自由研究

草木めをやってみよう

植物しょくぶつからとれる天然てんねんいろぬのかみめることを、「草木め」というよ。
今回こんかいはビワの使つかって、手ぬぐいをめてみよう。染色家せんしょくか佐藤さとう 麻陽まよおさんに教えてもらったよ。
対象学年
こうさく
草木染めをやってみよう

用意するもの

用意するもの
ぬの今回こんかいは手ぬぐい) 
②ビワの乾燥かんそうしたならぬのおもさと同量どうりょうくらい、生のならぬのおもさの3ばいくらい) 
豆乳とうにゅう 1パック 
④ミョウバン 少量しょうりょうきミョウバンならぬのおもさの5%、生ミョウバンならぬのおもさの10%) 
⑤じゅうそう 少量しょうりょう 
⑥なべ(ステンレス、耐熱たいねつガラス、ホウロウなど) 
⑦ザル 
⑧バケツ 
不織布ふしょくふ排水口用はいすいこうようの水きりぶくろなどでもOK) 
⑩大きめのボウル(ステンレス、耐熱たいねつ ガラス、ホウロウなど) 
軍手ぐんて やミトン(やけど防止ぼうしのため) 
⑫はかり 
⑬はさみ 
⑭はし(いろみこみやすいので料理用りょうりようとはける) 
ゴム
火を使つかうときは大人に手伝てつだってもらいましょう。あつくなったおぬのでやけどしないように気をつけましょう。
野山のやま植物しょくぶつ採集さいしゅうするときは、とりすぎないようにしましょう。
ぬの綿めんきぬなどの天然てんねんせんいをえらびましょう。化学かがくせんいはまらないことがあります。
おうちの人にらせてからはじめましょう。わったらあとかたづけしましょう。
手順てじゅんをよくみ、安全あんぜん注意ちゅういしておこないましょう。小さい子は大人といっしょにおこないましょう。

おおまかななが

つくり方

ぬのおもさをはかって、植物しょくぶつとミョウバンのりょう計算けいさんする
かわいた状態じょうたいぬのおもさをはかり、必要ひつよう植物しょくぶつとミョウバンのりょう計算けいさんしよう。植物しょくぶつは、乾燥かんそうしたならぬのおもさと同量どうりょうくらい、生のならぬのおも さの3ばいくらいのりょう用意よういしよう。ミョウバンは、きミョウバンならぬのおもさの5%、生ミョウバンならぬのおもさの10%のりょう用意よういしよう。
豆乳液とうにゅうえきにひたして
植物性しょくぶつせいのせんい(綿めんあさなど)は、動物性どうぶつせいのせんい(ウールやきぬなど)にくらべてまりにくいから、豆乳液とうにゅうえきでコーティングしよう。豆乳とうにゅうにふくまれるたんぱくしつにいろがのってくれるよ。

水にぬのをひたす。

ボウルに豆乳とうにゅう1にたいして水3でうすめた豆乳液とうにゅうえきをつくり、ぎゅっとしぼって水気をきったぬのを入れ、5分くらいひたす。まんべんなくひたるよう、ひろげながらひたそう。

しぼったら、完全かんぜんにかわくまで、おひさまの下です。あとがつかないようひろげてそう。ピンチのあとがつかないよう、ぬののはじっこをはさむといいよ。

植物しょくぶつ煮出にだしてえきをつくる

ビワのを小さくる。

わかしたおの中に入れて、30〜40ふんくらい煮出にだす。
煮出にだしているあいだに、つぎ「ミョウバンえきにひたす」「もようをつける」工程こうていすすめてもいいよ。

いろを見て、うすいようなら、じゅうそうをひとつまみ入れる。たくさん入れるとうまくまらないので気をつけよう。
いろ目安めやす(左:じゅうそうを入れるまえ 右:入れたあと

をこす。
えきは、2リットルのペットボトルに満水まんすいまで入れてフタをすれば、冷暗所れいあんじょで1週間しゅうかんくらい保存ほぞんできます。

ミョウバンえきにひたす
いろ定着ていちゃくしやすくするために、ぬのをミョウバンえきにつけよう。

ぬのがひたるくらいのりょうのおをわかし、ミョウバンをとかす。

しておいたぬのを、一度いちど水にさらし、しぼって水気をきる。

ミョウバンえきに5ふんくらいひたす。まんべんなくひたるよう、ひろげながらひたそう。

あついので水につけてから、しぼって水気をきる。

もようをつける
ゴムであとをつけたところは染まらず、白いいろのままのこるよ。すきなもようをつけてみよう。

水玉もようにしたいときは、ゆびを入れてきぬいたところをしばる。
小さい水玉もようにしたいときは小さめにしばる。
こうすると二重にじゅうの水玉もようができるよ。
横幅よこはばぜんぶしばるとナミナミもように、ひだをつくってしばるとくものようにフワっとしたもようができるよ。
きつくしばると、くっきりしたもように、ゆるくしばると、うすいもようができるよ。

める

えきぬのを入れて、火をつけて20ふんくらい煮染にぞめする。

火をしてしばらくおいておく。えきがさめたらぬのり出して、ゴムをはずす。

水であらって、してかわかす。

できあがり!
洗濯せんたくするときは中性洗剤ちゅうせいせんざい使つかいましょう。
先生から一言
1日で全部ぜんぶやらなくても、【豆乳液とうにゅうえきにひたしてす】【ミョウバンえきにひたす】【植物しょくぶつ煮出にだす】【める】を別々べつべつの日におこなって、のんびりすすめてもいいよ。草木めにこまかいルールはないから、きらくに、自由じゆうにたのしんでね。
やってみよう
めたぬので、エコバッグや手づくりマスクなどをつくってみよう。
いろいろなものをめてみよう。植物しょくぶつ種類しゅるいやせんいの種類しゅるいによってまるいろがかわるよ。
監修かんしゅう
監修

佐藤さとう 麻陽まよお

染色家。鎌倉の草木染め工房 くらむぼん主宰。植物の力やぬくもりを感じられる草木染めに魅了されて、生業とするように。作品販売のほか、草木染め教室やワークショップの主宰も行う。著書に『草木染めレッスン帖』(ブティック社)がある。
facebook:https://www.facebook.com/atelier.souboku/ https://kurrambon.wixsite.com/2013