
ゲンジボタルの成虫は体長およそ1.5~2.0cm。ヘイケボタルの成虫は体長およそ0.8~1.0cm。どちらも体はメスのほうが大きく、発光器官はオスのほうが大きい。前胸が赤いのは「警告色」といって、食べるとおいしくないことを敵 にアピールしている。
ゲンジボタルのいる場所
ヘイケボタルのいる場所
幼虫期に川の下流まで流されることがあるため、成虫になると産卵場所をもとめて少しずつ上流へ移動することが多い。
東日本は4秒に1回、西日本は2秒に1回光る。
クロマドボタル
体長は1.5cm前後。
オバボタル
体長は1cm前後。触角が太く、前胸にふちどりがある。
体長は0.7cm前後。光の色は黄色っぽい。
全国のホタルの名所
日本にはホタルの乱舞が見られる
名所がたくさんあるよ。
調べてみよう。
※お出かけの際は事前に公式サイトなどで
最新情報をご確認ください。
折爪岳(岩手県)
折爪岳(岩手県)
東北でも有数のヒメボタルの生息地。山頂付近には豊富な湧き水とブナやナラの木があり、100万匹ともいわれるヒメボタルが幻想的に光り輝 く。
鈴鹿ほたるの里(三重県鈴鹿市)
鈴鹿ほたるの里(三重県鈴鹿市)
山や川、田んぼに囲まれた静かな里山。ゲンジボタルやヘイケボタルが生息している。鑑賞路も整備されており、水辺を舞うホタルを間近に見ることができる。
豊田町(山口県下関市)
豊田町(山口県下関市)
国の天然記念物に指定された木屋川のゲンジボタル。その幻想的な乱舞が見られる。町内の「豊田ホタルの里ミュージアム」では貴重な資料の展示 も。
四万十川(高知県)
白山川(大分県)
白山川(大分県)
全国名水百選にも選ばれた美しい白山川。鬼によって断崖がくり抜かれたという伝説のある「ほげ岩」の付近は、ゲンジボタルの名所として知られる。
内舩 俊樹
横須賀市自然・人文博物館 学芸員