ。世界観せかいかんが頭にうかんだら花材かざいなどをそろえていこう。今回は「竜宮城りゅうぐうじょう」をテーマにつくってみるよ。
▼できあがりイメージ
つくってみよう!

すなを入れる。
※今回は白色と青色のカラーサンド(すな)を入れてビンをゆらしてまぜたよ。
そこすなをしいたり、ツタやコケなどのからまりやすい草を入れると後に入れる花を固定こていしやすいよ。

ビー玉や貝殻かいがら、ガラス細工ざいく動物どうぶつを入れる。動物どうぶつ最後さいごに入れてもいいよ。
※今回は大きさもバラバラなブルー、ライトブルー、透明とうめいのビー玉を入れたよ。
貝殻かいがらたてに入れたいときは、ささえになる花を入れてからにしよう。

ピンセットを使つかって花材かざいを入れる。
サンゴのイメージで「ソフトストーべ」を入れる(すなにさす)。高さを見ながらハサミで切って調整ちょうせいしよう。
黄色の「スターチス」や赤色の「ヘリクリサム」を入れてはなやかに。
水草のイメージで「樹蘭じゅらん」を入れる(すなにさす)。
白色の「スターチス」を入れる。
「アグロスティス」を入れる。「アグロスティス」はボリュームを出したり、水のゆらゆらした雰囲気ふんいきを出したいときに便利べんりだよ。
「ニゲラオリエンタリス」を入れる。

正面しょうめんから全体ぜんたいバランスを見て、気になるところがあれば位置いち調整ちょうせいする。

カメを手前にもってきて、ヤドカリを花の上にのせてみたよ。

流動りゅうどうパラフィンをそーっと入れる。
気泡きほうが入らないように気をつけよう。今回のように広口ビンの場合は、側面そくめんにそわせて入れるといいよ。

30分から1時間ほどふたをせずに置(お)いておき、気泡(きほう)をぬく。
いてきた花はピンセットでしこんだり、「かすみ草」のようなからまりやすい草を入れて固定こていさせるといいよ。
できあがり! ハーバリウムは半年から1年くらい鑑賞かんしょうできるよ。
夏らしい色合いの花をアレンジして作るのもおすすめ。
先生から一言
ハーバリウムはカンタンに作れるけど、最後さいご流動りゅうどうパラフィンを入れてからの調整ちょうせい意外いがいとむずかしい! 次の失敗しやすいポイントに気をつけて作りましょう。

●花が大きくふくらんでしまった!
花は流動りゅうどうパラフィンを入れた後ふくらむので、それを見こして大きすぎる花はえらばないようにしましょう。今回は作りやすい広口ビンで作りましたが、細いビンで作ると、よりふくらみをおさえられます。

●花がういてきた!
流動りゅうどうパラフィンを入れた数日後に花がういてくることがあるので、あらかじめそこすなやツタ・コケなどのからまりやすい草をしいて、花をさすように入れていくのがおすすめ。流動りゅうどうパラフィンを入れた後にういてきたら、かすみ草などを入れてからませる方法も。流動りゅうどうパラフィンを数時間おきに2回に分けていれて空気をぬくのもおすすめ。

●なんだかキレイに上がらない……。
花が下きにならないように気をつけましょう。つめこみすぎないことも大事だいじ。すき間をつくることで透明感とうめいかんが出ます。大きいものやおもいものは先に入れ、の高いものは後ろのほうに入れるとバランスよく上がります。
やってみよう
やってみよう
  • いろいろな形のビンで作ってみよう。
  • シールをビンの外にはったり中にいれたりしてかざりつけをしても楽しいよ。
監修かんしゅう
監修(かんしゅう)

長澤 美芳ながさわ みよし

株式会社TOMONI21 アートディレクター
ハーバリウムやキャンドル、アロマワックスバーなどの雑貨デザインを手がける。関東・関西でアパレルショップや雑貨ショップ向けの商品企画や、ワークショップなども行っている。
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