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  • 2019.01.29

里山での森づくりの様子と作業現場にやってくる
ジョウビタキやハクセキレイなどの生きものたちを知ろう!

里山での森づくりの様子と作業現場にやってくるジョウビタキやハクセキレイなどの生きものたちを知ろう!
森の達人より
こんにちは!「ツインリンクもてぎ」にある自然体験施設「ハローウッズ」のキャストリーダー和田です。ハローウッズでは落ち葉かきや伐採など、冬ならではの森の作業が本格的になってきました。今回は、そんな里山での森づくりの様子と、作業を狙ってやってくる?生きものたちをご紹介します。
和田 誠
ハローウッズ
キャストリーダー和田 誠
ツインリンクもてぎの自然体験施設
「ハローウッズ」へ行ってみよう!

1月中旬に行った森づくり“伐採”と“集材”

1月、冬ならではの森の作業“伐採”を行いました。冬に伐採を行うのは、生い茂っていた下草が枯れて足元が良くなることで作業がしやすくなること、落葉すると樹木内の水分量も減り軽くなること、そして見通しも良くなり安全に作業することができるからです。このような理由で人々は昔から冬に伐採を行い、山の恵みを得てきました。
ハローウッズの伐採は、樹木の生育などを調査してあらかじめマーキングしておいた木を切り倒します。こうして今回、私たちは森から貴重な資源を手に入れることができました。同時に、森の中には陽の光が地面まで注ぐようになり、森は元気を保ち新たな生命を育みます。このように人と自然が共生する場所、それが里山です。
今回の作業エリアは1,100㎡、およそ300本の伐採を行いました。

1月12日(土)~13日(日)には「森づくりワークショップ~集材~」を開催し、一般参加のみなさまに伐採した木を集める“集材”を体験していただきました。
集材は里山の森の循環のひとつで、切った木を拾い集めて資源を得るだけでなく、森の地面に陽の光が届くようし、春になって種子が芽を出すことができる環境にするための重要な作業です。
集材の作業は、切り倒した木を太さごとに仕分けし、チェーンソーで同じ長さに切り揃えて、一カ所に集めます。
作業の手順や道具の使い方などはスタッフが丁寧に教えますので初めてのかたでも心配ありません。最初は慣れない手つきで作業されていた方も徐々にコツを掴んで、森林の清々しい空気の中での作業を満喫していただけていたようでした。

集めた木には重い丸太もありましたが、みんなで力を合わせてトラックに積み込んで運び出し、森の貴重な資源を得ることができました。また、夜には参加者同士お鍋を囲んで楽しく歓談していただくなど、疲れを癒しながら交流を深めていただきました。
このようにして参加者のみなさまには、楽しみながら森の循環について学んでいただくことができました。

こうして運び出した木のうち太いものは、2~3月に行われる炭焼きで木炭をつくります。
木炭は、昔から人々が生活していくうえで生活必需品であり、貴重な資源でした。ハローウッズでは、みなさまに昔ながらの里山の暮らしを知っていただくため、伐採、集材を体験しながら資源集めに協力していただいています。出来上がった木炭はキャンプでのアウトドアクッキングの燃料などに使用しています。
また、木炭にできないような細長い木は、昆虫や野生動物、植物など様々な生物が集う“生命の塔” づくりや、クラフトの材料として使います。

作業現場にやってくる森の生きもの

チェンソーで大きな木を伐採したり、スコップで森の遊歩道の手入れをしたりしていると、ヒトがいるにも関わらずどこからともなく野鳥たちが近づいてきます。

やってくるのは、ジョウビタキやハクセキレイです。
作業で土を掘り返したり、木が倒れたときの衝撃や、運び出すときにえぐれた土の中からは、かくれた小さな虫などが出てきます。野鳥たちは、それを狙ってやってくるのです。

多くの生命が集まり、そして自然へと還る
“生命(いのち)の塔”

“生命(いのち)の塔”は、集材で集められた細長い木を組み合わせてつくります。その中には落ち葉を詰め込み腐葉土をつくり、ここにミミズやカブトムシの幼虫をはじめとした多くの生きものたちが集まります。また、組み合わさった木の部分にはカミキリムシやタマムシなどの昆虫が産卵して、幼虫の棲みかにもなり、それらを狙って様々な捕食者たちも集まってくるのです。

木でつくられたこの“生命の塔”は、月日が経つと全体が朽ちて分解され、葉も土になってまた自然へと還ります。
その過程の中で微生物やキノコの仲間、昆虫など小さな生きものたちの生命を育み、その生命はまた、他の生きものたちの生命を繋げる支えにもなっているのです。塔全体を囲む細長い木に鳥が巣をつくって子育てをしたり、塔の中で動物たちが穴を掘って隠れ家にすることもあります。このように、塔は様々な生きものたちの拠り所となりながら、最後にはまた森の栄養となって生態系を支えているのです。
生命の塔は、ハローウッズを訪れたみなさまに森の生きものたちの生命の循環を感じていただくためにつくられています。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

ハローウッズのホームページへ

●プログラム紹介:3月2(土)~3月3日(日)森づくりワークショップ ~集材 生命の塔づくり~

  • 森づくりワークショップ ~集材 生命の塔づくり~
  • ●プログラム紹介:3月2日(土)~3月3日(日)森づくりワークショップ ~集材 生命の塔づくり~

    中学生以上を対象に行うプログラム「生命の塔」づくり。3月は1泊2日で行います。野鳥や昆虫、植物など多くの命が集まるタワー「生命の塔」を一緒につくってみませんか。

工場内の森に田んぼや小川など
「里地・里山」を再現するHondaWoods浜松。

静岡県浜松市にあるHondaトランスミッション製造部では、2007年から「21世紀のふるさとの森づくり」として森の再整備をはじめました。2012年からは工場見学プログラムの中に森の体験を組み込むことで、見学に訪れた地域の子どもたちに自然と触れ合う機会をご提供しています。

本田技研工業(株) トランスミッション製造部
本田技研工業(株)
トランスミッション製造部

静岡県浜松市中区葵東1-13-1

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