ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論最も上達が早い
「グリップの覚え方」とは?
正しい握り方と手順

2022.09.08


ゴルフを始めてしばらくはグリップがしっくりこないものです。他人の手で握っているような違和感があったり、手の中でクラブが遊んで豆ができてしまったり、そういう気持ち悪さを抱えながらボールを打つ時期は誰でも通る道ともいえます。しかし、なるべくならそんな時期は早く通り過ぎたいもの。そこで今回は誰でも簡単にできるグリップの仕方をご紹介しようと思います。

グリップの基本
左右の手の親指と人差し指をくっつけておく

まず左右の手のひらを広げ、親指と人差し指をくっつけてください。そうしたらその状態のまま、左手でクラブ(グリップ)を握り、左手親指のカーブに右手親指付け根のふくらみをピッタリ合わせるように重ね、右手でクラブ(グリップ)を握ります。

基本的な握り方

左右の手の親指と人差し指をくっつける。

親指以外の指を曲げ、引き金を引く形をつくる。左右の手ともこの形で握ることを確認。

引き金を引く形で左手をグリップ。

左手の上に右手を重ね、引き金を引く形でグリップ。

手の重ね方

左親指の反りと、右手親指付け根の膨らみを、ピッタリ合わせる。

このとき右手の小指は、左手の人差し指に上からひっかける(オーバーラッピング・グリップ)か、絡ませる(インターロッキング・グリップ)のが基本ですが、右手小指でグリップ自体を握り10本すべての指でグリップ(テンフィンガー・グリップ)しても構いません。

これだけです。簡単ですよね!

このように握って、なおかつフェースがまっすぐターゲットを向いていればパーフェクト! ポイントとしては、左右の手がそれぞれ拳銃の引き金を引くような形になっていること。親指と人差し指が離れるのはNGです。また指と指に隙間があるのも良くありません。

ロングサムはNG

左:左親指が人差し指の位置と揃うのがショートサム。
右:左親指が突き出るロングサムは球がつかまりにくい。

隙間はNG

指の間に隙間があるのはNG。

グリップの手順
クラブをライ角通りに使えるように握る

基本的な握り方がわかったら、スクエアに握るための手順を知っておきましょう。まずクラブヘッドを地面に置き、ライ角通りにセットします。次にクラブの横に回って直立し、腕を自然に垂らした状態の左手でソフトにクラブを握ります。親指と人差し指をくっつけておくのを忘れずに。

STEP1 ライ角通りにクラブセット

クラブをライ角通りに地面に置く。

STEP2 真横に立って左手をグリップ

クラブの真横に立ち、自然に垂らした左手でクラブを握る。

左手でクラブを握ったら、ボールにクラブヘッドを合わせながらアドレスの姿勢をとり、フェースをスクエアにします。ライ角通りにクラブをセットできたら、右手でクラブを握って完了です。

STEP3 本来のアドレスの位置に入りセットアップ

クラブを動かさず、アドレスの位置に移動して前傾姿勢をとる。

STEP4 右手でクラブを握る

右手をグリップ。クラブは最初に置いた位置と変わらない。

クラブをライ角通りに使うことが、ゴルフスイングの基本であり大前提。ですからここでは、クラブをライ角通りに地面にセットした状態で握ることがポイントになります。その原則が守られていればアレンジは自由で、たとえば最初から本来のアドレスの位置にクラブを置いてから左手→右手の順にグリップしても構いません。

癖のあるグリップでボールを打っていると、必ずどこかに代償動作が発生してしまい美しいスイングにはなりません。まずはスクエアグリップを理解することから練習を始めてくださいね。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。


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