「東京の街並みに合っているなと思いました」。武井さんが実際の「Honda e」を見て、最初に抱いた印象だ。
「コンパクトなサイズが東京の街にぴったり。近年は、建物もスクエアで硬いイメージから、曲線を使用したソフトな印象へと変わってきている。そんな街の景観とHonda eのデザインが馴染んでいると感じます」
そして、やわらかなイメージをもつHonda eのデザインには「人とクルマとの距離を縮めている」とも。
「お互いの間にあるはずの壁がなく、なんというか、人とクルマが融合するようなイメージを感じました」
初めての電気自動車体験となったHonda eへの試乗には「とても静かでした!」と、驚きを隠せない。
「今までのドライブではエンジン音やその振動が伝わってきて、それが少しストレスでした。でも、そういうストレスが一切なく、車に乗っている感じがしませんでした(笑)」
その静寂さ以上に驚かせたのが、車内の内装だった。
「ディスプレーはもちろん、ダッシュボードが木目調の棚のようになっていて、コンセプトは自宅のリビングのようですが、僕の感覚としては、オシャレなカフェにいるような感じで、とても居心地が良かったです」
武井さんが、少し先の未来を想像して描いたのは、豊かな緑のなかで、動物たちが自由に暮らす世界だ。
「都会の自然は、人間の都合でつくられた自然が多いように思えて、都市部でも本当の自然のような場所があってもいいし、そこでは動物たちが、自由気ままにに過ごしている。そんな、未来になればいいなと描きました」
なかにはHopnda eの文字も点在する。これは!?
「文字って等間隔で配置される“規律”を象徴しています。それをランダムに配置することで、規律的なモノからの脱却、自由であるべきことを表現しました」
※こちらのサイトに掲載されている情報は2020年11月時点の情報です。