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  • 2021.06.29

メダカを採集し、観察してみよう!

メダカを採集し、観察してみよう!
奥山 英治
今回の案内人
ハローウッズ キャスト/
日本野生生物研究所代表/
ナチュラリスト/イラストレーター
奥山 英治

こんにちは! 日本野生生物研究所の奥山です。皆さんはメダカを見たことがありますか?メダカという名前は知っていても、自然の中で見たことのある人は少ないのではないでしょうか? 今回は、観賞魚として大変人気のあるメダカの採集や観察についてご紹介しましょう。

警戒心が強く、集団行動する「メダカ」

かつては人間の暮らしに身近な場所で当たり前のように泳いでいたメダカ。童謡にもあるくらい私たちにとって馴染み深い魚ですが、近年は環境の変化などで激減し、自然の中でその姿を見ることが難しくなってきています。

一方、メダカは観賞用として大変人気が上がってきており、近年は密かなブームになっています。それは、色のついたメダカや模様や変わった形など様々なタイプが改良されて作り出され、楽しまれているからです。しかし、もともと日本に生息していた野生のメダカはキタノメダカとミナミメダカの2種類で、これは見た目では判断が難しく、棲む地域で分かれています。

メダカは流れの穏やかな小川や水路、田んぼに生息しています。最新は都市化が進んでそうした水辺が減ったためめっきり姿を見られなくなりましたが、自然が多く残る地域なら、まだまだ見つけることができます。

メダカは群れで行動している魚です。童謡「メダカの学校」は、その群れの様子を歌っています。群れで水面近くを泳ぎ、地上の動きを見て水面に落ちた虫などを食べています。そのために目や口が上を向いた体の作りになっているほど(だからメダカという名前がついたと言われています)。
そんなメダカを小川などで探すときは、これも童謡で歌われているように、そっと覗くように静かに探す必要があります。というのも、野生のメダカは警戒心が強く、地上で影が動くだけでも逃げてしまうので、メダカを驚かさないよう、慎重に近づく必要があるのです。

メダカを採集してみよう。

メダカは急流ではなく流れの穏やかな小川に住んでいるので、子どもたちにとっても比較的捕まえやすい魚です。そこで今回は、メダカ捕りのコツをご紹介しましょう。

まずは流れの穏やかな小川や水路、田んぼでメダカを探します。先に述べたように警戒心が強い魚なので、気付かれないようにそっと覗くようにして静かに探しましょう。
そしてメダカを見つけたら、慌てて捕まえようとしないで、その動きをよく観察しましょう。群れで行動するメダカは1匹が逃げるとみんな逃げてしまいますが、逆にその動きを利用すれば、一度に何匹ものメダカを捕まえることができます。だから、群れがどんな動きをしてどこを泳ぎ回っているのか、まずはその動きをよく見極めるのです。

次に、いよいよ捕獲です。道具としては、魚をすくい上げるための「魚網(ぎょもう)・玉網・たも網」と呼ばれる網が2つと、捕まえた魚を入れる小さなバケツなどの容器があれば十分です。

メダカの習性として、逃げるときは一斉にみんな同じ方向に逃げるので、それを利用した網の使い方をします。両手にそれぞれ網を持ち、片方の網を動かしてメダカを追い立てると、群れは一斉に網と反対方向に逃げ出すので、もう片方の網をメダカが逃げる方向に差し出して捕まえるのです。網2本で挟み撃ちにするような形です。2人で捕まえるときは、1人がメダカを脅かすように追い立て、1人は動かず網を構えておいて捕まえるという役割分担をするといいでしょう。

当然ですが、メダカはむやみに捕っていいというものではありません。メダカ捕りを行うにあたってはいくつかの注意点があります。

  • ●地域によっては一般人のメダカ採集を禁止している場合があります。あらかじめその地域でのメダカ採集が許可されているかどうか、調べてから行くようにしましょう。
  • ●メダカがいる場所が、用水路や田んぼ、私有地内の小川であることもあります。そうした場所に無断で入り込んでメダカ採集してはいけません。必ず持ち主に声をかけ、許可をもらってから採集するようにしましょう。
  • ●メダカに限らず、生きものの「捕まえすぎ」は自然環境を壊す原因になります。群れを根こそぎ捕まえるなんてもってのほか。あくまで個人で楽しむ程度、数匹~10匹程度をめどにしましょう。
  • ●いくら穏やかな水辺とはいえ、水の危険はゼロではありません。子どもがメダカ採集をする場合は必ず大人と一緒に行くようにして、大人は子どもから目を離さないようにましょう。

メダカを観察してみよう。

●オスとメス
メダカを捕まえたら、メダカをじっくり観察してみましょう。まずはメダカのオス・メスの見分け方ですが、これはヒレの形で分かります。
オス:背ビレに切れ込みがあり、尻ビレが大きく長い平行四辺形
メス:背ビレに切れ込みは無く、尻ビレが小さい
●泳ぐときの習性
メダカは流れに逆らう習性が強く、捕まえたメダカをバケツに入れて中の水を回すようにかき混ぜると、メダカは流れに逆らいながらだんだん並んで泳ぎ出します。
●メダカの産卵
メダカの卵は粘着性の繊維のような物で覆われていて、水草などに付着しています。卵の孵化は水温でも違いますが暖かければ8~10日で生まれます。野生のメダカの一生は1年で、この短い寿命の中で産卵期にはたくさんの卵を産むのです。

メダカの産卵行動には特徴があります。だいたいの魚は、メスが卵を産んで卵から離れると、入れ替わりにオスが精子をかけ、受精させます。しかしメダカはちょっと違っていて、オスが背ビレと尻ビレを使いメスを抱っこする形になったところでメスが産卵し、オスはすぐに精子をかけて受精させます。これは確実に自分の子どもを残すためのメダカの工夫だと言えます。

●メダカの飼育
メダカを飼育する際には8匹程度までの数をめどにして、30~45cm水槽に落とし込み式濾過器を入れて水草などを入れます。
水は月に1回くらい半分ずつ換えれば大丈夫です。エサは、メダカ用のほか金魚用や川魚用など市販のものを与えれば大丈夫ですが、できれば自然界のものを、どんなものを食べるか実験的に与えてあげると、面白い観察ができると思います。
●最後に
メダカは絶滅危惧種に指定されていますが、絶対捕ってはいけない魚というわけではありません。自然の残っているところではまだまだたくさんのメダカが泳いでいますから、節度を持ってこれらを観察したり、採集したり、飼育することがメダカをよく知ることにつながり、メダカが生きる環境を残すことにつながります。
また、今流行りのメダカは作られたメダカです。飼育をして増えたからといって決して自然界へ逃さないでください。飼育者はそのルールを守って飼育をしてください。シロやアオなどの作られたメダカと本来の野生のメダカが混ざるようなことは絶対にしてはいけません。
こうしたことをふまえたうえで、メダカとのふれあいをぜひ楽しんでください。

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