ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論ビックリするほど
体が速く回転する方法

2021.04.08


世界のトップ選手が体の回転を速くすることで飛距離を伸ばしていますが、回転のやり方を間違えてしまうと、飛ばないだけではなくミスショットになってしまうというのが今回の話。正しい回転のやり方を南田陽平コーチに聞きました。

― 回転のやり方が間違っているアマチュアが多いというのは本当ですか?

南田 下半身を丸ごと左に持っていこうとする方はよく見られますね。
このとき右脚は内旋しているんですが、これだと地面の反力をまったく使えないので速く回転できませんし、もちろん飛距離も出ません。

体は回っているが右脚が内旋しているので骨盤の回転スピードが上がらない。

南田 右脚はバックスイングした時点でそもそも内旋しているので、そこからさらに内旋しようとしてもできないんですよ。

― ダウンスイングで右脚は外旋するということですね。

南田 その通りです。ここが少し分かりにくいところではあるんですが、右脚が外旋することによって骨盤は左に回転します。
逆のような気がするかもしれませんが、右脚だけで立って右足のつま先を外に向けようとしてください。右脚が外に回ると、骨盤が左に回ることが理解できると思います。

右足1本で立ち、つま先を外側に向けようとすると、右脚が外旋し体の向きが変わる。

南田 バックスイングが上がった状態から同じようにつま先を外に向けると、骨盤の右前部が伸びながら骨盤が回ります。こうすることでヒップターンの速度が飛躍的に上がるわけですね。

体の回転速度を上げるためには右脚の外旋運動が重要となる。

右脚が外旋することによって、地面の反発を受け骨盤が左に高速で回転する。

南田 これをやらず脚を内側に回してしまうと、骨盤の動き自体は右回りになり、ブレーキをかけながら動いている状態になってしまうんです。

― 地面反力が使えていない状態ですね。

南田 はい。そのように動いてしまうと、ダウンスイングに入って腰が回ってくるタイミングで、かかとが外にずれてしまいます。これは脚をまったく使わず腰だけ回っているという状態で、地面の反発を使えないどころか、わざわざ骨盤の回転スピードを下げるようなものです。

右脚が内旋するとつま先を軸にかかとが外にずれてしまう。

南田 もし足元にペットボトルがあったら、かかとがぶつかってしまうでしょうし、ぶつかれば右脚を内旋させてしまっている証拠です。

― ペットボトルでチェックできるということですか。

南田 右足のかかとギリギリにペットボトルを置いて、これを倒さないように打つのは良い練習です。右脚が内旋すればかかとがペットボトルに当たりますから、つま先を外に向けるイメージで、右脚を外旋させ当たらないように打ちます。

右足かかとの横に置いたペットボトルを倒さなければ右脚が外旋している証拠。

― 脚の外旋以外に回転速度を上げる要素はありますか?

南田 足首の動きも重要です。足首は360度動きますが、ここに連動しているのが骨盤です。前傾姿勢をキープしながらスイングするとき、お尻を突き出すようにしていると、体は回りにくくなります。これは骨盤が前傾し過ぎているからで、ゴルフスイングにおいては骨盤が後傾、お尻の穴が締まっていて尾てい骨が股の間に入っている状態になって初めて体はスムーズに回転します。

足首を伸ばす(底屈する)と骨盤が後傾しお尻が締まる。

南田 ところがスイング中に骨盤自体を後傾させるのは現実的に難しく、そのために必要なのが足の伸展といって足を伸ばす動作です。
この動作をスイング中に入れるわけですが、具体的には右脚を外旋させると同時に足首を底屈といって伸ばす方向に使っていくと、骨盤が後傾し体が回りやすくなるのです。

右脚の外旋と両足の底屈を同時に行うことで、骨盤は後傾しながら高速回転する。

南田 ですから右脚の外旋と両足の底屈、この2つの要素をダウンスイングで行うことで、「ヒップターン」と呼ばれる体の回転速度を一気に上げることができるんですね。

南田陽平(みなみだ ようへい)

スイング理論はもちろん、体とクラブに関する深い知識に基づいたレッスンで人気上昇中のプロコーチ。三觜喜一プロに師事し、MGA(三觜ゴルフアカデミー)他でティーチング活動を行っている。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。


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