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  • 2018.07.31

カブトやクワガタの棲む、
ハローウッズの森を見てみよう!

カブトやクワガタの棲む、ハローウッズの森を見てみよう!
森の達人より
こんにちは!「ツインリンクもてぎ」にある自然体験施設「ハローウッズ」のキャストリーダー和田です。いよいよ夏も本番、ハローウッズの森も昆虫たちで大賑わいの季節です。今回は、カブトムシやクワガタムシなどが、なぜハローウッズの森に集まるのか、その秘密を紹介します。
和田 誠
ハローウッズ
キャストリーダー和田 誠

ハローウッズの森は、クヌギ・コナラのどんぐりの森。

ハローウッズの森には、クヌギやコナラなど、どんぐりのなる木がたくさんあります。クヌギやコナラから出る樹液はカブトムシやクワガタムシの大好物。だから夏になると、この樹液を吸いに、カブトムシやクワガタムシをはじめ多くの昆虫たちがやってきて森が賑わいます。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

ハローウッズのホームページへ

プログラム紹介:どんぐりの森 ガイドウォーク

  • プログラム紹介:どんぐりの森 ガイドウォーク
  • プログラム紹介:どんぐりの森 ガイドウォーク

    キャストと一緒にハローウッズの森へ出かけよう! 季節ごと、日ごとに変化するハローウッズの森。見つけた生きものをじっくり観察したり、手にとって触ってみたり、そこには不思議や発見があふれています。

    ハローウッズ「森あそび」ページへ

関東地方では、クヌギとコナラの森と人々の暮らしは大変密接な関係がありました。まだ電気や石油があまり普及していなかった1950年頃(およそ70年前)までは、人々はクヌギやコナラの幹を薪や炭にして、枝や落ち枝も燃料として使っていたんです。

その後、電気やガスが普及すると薪や炭は使われなくなり、クヌギ・コナラの森の多くは建築材として価値を見込んだスギ・ヒノキの森へと変わっていきました。

しかしハローウッズのある茂木町では、地元の産業だった煙草栽培や田畑にクヌギ・コナラの落ち葉堆肥を大量に必要としていたこと、シイタケ栽培の「ほだ木」としてクヌギ・コナラの幹が利用されたことで、スギ・ヒノキの植林はあまり行われず、クヌギ・コナラの森が多く残ることになりました。

木を切ることで森が若返り、生命力が維持される里山の森。

炭を焼く場合も、薪として使う場合も、人々がクヌギ・コナラの木を利用するには、落葉して木の内部の水分量が少なくなる冬の時期に、木を切り倒していました。しかし、それでクヌギ・コナラの木が枯れてしまうわけではありません。残った切株からは、春になるとまた新しい芽が出て、およそ20年で薪や炭にできる太さに成長します。人々はそれを繰り返し繰り返し行ってきました。

人々が一定の期間ごとに木々を切り倒すことで森は若返り、生命力あふれる森が維持されます。このように人々が手を入れることで維持される森を「里山」と呼びます。ハローウッズの森は昔からヒトが手入れをして育んできた里山の森です。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズでは、ヒトが森の手入れをする「森づくり」のワークショップも行っています。例えば、里山の植物たちが活発になる秋の時期に行う下草刈り。刈払い機の安全な使用方法を学び、実践するとともに、草刈りを通して里山の多様性を感じる事ができます。

プログラム紹介:森づくりワークショップ ~草刈り~

  • プログラム紹介:森づくりワークショップ ~草刈り~
  • プログラム紹介:森づくりワークショップ ~草刈り~

    中学生以上を対象に、安全や操作の基本を守り、楽しみながら刈り払い作業を進めていきます。終わった後の夜の団らんも人気の秘密。秋空の下一緒に気持ちいい汗を流しませんか。

カブトムシとクワガタの大好物はクヌギとコナラの樹液。

そんなクヌギ・コナラの森には、夏になるとカブトムシやクワガタムシなどの昆虫たちが樹液を求めて集まってきます。ところで、どうして樹木から樹液が出てくるのでしょう? それは木に傷をつける虫がいるから。木に傷がつくと、そこから樹液が染み出してくるんです。では、どんな虫が木に傷をつけるのか? その代表格は、日本一大きなカミキリムシ、シロスジカミキリです。シロスジカミキリは生きたコナラの木の幹に卵を産み付けるので、その時に木に傷をつけるんです。
シロスジカミキリは比較的若い木を好んで卵を産みつけます。人々が木を切り、切り株から出た若い木が増えると、樹液が出る木も増えます。また、ボクトウガというガの幼虫がクヌギの樹皮の内部で生活し、傷つけることでも樹液が出ます。

出はじめた樹液にやってくるのがスズメバチです。スズメバチが大きなアゴでその部分をかじることで、更に樹液が出るようになり、カブトムシクやワガタムシをはじめとした多くの昆虫たちがやってくるようになります。

夏から秋にかけて産卵を行うカブトムシとクワガタムシ。

役目を終えて朽ちたシイタケのほだ木や落ち葉の堆肥場は、カブトムシの幼虫の棲みかとなります。また、伐採木や枯れ木はクワガタムシの幼虫の棲みかとなります。
森を手入れする人の手、カミキリムシやボクトウガ、そしてスズメバチなどの昆虫たち。人々と生きもののつながりが、カブトムシとクワガタムシが棲む森をつくっているんです。

夏の時期、ハローウッズの森にはカブトムシやクワガタムシなどの昆虫たちがたくさんやってきます。みなさんも一度、昆虫たちと出合いにハローウッズの森を訪れてみませんか?

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズでは、夏の虫をはじめ森の生きものたちに触れるワークショップを多数行っています。なかでも8月から9月のオススメワークショップは、

  • ・8月11日~14日

    「生きもの探険隊 ~夏休み特別編~」

  • ・9月8日~9日

    「生きもの探険ファミリーキャンプ~秋の森の昆虫編~」

  • ・9月15日~17日

    「生きもの探険隊 ~めざせ、トンボ博士!~」

などなど、詳しくはこちらから。

ハローウッズ「予約制プログラム」ページへ

浜名湖畔の工場の森にカブトムシがやってくる。
浜松市にある、Hondaの細江船外機工場。

静岡県浜松市の浜名湖畔にあるHondaの細江船外機工場では2014年から工場を囲む森の整備をはじめ、2015年にHondaWoodsの森が誕生しました。豊かな自然に囲まれたこの森にはカブトムシをはじめ様々な昆虫たちがやってきます。

本田技研工業(株) パワープロダクツ事業本部 細江船外機工場
本田技研工業(株)
パワープロダクツ事業本部 細江船外機工場

静岡県浜松市北区細江町気5794-1

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