ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論ドライバーのヒールヒットを防ごう!

2021.09.16


こんにちは! Honda GOLF編集長の小林です。みなさんはコースでプレー中に「スイングは悪くなかったのにミスショットになった…」なんていう経験はありますか?
私はたまにあるのですが、これは多くの場合、当たる場所が悪いからなんです。特にクラブのヒール(根元部分)に当たると、距離は落ちるし左右にも曲がってしまい大変なことになります。長いクラブになればなるほどその傾向は強くなり要注意なのですが、今回はこのエラーをなくすべく、岸副哲也プロに傾向と対策を聞いてみたいと思います。

なぜヒールに当たるのか?


― ヒール寄りに当たるとスライスしたり距離が出ない場合が多いのですが、そもそもなぜヒールに当たってしまうのでしょうか?

岸副 クラブヘッドを地面に置いたときに、フェースのセンターにボールを合わせている方って多いですよね。しかし、ボールは地面にあるのではなくティーアップしているので、実際には空中に浮いた状態で当たるわけです。そうすると手元からボールが近くなるので、ヒールに当たってしまうんですよ。それを嫌うとヒジが引けたり腰が引けたりしてしまい、いずれにせよ球質は落ちるのですが、このパターンがけっこう多いと思います。

― なるほど、クラブヘッドを地面に置くことでズレが生じるんですね。

岸副 重要なのはクラブヘッドを浮かしたときに、フェースのセンターにボールが来るように構えなければならないということで、そのためにはボールをトゥ寄りにセットする必要があるんです。

岸副 慣れていないとボールが遠く感じると思いますが、そのぶん懐が広くなるので、前傾姿勢をキープしながら思い切って腕を伸ばして振ることができます。要はスイング弧の円周が大きくなるということで、飛距離を出すためには見逃せない要素ですね。

― あらかじめクラブヘッドを空中に浮かすのもありですか?

岸副 距離を欲張らずコントロールしたいときなどは有効ですよ。ただ、ヘッドを浮かせるぶん重さを感じるので、背骨でクラブ全体の重さを支えなくてはなりません。

またこの場合は、左右の重心移動は使わず軸回転を意識したほうがいいですね。クラブヘッドを地面に置いたときはパワーで、浮かせたときはコントロールで、と使い分けるといいでしょう。

アドレスの段階でかなり防げる


岸副 もう1つ、ドライバーの場合はクラブヘッドをボールの近くにセットし過ぎてもヒールに当たりやすくなります。最下点はボールの手前にあり、そこからクラブヘッドが上昇してインパクトを迎えるのです。そのため、ボール近くの地面に置くとその軌道から外れておかしなことになるんです。
ですから、クラブヘッドはボールの手前5センチぐらいにセットしてください。最下点からの上がり際でとらえると、左脇も締まるので手が前に出るのを防げます。これはティーアップするドライバーの基本ですが意外に知らない人が多いですね。



― 物理的にボールが近い場合もヒールに当たると思いますが、ボールとの距離はどう決めればいいですか?

岸副 「気を付け」して、左手を体の横に垂らしてクラブを持ったときの形が基準になります。そうすることで、クラブをライ角通りにセットすることができます。クラブヘッドをボールに合わせたらクラブの後ろに回り、手元を体から拳1個半離し、前傾姿勢をとります。

― 個人差はないんですか? 人によって背も違えば腕の長さも違うと思うんですが。

岸副 面白いことに人間の手の高さはほぼ同じなんです。背が高いと手が長いし、背が低いと手が短い。だからこそクラブのライ角というのはバリエーションが少ないんですよ。

岸副 もちろん例外もありますが、その場合はライ角調整をすればいいでしょう。女性は男性に比べて手の位置が低くなりますが、だからこそ女性用のクラブがあるのだし、手の高さが男性と変わらないなら男性用のクラブを使ったほうがいいんです。

クラブが外に振られないようにしよう


― クラブの遠心力に負けてクラブヘッドが外に持っていかれてしまうこともあると思いますが、この場合はどうすればいいですか?

岸副 フォロースルーでクラブが体から離れてしまう方は、ヒールに当たりますね。これは左脇が開いてしまうからで、この癖がある方は左脇を締めながらしっかりと上体をターンさせる必要があります。手が伸びたり縮んだりする場合は、左サイドの素振りで動きを確認してから打つとミスを防げると思いますよ。


指導
岸副哲也プロ

競技で結果を出すコーチングに定評のあるプロコーチで「スコア請負人」の異名を誇る。ジュニアから高校生時代まで指導した金谷拓実選手(2015日本アマ優勝、2019マスターズ出場)をトッププレーヤーに育て上げた手腕は高く評価されている。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。


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