ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論ハンドファーストにならない
重大な理由

2021.02.04

最近よく聞くのが「ハンドファーストインパクト」というワード。インパクトで手がクラブヘッドより先(目標側)にある状態のことをいうのですが、クラブをロフト通りに使うためには不可欠な要素であり、ゴルフ上達の肝であることは間違いありません。なので熱心なゴルファーはこのハンドファーストインパクトを獲得するために日夜努力をするわけですが、本質的なことを理解できないとこの形には到達できないというのが今回のテーマです。

「ハンドファーストな形自体を追求するのはあまりよくありません」というのは増田哲仁プロ。「手が先、クラブヘッドが後」という見かけの形にとらわれて、その形を作りにいくとフォローが出せずに球が全然飛ばなかったり、そもそも形が作れないということになるのです。なぜそういうことになるのかというと、ほとんどのアマチュアが手に力を入れてクラブを握り締めているからです。

「クラブを強く握っているとクラブのリリース動作を行うことができません。軽く握って振れば、インパクトでクラブをグリップエンド側に引くような力が生まれます。その結果クラブヘッドには遠心力が発生し、加速しながらボールをとらえます。このときのインパクトを切り取るとハンドファーストになっているだけで、意識的にその形を作りにいっているわけではないのです。」(増田プロ)

「一方、強く握っているとクラブヘッド方向に力が発生してダフリやすくなったり、すくい打ちになってしまうのです」(増田プロ)

つまりプロは、ハンドファーストにインパクトしようとしているのではなく、手に力を入れずにスイングした結果として、その形になるということなのです。いったいどれぐらい力を抜けばいいのかはとても難しい部分ですが、わからなかったらクラブを目標方向に投げてみればいいと増田プロはいいます。

「強く握っているとクラブは投げられないものなんですよ。投げられたとしても目標の遥か左、自分の背中方向に飛んでしまうはずです。クラブを軽く握っていればほどよいタイミングで両手をグリップから離すだけで目標方向に飛んでいくでしょう」(増田プロ)

軽く握っていれば目標方向に飛ぶ

「リリース」とは英語で放つ、離すという意味ですが、ゴルフのリリースは文字通りクラブを離して放り投げる感覚のようです。

スイングは円を描くように

「ゴルフスイングはクラブヘッドが円を描くように振ると中心軸がしっかりできて傾斜地の多いコースでも対応できますが、インパクトの形にこだわってしまうと平らな場所でしか通用しないスイングになってしまいます」という増田プロ。

「手の力を抜く」という感覚がわかれば自然にハンドファーストインパクトになり、どんな状況でもクラブヘッドを走らせることができるようになるのです。

増田哲仁プロ

「歩くように打つ」で一世を風靡した元祖・カリスマコーチ。長年指導してきた「体でリードするシャロースイング」が世界のゴルフシーンの主流になっている現在、再び増田メソッドに注目が集まっている。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。


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