

撮影:勢戸研二(山口県豊北町にて撮影)
撮影:勢戸研二(山口県豊北町にて撮影)
「ルシフェリン」「ルシフェラーゼ」は総称。ヤコウチュウやウミホタルはルシフェラーゼによるルシフェリンの酸化反応で光るが、使われる物質は生物群ごとにことなる。
撮影:小野寺健一
撮影:小野寺健一
ウミホタルを採集してみよう
※夜の海辺に行くときは懐中電灯を持って行き、気をつけて歩こう。かならず大人といっしょに行こう。
ウミホタルは本州から沖縄までの浅い海にいる。港など外海に面していない波のおだやかな場所がよい。河口に近くないほうがよい。砂浜に隣接した防波堤や桟橋がねらい目。夜行性なので採集は暗くなってから。夜20〜21時くらいがよい。一年中いるが冬は少ない。
飼うのはすこし難しいけれど、とったウミホタルを天日干しで乾燥させて保存すると、何年かたった後でも、水をかけると明るく光るよ。
撮影:大場裕一
イソミミズを採集してみよう
※イソミミズには毒はないので、さわっても平気だけど、観察が終わったら手をあらおう。
砂浜に掘った穴は、だれかがつまずかないように埋めておこう。
体長10cmくらいで基本的に赤色。本州から沖縄までの砂浜にいる。砂の細かい砂浜に多く、河口に近くないほうがよい。一年中いるが冬の本州は少ない。
波打ちぎわに打ち上げられた乾燥した海藻の下がねらい目。海藻のすぐ下か、少し掘ったところに見つかる。場所によって見つかる数はちがう。採集は昼間に行う。
砂ごとケースに入れて持ち帰る。強い刺激をあたえると黄緑色に光る液を出し、数秒間ほど光が続く。
ねりからしを水にとかしたものや、飽和食塩水(水にこれ以上とけないくらいまで食塩をとかしたもの)につけてみる。
水であらえばまた元気になる。
飼う場合は砂といっしょにケースに入れ、エサ(乾燥ワカメや生ワカメ)をあたえよう。
大場 裕一
中部大学 応用生物学部 教授