

エンジェルロード(香川県)
画像提供:土庄町商工観光課
海面がもっとも高いときを「満潮」、海面がもっとも低いときを「干潮」という。
ボールを速く投げると、より遠くへ落ちる。すごく速く投げると、ボールは落ちることなく地球のまわりを回り続ける。
地球が円をえがくように動いていることで遠心力が生じる。また、月の引力は月に近いところほど大きく、遠いところほど小さい。そのため、海水が楕円形に引きのばされる。
※地球と月を真上から見たイメージ。
潮の満ち引きがよくわかる
スポットへ行ってみよう!
満潮時と干潮時で景色が変わったり、
干潮時とその前後の時間に海に道が現れる場所があるよ。
渡れる時期や時間をしらべて行ってみよう。歩きやすくて、ぬれてもよい靴をはいて行こう。
※各施設の情報は、2022年2月のものです。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
お出かけの際は事前に公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
三四郎島(静岡県)
三四郎島(静岡県)
沖あい200mほどのところにある4つの島。干潮時には一番手前にある伝兵衛島まで歩いて渡ることができる。3月から9月の日中は渡れる日が多い。
宮ヶ島 衣毘須神社(島根県)
宮ヶ島 衣毘須神社(島根県)
画家・東山 魁夷が描いた『朝明けの潮』のモデルになった海岸。青い海と白浜でつながる島の景色が美しく、「山陰のモンサンミッシェル」ともよばれる。
嚴島神社(広島県)
嚴島神社(広島県)
世界遺産に登録された海上の神社。満潮時は海の上に社殿が浮かんでいるような神秘的な光景を見ることができ、干潮時には鳥居まで歩いて行ける。
※2022年2月現在、大鳥居は工事中(終了予定日は未定)。
エンジェルロード(香川県)
エンジェルロード(香川県)
干潮時に小豆島と中余島をつなぐ砂の道が現れる。神秘的な光景が見られることから「天使の散歩道」を意味する「エンジェルロード」とよばれている。
※中余島は私有地のため入ってはいけません。
大魚神社の海中鳥居(佐賀県)
小島神社(長崎県)
小島神社(長崎県)
満潮時には海に鳥居と小島が浮かぶ美しい景色が見られ、干潮時には歩いて参拝できる。島全体が神域で、「壱岐のモンサンミッシェル」ともよばれる。
御輿来海岸(熊本県)
御輿来海岸(熊本県)
干潮時には、風と波によって描かれた三日月型の砂紋が現れる。美しい夕焼けが見られることで有名で、干潮と日の入りが重なるタイミングをねらいたい。
潮の満ち引きの差は
どれくらい?
潮の満ち引きは月や太陽の引力によって起こるけれど、じっさいにどれくらい海面が高くなったり低くなったりするかは、海の状況や地形の影響も大きくうける。 有明海や瀬戸内海は、1日の満潮と干潮の差が日本で特に大きな場所だけど、その理由はまだわかっていないことも多い。ちなみに、世界でもっとも満潮と干潮の差が大きいのはカナダのファンディ湾で、その差はなんと15m(4〜5階建てのビルと同じ高さ)になることも!
長船 哲史
国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)
地球環境部門 海洋観測研究センター 研究員 博士(理学)