
* 江戸時代の刑罰。江戸市外へ追い払われた。
ヨーロッパの花火玉は円筒形で、柳の枝のような形に開き、色も1色のことが多い。
* 花火玉を破裂させ、星を点火・放出する火薬
星:もえて光と色を出す火薬を造粒または成形したもの。順に色が変わる花火をつくるときは、いろいろな火薬を層にして造粒する。打ち上げ花火において一番大事な部分であり、作るのに一番時間がかかる。
割薬:もみがらに粉火薬をまぶしたもの。花火玉を破裂させ、星を点火・放出する。
※なぜ「八重芯」という名前なの?
芯となる星が同心円に二重にならんでいる花火玉を「八重芯」という(一番外側の親星はカウントしない)。「八」はたくさんの数を意味し、当時の技術で作れる最高レベルのものだったので、二重ながらそう名づけられた。しかしその後、八重芯をこえる「三重芯」「四重芯」も開発された。
〜大きいほど高く上がる?〜
* 花火玉のサイズは「号数」で表す。玉の号数とその直径との関係:3号=3寸(9cm);4号=4寸(12cm);……;10号=1尺(30cm);……;40号=4尺(120cm)
〜覚えておきたい基本の形〜
割物:代表は「菊」と「牡丹」。菊は光の尾を引き、牡丹は尾を引かない。他に、ちょうちょうやハートなどの形をした「型物」がある。
小割物:花火玉の中にいくつも花火玉が入っていて、小さな花火が同時に開く。
ポカ物:花火玉がくす玉のようにポカッと割れるもので、「柳」や「蜂(光や音がいろいろな方向に飛ぶ)」などがある。
しかけ花火には「スターマイン」の他、火薬をつめた紙製の筒(ランス)を木枠にいくつも取り付けた「枠しかけ」や、ワイヤーロープにつるされたランスから火花を落とし、滝のように見せる「ナイアガラ」などがある。
〜たった4色から作られている?〜
花火の発色は金属化合物の炎色反応を利用したもの。明治時代に金属化合物が輸入され、明るくあざやかな色の花火ができた。
〜光った後に音が聞こえてくるナゾ〜
〜花火師はプログラマー?〜
導火線は時限装置の役目。その長さは大きな花火玉ほど長くなる。
一度は見てみたい日本の有名な花火大会
花火大会の好みは人それぞれ。「大きな花火を見たい!」「音楽と花火の競演を楽しみたい!」など、自分の好みに合った花火大会を見つけられるといいね。ここでは、日本の有名な花火大会をいくつか紹介するよ。
※詳しい開催概要については公式サイトなどをご確認ください。
全国花火競技大会「大曲の花火」(秋田県)
全国花火競技大会「大曲の花火」(秋田県)
夏の全国花火競技大会を軸に、季節で異なるテーマ「四季の花火」を展開。年間を通じて最高峰の花火を楽しめる。
土浦全国花火競技大会(茨城県)
燃えよ!商工会青年部!! こうのす花火大会(埼玉県)
燃えよ!商工会青年部!! こうのす花火大会(埼玉県)
商工会青年部による100%手作りの花火大会は300連発の「鳳凰乱舞」が圧巻。世界最大の四尺玉はギネス記録に認定されたこともある。
隅田川花火大会(東京都)
全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火(静岡県)
全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火(静岡県)
花火が持つ迫力・伝統・芸術性と音楽とのコラボが楽しめる。光と音と色と風を五感で感じながら真夏の祭典を楽しもう。
長岡まつり大花火大会(新潟県)
諏訪湖祭湖上花火大会(長野県)
なにわ淀川花火大会(大阪府)
筑後川花火大会(福岡)
丁 大玉
足利大学教授 工学博士