ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論ゴルフの基礎力を上げるなら
この練習を!

2020.04.09

巷にはいろんなスイング理論の情報が溢れているので、新しモノ好きのゴルファーはどうしても振り回されてしまいがちです。でもちょっと待ってください!トッププロが良くなったからといって、誰しもが良くなるとは限りません。基礎が備わっていない人が中途半端な理解でスイング改造に取り組んでも、空中分解するのが関の山です。だったら基礎を身に付けてからと思ってはみても、その基礎が何かがわからないから始末が悪いのです。そこで今回は、スイングの美しさに定評がある瀬戸瑞希プロにゴルフの基礎力を上げる方法を聞きました。

― アマチュアがスイングの基礎を身に付けるにはどうしたらいいですか?

瀬戸 ひらすらハーフスイングをするのがいいと思います。私もプロの世界に入るまではハーフスイングばかりやっていましたから。具体的には時計盤の9時の位置から3時の位置までの振り幅で打つ練習法です。これでボールをまっすぐ飛ばせるようになれば、振り幅を大きくしても打てるはずです。

スイングの基礎をつくるための
練習ドリル1

ハーフスイング


― 文字通り半分のスイングですね。注意点はありますか?

瀬戸 大事なのは体を正面に向けたまま振ることです。そうすることで肩が縦に動きますが、この動作が重要なので絶対に覚えて欲しいんです。上体をターゲット方向にターンしてしまうとこの肩の縦回転が意識できないので、胸を正面かむしろ右斜め前に向けたままスイングするのがコツです。またダウンスイングで右ヒジを絞ろうとする人がいますが、振り遅れるもとなのでやめてください。右腕はむしろ伸ばすように使うことでクラブに遠心力を働かせることができます。


― 肩が縦に動くことがスイングの肝なんですね。

瀬戸 はい。肩が縦に動けばフェースが開いて右に飛ぶようなことがないんです。むしろ私はフェースが返り過ぎてしまうのですが、そんな場合には左手の甲をターゲットに向けたままフォローを出していくといいでしょう。3時の位置までフォローが来たら、後は脱力してフィニッシュまで一気にいってください。この練習をしているとダウンブローにとらえられるようになりますし、インパクトゾーンも長くなります。

スイングの基礎をつくるための
練習ドリル2

左手甲ドリル



― それでもスライスしてしまうような場合はどうすればいいですか?

瀬戸 アマチュアにはダウンスイングで右肩が突っ込んでしまう人が多いですが、これだとクラブの軌道がアウトサイドインになってスライスします。そんな場合には強制的に右肩の突っ込みを抑えることが必要で、それには「杖つきドリル」といって左手に持ったクラブで体を支えながら、右手に持ったクラブでボールを打つ練習が有効です。

スイングの基礎をつくるための
練習ドリル3

杖付きドリル


瀬戸 このときも右ヒジを絞るのは禁物。トップから飛球線後方にエネルギーを出してクラブに遠心力を発生させながら、左腕の下を通してください。

指導
瀬戸瑞希プロ

三觜喜一プロに師事するツアー選手。20歳からツアーに参戦する実力派でスイングの美しさには定評がある。最近はGDO Golfers LINKS HANEDAのスタッフとして働き、近々レッスン活動も開始する予定。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。


取材協力:GDO Golfers LINKS HANEDA

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