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  • 2021.02.26

厳しい寒さに耐えて越冬する植物たちのなぜ?なに?編

厳しい寒さに耐えて越冬する植物たちのなぜ?なに?編

寒い冬は外出が億劫になりがち…。寒さが厳しい日はストーブやヒーターといった暖房器具が恋しくなりますね。そんな冬の最中でも、野外に目を向ければ、寒さに負けずじっと春を待つ植物の姿があります。ときに氷点下にもなる厳しい寒さの中、植物たちはどのように越冬するのでしょうか? ここでは、その姿をいくつかご紹介します。

境野 圭吾
ハローウッズ
キャスト境野 圭吾

耐寒性バツグンのカプセル「冬芽」で越冬する樹木たち

ハローウッズの森は、コナラやクヌギ、サクラなどの落葉樹(※冬に葉を落とす樹木)が主体です。そのため、夏と冬では森の様相が一変します。夏、みずみずしい緑に覆われていた森が、冬は葉が落ちて木々の幹や枝がむき出しになり、灰色がかった茶色の寒々しい姿になります。

そんな落葉した樹木の枝先をよく見ると、小さく膨らんだ冬芽(ふゆめ・とうが)があります。冬芽の中には、葉や花、枝となる小さな芽が包まれていて、春になると冬芽がほころび新芽が飛び出してきます。

冬芽は樹木の種類によって千差万別で、鱗状のものが厚く重なったものや、ふさふさの毛が生えたものなど、種類ごとにその形に特徴があります。冬芽をカギに樹木の名前を特定できることもあり、冬芽に特化した図鑑も出版されています。

多種多様な冬芽がありますが、いずれも目的は冬の寒さに耐えるためです。樹木は夏から秋のうちに翌春の準備を整え、冬芽という名の耐寒性バツグンのカプセルで小さな芽を包み込んで厳しい冬を乗りきるのです。
興味のある方はカッターで縦に切ったり、爪で外皮をはいでみると、冬芽の中に小さな芽が入っているのが観察できます。※ただし、樹木保護のためにとりすぎは禁物です。

根や根茎に養分を蓄えて越冬する草花たち

草花には、春から秋の間に発芽から開花、結実を済ませ、冬には枯死する「一年草」と、越冬して翌年もライフサイクルを継続する「多年草(たねんそう)」「宿根草(しゅくこんそう)」がいます。一年草の場合、冬はタネの状態なので越冬にかけるエネルギーがほとんど必要ありません。一方、多年草・宿根草の場合、冬の間に養分やエネルギーをどう確保してどう乗り切るかが死活問題です。
そこで、多年草・宿根草は冬を前にある程度の養分を根や茎に貯蔵し、冬は温かい土の中で耐え忍びます。これらの中には地下部が肥大化したものも多く、身近なものでは、ジャガイモなどのいも類やショウガ、球根をつくるユリ科の草花がその代表です。

こうしてわざわざ手間をかけて越冬するのは、暖かくなったときに他の植物よりも早く生長するためです。茎や根に貯蔵しておいた養分を使うことで、タネから育つものより勢いよく生長できます。一般的に温暖な地域では越冬する植物の割合が高く、日本のように冬が寒冷な地域では一年草の割合が高くなります。

放射線状の葉「ロゼット」で越冬する草花たち

閑散とした冬の景色の中にも道路脇や畑の畦など日当たりの良い場所では、よく見ると葉を出している植物がいます。それらの植物は葉を放射状に広げていて、地面に張りつくような姿が特徴的です。その様子がバラの花に似ていることから、これらの葉は「ロゼット」と呼ばれます。タンポポやオオバコ、ナズナといった身近な野草にもロゼットをもつものがいます。

ロゼットの植物は秋から冬に発芽して、葉を出したまま越冬します。では、これらの植物はなぜ冬でも生きていけるのでしょうか? その秘密はその形にあります。ロゼット植物は冬の少ない光を効率よく吸収できるよう放射状に葉を広げています。お互いの葉が重なり合わないことで効率化を図っているのです。とはいえ光合成をするにはある程度の温度が必要です。それを解決したのが地面にぴったり張りつくという作戦です。外気はキンキンに冷えていても、日中は太陽の光によって多少地面が温められます。その熱をうまく活用することで寒い冬でも光合成を可能にしています。

ただし、その生き方は諸刃の剣。体を大きくせず、省エネで生きている分、光を遮られてしまうと生長するのが厳しくなります。競争相手が少なく、かつ樹木の葉が落ちて地面に光が届きやすい冬に特化したスタイルとも言えます。

ここまで樹木と草花の越冬方法を紹介してきました。葉や花がついていないと気にかけることが少なくなる植物ですが、実は冬にしか見られない生き様もあるのです。また、冬芽なら冬芽、ロゼットならロゼットでそれぞれの種類ごとの違いや工夫がたくさんあります。冬に外出する際、少しでも植物の冬の姿を気にかけてもらえると嬉しいです。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

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