親子でやってみよう
『航空ファン』
編集長が
おすすめする
親子で行きたい
航空スポット15選

空を飛ぶことは人類の永遠の夢。そこで今回は、親子で「飛ぶ」にまつわる楽しい体験ができる、おすすめの航空博物館やテーマパークをご紹介します。
- はじめに
〜月刊『航空ファン』編集長に聞く航空博物館・テーマパークの魅力〜 - 青森県立三沢航空科学館
(青森県三沢市) - 仙台空港 エアポートミュージアム「とぶっちゃ」
(宮城県名取市) - 所沢航空発祥記念館
(埼玉県所沢市) - 航空科学博物館
(千葉県芝山町) - ラグジュアリーフライト 羽田空港本店
(東京都大田区) - JALスカイミュージアム
(東京都大田区) - ANA Blue Hangar Tour
(東京都大田区) - 石川県立航空プラザ
(石川県小松市) - 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
(岐阜県各務原市) - 航空自衛隊浜松広報館 エアーパーク
(静岡県浜松市) - フライト・オブ・ドリームズ
(愛知県常滑市) - あいち航空ミュージアム
(愛知県豊山町) - soraかさい
(兵庫県加西市) - 広島空港おしごとミュージアム
(広島県三原市) - ソラステージ
(鹿児島県霧島市)
はじめに
〜月刊『航空ファン』編集長に聞く
航空博物館・テーマパークの魅力〜
70年以上の歴史を誇る航空雑誌『航空ファン』編集長の神野(じんの)さんに、航空博物館の魅力について聞いてみました!

神野さん
鉄道ファンに「乗り鉄」「撮り鉄」と呼ばれる人がいるように、航空ファンにも撮るのが好きな人、模型作りが好きな人、搭乗や操縦などの体験が好きな人、航空戦史を調べる人……などいろんな人がいます。とはいえ旅客機から宇宙まで幅広く興味を持っている人が多く、最近は女性の航空ファンもすごく増えています。飛行機への興味を入り口に、科学技術のしくみや歴史への理解も深まるので、子どもたちと楽しむにはとてもいい趣味だと思います。
さて、今回ご紹介する航空博物館やテーマパークは、飛行場・空港の近くにあることが多く、航空ファン的には実はそれが一番の魅力(笑)。やはり“生きている”飛行機の魅力はすごいので。でも、こうした施設でしかできない体験もあります。一番は、機体や部品をあり得ないほど至近距離で見て、大きさや迫力を体感できること。コックピットに乗り込んだりシミュレーターで操縦体験したりと、遊園地のように楽しめる場所もたくさんあります。親子で非日常なひとときを過ごすのにぴったりの場所です。ぜひ気軽に訪れて皆さんのお気に入りのスポットを見つけてみてください。
青森県立三沢航空科学館
(青森県三沢市)

航空自衛隊三沢基地がある三沢市にある科学館。青森にゆかりのある飛行機の展示を楽しめるほか、遊びながら科学を学べる体験展示が充実しています。館内は「航空ゾーン」「科学ゾーン」「宇宙ゾーン」に分かれ、「航空ゾーン」には、三沢から飛び立ち世界初の太平洋無着陸横断飛行に成功したミス・ビードル号の復元機や、戦後初の国産旅客機YS-11、迫力あふれる航研機の復元機などが展示されています。世界的にも人気のビジネスジェット機ホンダジェットの実験機である「ホンダジェット技術実証機」が展示されているのも世界でここが唯一。
「科学ゾーン」ではフライトシミュレータのほか、飛行機が飛ぶしくみや原理を直感的に学べる体験型展示が多数。中でも、レールに吊り下げた滑車に体を固定し、館内を移動する「大空を飛ぼう」はスリル満点で大人気。さらに科学館前の三沢市大空ひろばには、実際に日本の空で活躍していた11機の飛行機が展示されています。驚きや感動のある展示や科学体験をたくさん楽しめるスポットです。


青森県立三沢航空科学館
- 住所
- 〒033-0022 青森県三沢市三沢北山158
- 入館料
- 有り(中学生以下は無料)
- 公式サイト
- https://kokukagaku.jp/
画像提供:青森県立三沢航空科学館・
Honda Aircraft Company
仙台空港
エアポートミュージアム
「とぶっちゃ」
(宮城県名取市)

仙台空港3階にある博物館。「とぶっちゃ」は仙台弁で「飛ぶのだ」という意味。仙台空港のキャラクター「ヘロン君」が、空港の仕事や飛行機のしくみを映像やパネルで教えてくれます。パイロットの訓練に使われていた本物のコックピットの展示や、直径1.3メートルもある本物の飛行機のタイヤも展示されており、大きさや迫力を感じることができます。
仙台空港上空の遊覧飛行を、臨場感あふれるCG映像とともに楽しめるフライトシミュレーターも。音声ガイドにしたがって操作するだけなので、大人が付き添えば小さなお子さまでも体験できます。屋上の展望デッキに出れば、飛行機の離発着を間近で眺めることもできます。さまざまな展示がバランスよくコンパクトにまとまっているので、飛行機の待ち時間にも気軽に楽しめるスポットです。同じ階には国産小型機FA-200の実機が展示されているエリアもあり、そちらも要注目です。

仙台空港
エアポートミュージアム
「とぶっちゃ」
- 住所
- 〒989-2401 宮城県名取市下増田南原
- 入場料
- 無し(フライトシミュレーターは有料)
- 公式サイト
- https://www.sendai-airport.co.jp/service/airport-tobucha.html
画像提供:仙台国際空港(株)
所沢航空発祥記念館
(埼玉県所沢市)

日本で初めて飛行場ができた地であることを記念して建てられた記念館。所沢航空記念公園の広い敷地内にあり、体験を通して科学の原理を学べる展示が充実しています。たとえば、空を飛ぶしくみを動植物の動作から紐解いたり、空を飛ぶにはいくつのヘリウム風船が必要か計算できたり、風を受けた飛行機がどう飛ぶか小型の風洞装置を操作して確かめたり、順を追って直感的に理解できるような工夫がなされています。館内にはさまざまな飛行機やヘリコプターの展示もあり、コックピットに乗り込んで操縦桿に触れる体験もできます。操縦席が動く2軸揺動型フライトシミュレータや、軽飛行機やヘリコプターの操縦感覚を体験できる小型シミュレータも楽しめます。
飛行機や空を飛ぶ生き物が登場する作品などを上映する大型映像館や、飛行機の各種エンジンを一同に見られるコーナーも。ひこうき工作教室やワークショップも開催。子どもの科学する心が、遊びを通して自然と育まれそうなスポットです。


所沢航空発祥記念館
- 住所
- 〒359-0042 埼玉県所沢市並木1丁目13 所沢航空記念公園内
- 入館料
- 有り(未就学児は無料)
- 公式サイト
- https://tam-web.jsf.or.jp/
画像提供:所沢航空発祥記念館
航空科学博物館
(千葉県芝山町)

成田国際空港の近くにある日本最初の航空博物館。航空機に関するさまざまな展示や体験を楽しめます。目を引くのは、747-400の大型可動模型。模型後方に設置されたコックピットに座って操縦すると模型が連動して動き、実際に操縦しているかのような体験ができます。また、遊覧飛行のような体験ができるDC-8フライト体験もあります。飛行機の胴体断面の展示も見どころで、とてつもない大きさを感じることができます。ジャンボ機のジェットエンジンの展示もあり、しくみを目で見て理解することができます。客室を再現したキャビンモックアップでは、実際にさまざまなクラスのシートに座ることができます。国内外の航空機の歴史や模型がならぶ貴重な展示も。
4階レストランでは、空港の滑走路を眺めながら食事ができ、5階展望室では、かつて管制塔で使われていた機材を見ることもできます。客室乗務員や管制官など、空の仕事をする人の話が聞けるイベントも定期的に開催されています。親子で空のいろんな体験を楽しめるスポットです。


航空科学博物館
- 住所
- 〒289-1608 千葉県山武郡芝山町岩山111-3
- 入館料
- 有り(3歳以下は無料)
- 公式サイト
- http://www.aeromuseum.or.jp/
画像提供:航空科学博物館
ラグジュアリーフライト
羽田空港本店
(東京都大田区)

羽田空港内にあるフライトシミュレーター体験施設。6軸モーション機能を備えたボーイング737の本格的なシミュレーターを保有し、離陸時の加速Gや、車輪やフラップの振動、着陸時の横風や接地の衝撃など、限りなくリアルな操縦体験を楽しめます。現役のパイロットや訓練生にも利用されている一方で、初心者や子どもたちには、難しい専門用語や説明を省いたリラックスした雰囲気づくりを心がけるなど、気軽に楽しめる工夫もなされています。
併設されたショップでは、世界最大の航空機メーカーであるボーイングのグッズや各社エアラインのグッズなどを購入できます。マンツーマンでの丁寧なサポートのもとスリリングな体験を楽しめる贅沢なスポットです。同社は同じ羽田エリアにて、日本初となる戦闘機シミュレーターを導入した「HICityファイター店」や、ホテルの部屋でシミュレーターを楽しめる羽田エクセルホテル東急とのコラボプランも展開しており、そちらも要注目です。


羽田空港
ラグジュアリーフライト
- 住所
- 〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-3-2 第1ターミナル5階
- 入館料
- 無し(フライトシミュレーターは有料・予約可)
- 公式サイト
- https://737flight.com/haneda-store/
画像提供:LUXURY FLIGHT
JALスカイミュージアム
(東京都大田区)

東京モノレール新整備場駅から徒歩2分の場所にあるJALの博物館。ホームページでの事前予約が必要で、ミュージアム体験(60分)と格納庫見学(50分)で構成された見学コースが用意されています。ミュージアムではJALの歴史がわかる史料や、歴代の機体の模型展示を楽しめます。
パイロットやキャビンアテンダント、整備士、グランドハンドリング、グランドスタッフの仕事紹介もあり、空の仕事に憧れる子どもたちは大きな刺激を得られそうです。キャビンアテンダントの歴代の制服展示もあり、ファッションに興味のある人も楽しめます。コックピットやビジネスクラスのシートに座る貴重な体験もできます。格納庫では、整備中のさまざまな飛行機を地上に降りて間近で見ることができます。案内してくれるのは元キャビンアテンダントなど実際に現場で働いていたスタッフの方々。質の高いおもてなしを受けながらレアな体験を楽しめるスポットです。


JALスカイミュージアム
- 住所
- 〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-5-1 JALメインテナンスセンター1
- 入館料
- 無し(小学生は保護者同伴、小学生未満は入館不可)
- 公式サイト
- https://www.jal.com/ja/kengaku/
画像提供:日本航空
ANA Blue Hangar Tour
(東京都大田区)

ANAグループの整備部門を紹介する予約制の見学ツアー。ツアー時間は全90分で、整備士の仕事内容や安全への姿勢などがわかるお話を聞いた後、格納庫に入って、整備中の飛行機や働く整備士の姿を間近で見ることができます。ツアーの前後には30分程度、展示ホールを自由に見学できる時間も。ホールには実物大の垂直尾翼のほか、整備士が使う本物の工具や部品に触れられる体験ゾーンがあり、子どもたちがお仕事体験を楽しめるようになっています。「本物の飛行機の大きさ、音、におい、振動を間近に感じながら、整備士の安全に向き合う姿を見てほしい」というANAの想いが随所に込められています。
他では買えない限定のANAオリジナルグッズを取り揃えたショップもあります。東京モノレール新整備駅より徒歩15分の場所にあり、インターネットでの事前予約が必要。飛行機や空の仕事に興味のある親子ならぜひ訪れたいスポットです。


ANA Blue Hangar Tour
- 住所
- 〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-5-4
- 入館料
- 無し(小学生以上は保護者同伴、小学生未満は入館不可)
- 公式サイト
- https://www.anahd.co.jp/group/tour/ana-blue-hangar/
画像提供:ANA
石川県立航空プラザ
(石川県小松市)

日本海側唯一の航空博物館。小型機からジェット戦闘機まで17機展示されており、至近距離で見て大きさや迫力を感じることができます。屋外には海上自衛隊のヘリコプターが展示されており、コックピットに乗ることもできます。飛行機の歴史や原理を見て学べる展示も充実しており、総数約300にものぼる模型飛行機の展示は圧巻です。首相や皇室の方々が最近まで使用していた旧政府専用機の貴賓室も公開されています。ANAで実際に使われていたYS-11フライトシミュレーターや航空管制シミュレーターも体験できます。航空自衛隊のレアなグッズを取り揃えたショップ「クルーズ」も。
徒歩約3分の場所に小松飛行場(小松空港)があるので、飛行機の離発着を楽しんだり、時には戦闘機の迫力ある離発着を見ることもできます。館内にある巨大な飛行機型の屋内遊具広場「ぶ〜んぶんワールド」は、これを目当てに訪れるファミリー層もいるほどの人気。雨の日でも子どもたちが伸び伸びと遊べるスポットです。


石川県立航空プラザ
- 住所
- 〒923-0995 石川県小松市安宅新町丙92
- 入館料
- 無し(フライトシミュレーターは有料)
- 公式サイト
- https://komatsu-ccf.x0.com/culture/aviation_plaza/
画像提供:石川県立航空プラザ
岐阜かかみがはら
航空宇宙博物館
(岐阜県各務原市)

航空機のまち各務原市にある国内最大級の航空宇宙博物館。空宙博(そらはく)の愛称で親しまれています。航空エリアには、唯一現存する三式戦闘機二型 飛燕(ひえん)、各務原飛行場で初飛行した十二試艦上戦闘機(零戦の試作機)の初号機、航空自衛隊のブルーインパルスにも採用された練習機T-2などがズラリとならんでいます。飛行機の性能向上のために作られた実験機である飛鳥、T-2CCV、UF-XSは世界に1機ずつしかなく、もちろんここでしか見られない展示。ファンの多い戦闘機F-4ファントムⅡも新しく展示しています。
旅客機の操縦を体験できる「旅客機シミュレータ」やアクロバット飛行に挑戦できる「小型ジェット機シミュレータ」の体験コーナーも大人気。宇宙エリアには、NASA(アメリカ航空宇宙局)や日本の宇宙開発の歴史を紹介した展示や、ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」や探索機「はやぶさ2」をリアルに再現した実物大模型も。1日かけても足りないほどの展示量で、子どもたちの空や宇宙への憧れや好奇心が大いに刺激されるスポットです。


岐阜かかみがはら
航空宇宙博物館
- 住所
- 〒504-0924 各務原市下切町5丁目1番地
- 入館料
- 有り(中学生以下は無料)
- 公式サイト
- http://www.sorahaku.net/
画像提供:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
航空自衛隊浜松広報館
エアーパーク
(静岡県浜松市)

全国唯一の航空自衛隊の広報館。館内にはF-2のモックアップ、航空自衛隊のアクロバットチーム ブルーインパルスが現在使用しているT-4や歴代使用していたT-2、F-86のほか、旧軍が使用していた零式艦上戦闘機(零戦)など、多くの航空機や戦闘機がならび、大きさや迫力に圧倒されます。航空自衛隊を紹介するデジタルサイネージや、装備品、ミサイルの模型なども展示されています。最近まで使われていた政府専用機の内装の展示も。ブルーインパルスの操縦体験を楽しめる簡易シミュレーターや、ブルーインパルスのパイロット目線を楽しめる臨場感あふれるVR体験(12歳以上)、高度2万フィートの景色を楽しめる映像シアターなどの体験展示もあります。
屋外でも戦闘機や輸送機、ヘリコプターなどの実機展示を楽しめます。平日には目の前にある浜松飛行場で訓練する自衛隊機が間近で見られ、特別な展望スペースも用意されています。キッズコーナーやブルーインパルスグッズも買えるお土産屋さんもあり、親子で珍しい展示や体験を楽しみながらゆっくり過ごせるスポットです。


航空自衛隊浜松広報館
エアーパーク
- 住所
- 〒432-8551 静岡県浜松市西区西山町無番地
- 入館料
- 無し
- 公式サイト
- https://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
画像提供:航空自衛隊浜松基地
フライト・オブ・ドリームズ
(愛知県常滑市)

中部国際空港 セントレアにある複合商業施設。目玉は、世界最大の航空機メーカーであるボーイングの最新鋭機ボーイング787(通称ドリームライナー)初号機の展示。迫力ある機体をさまざまな角度から眺めて楽しめます。直径2.8mもある大きなエンジンや、コックピットの内部を見ることもできます。
アスレチックやトランポリンなどの遊具が充実した「キッズエリア」もあり、飛行機を間近で見ながら遊ぶことができます。お絵かきや滑り台などを楽しめる乳幼児向けコーナーも。本格的なフライトシミュレーターを体験できる施設「ラグジュアリーフライト」もあります(有料・要予約)。ボーイング創業の街、シアトルをテーマとしたエリア「シアトルテラス」では、飛行機を見ながら食事を楽しむことができます。アメリカから直輸入したボーインググッズを買えるショップも。広々とした開放的な空間で、家族でゆったり過ごせるスポットです。


フライト・オブ・ドリームズ
- 住所
- 〒479-0881 愛知県常滑市セントレア1丁目1 中部国際空港
- 入館料
- 無し(一部コンテンツは有料)
- 公式サイト
- https://www.centrair.jp/service/flightofdreams.html
画像提供:中部国際空港株式会社
あいち航空ミュージアム
(愛知県豊山町)

県営名古屋空港の駐機場にできたミュージアム。飛行機に搭乗するときのようにQRコードつきのチケットをかざして入館します。2階展示エリアには、レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチから再現したヘリコプターの模型や、日本の航空史に名を残した航空機100機を25分の1スケールの超精密模型で一堂に展示しており、人類の空への憧れや航空機の歴史を感じることができます。実機展示ゾーンには戦後初の国産旅客機YS-11や、航空自衛隊のアクロバットチーム ブルーインパルスが使用するT-4中等練習機などが展示されており、本物の迫力を楽しめます。
大画面スクリーンと動く座席を備えたシアター「フライングボックス」では、愛知周辺の自然や都会の上空を飛ぶ仮想体験ができます。操縦体験が楽しめるフライトシミュレーターも人気。飛ぶしくみを目で見て、触れて学べる教室も開催されています。滑走路が目の前に見える屋上展望デッキもおすすめ。館内にはカフェやオリジナルグッズも買えるショップもあり、親子でゆっくり楽しめるスポットです。


あいち航空ミュージアム
- 住所
- 〒480-0202 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場(県営名古屋空港内)
- 入館料
- 有り(未就学児は無料)
- 公式サイト
- https://aichi-mof.com/
画像提供:あいち航空ミュージアム
soraかさい
(兵庫県加西市)

第2次世界大戦中にパイロットを養成するために作られた鶉野飛行場。soraかさいは、その跡地に令和4年4月にオープンしました。滑走路の南西にあった工場で組み立てられ、この飛行場で試験飛行が行われた戦闘機紫電改と、操縦訓練で使用された九七式艦上攻撃機の実物大模型が展示されています。施設の目の前には滑走路跡が広がっており、当時の様子をイメージすることができます。紫電改のコックピットを細部まで再現した模型も見どころです。鶉野飛行場で訓練していた姫路海軍航空隊の、開隊から終戦までの歴史がわかるストーリー映像も上映されています。
展示の中では、この飛行場から飛び立った若き特攻隊員の遺文も紹介されており、戦争の悲惨さを改めて感じさせられます。館内には加西産の野菜を使用したハンバーガーやドリンクを楽しめるカフェもあり、ゆっくり過ごすこともできます。外からガラス越しに紫電改と愛車の写真を撮ることもできます(要予約・有料・繁忙時間を除く)。戦闘機の迫力に触れ、平和について思いを巡らすことができるスポットです。


soraかさい
- 住所
- 〒675-2103 兵庫県加西市鶉野町2274-11
- 入館料
- 無料
- 公式サイト
- https://www.sorakasai.jp/
画像提供:soraかさい
関連情報
旧日本軍の飛行機が見られる
戦争・平和関連の施設
- 予科練平和記念館(茨城県阿見町)
※実物大模型 - 靖国神社 遊就館(東京都千代田区)
- 紫電改展示館(愛媛県愛南町)
- 呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム(広島県呉市)
- 大刀洗平和記念館(福岡県筑前町)
- 知覧特攻平和会館(鹿児島県知覧町)
広島空港おしごとミュージアム
(広島県三原市)

広島空港2階出発ロビーにあるミュージアム。広島空港でどんな人がどんな仕事をしているのか、その内容を紹介するパネルや写真が展示されています。特大サイズのパネルに空港の魅力的なイラストが描かれていて、普段は目にする機会が少ない仕事にもスポットが当てられています。パネルには空港ではたらく特殊な車も描かれているほか、広島空港のマスコットキャラクター「ソラミィ」が隠されていたり、広島空港限定のフォトフレーム(スマートフォン用)で記念撮影もできたりと、小さなお子さまも楽しめる仕掛けがたくさんあります。その横にジェットエンジンの原寸大模型や、飛行機がなぜ空を飛べるのかがわかる展示コーナーもあります。
フライトシミュレータも目玉の一つ。広島空港から各都市の空港へ向かう10通りのオリジナルコースが用意されており、音声による教官の指示にしたがい、さまざまな操縦訓練を体験できます。空港3階の展望デッキでは、飛行機を間近で見ることができます。空港での待ち時間を過ごすのにもぴったりなスポットです。

広島空港おしごとミュージアム
- 住所
- 〒729-0416 広島県三原市本郷町善入寺64-31
- 入館料
- 無し(フライトシミュレータは有料)
- 公式サイト
- https://www.hij.airport.jp/news/2023/02/oshigotomuseum.html
画像提供:広島空港
ソラステージ
(鹿児島県霧島市)

鹿児島空港3階展望デッキ南側にある航空展示室。「誰もが楽しめる空港」というコンセプトのもと、さまざまな展示を楽しめます。目を引くのは、実物大のエンジンのファンブレードやウィングレット(翼端板)の展示。大きさに驚いたり、一つひとつの部品がどれだけ重要な役割を果たしているかを実感できます。飛行機の歴史がわかる年表とともに世界の有名な飛行機の模型がズラリとならんだ展示もあり、見応えがあります。訓練用の客室モックアップの展示もあり、中に入って楽しむことができます。
小さなお子さまでも楽しめるフライトシミュレーターもあり、操縦桿をあやつるスリルを味わえます。パタパタと音がして発着時刻を知らせる、昔なつかしい反転フラップ式掲示板の展示も。展望デッキに出れば、離発着する飛行機の音や迫力を間近で感じられます。子どもから大人まで楽しめる、小さな博物館のようなスポットです。


ソラステージ
- 住所
- 〒899-6404 鹿児島県霧島市溝辺町麓822
- 入館料
- 無し(フライトシミュレーターは有料)
- 公式サイト
- https://www.koj-ab.co.jp/relax-and-enjoy/sorastage.html
画像提供:鹿児島空港ビルディング株式会社

神野さん
ここでご紹介した以外にも、毎年8月だけ開館する「河口湖自動車博物館・飛行舘(山梨県鳴沢村)」や、年に何度か一般公開される「東京都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパス 科学技術展示館(東京都荒川区)」も航空ファンには外せない実機展示スポット。また、国立科学博物館が保有する航空機が展示される「科博廣澤航空博物館(茨城県筑西市)」が2023年度中の開業を目指しているとのことで、こちらも楽しみに待ちましょう!

監修 : 神野 幸久
月刊誌『航空ファン』編集長
- 『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ
- https://blog.goo.ne.jp/koku-fan
- mono shop
- https://www.monoshop.biz/SHOP/206713/list.html
※『航空ファン』最新号やバックナンバーを購入できます。
※「フライトシミュレーター」「フライトシミュレータ」の表記は各施設の表記ルールに従っています。