ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論スライサー必見!
スライスが出なくなる腕の使い方

2010.07.15

ゴルフをプレイする上で避けられないのがスライス。
右利きのゴルファーなら誰でも一度は右に曲がるボールに悩まされるものですよね。
「スライスするかも…」という不安を抱えながらプレイすると、右にOBが待ち受けるホールでは怖くてたまりません。
楽しくプレイするためにも、なるべく早くスライサーを卒業したいものです。

なぜスライスしてしまうかというと、その大きな理由は手でボールにぶつけにいくからです。
右利きのゴルファーは右手でクラブを振り下ろしてフェースをボールに当てようとします。
するとダウンスイングの途中で右ヒジが伸び切り、軌道がスライスの原因となるアウトサイドインに。うまくフェースでボールをとらえたとしても、その後の動きまで考えていない場合がほとんどなので、当てっぱなしになります。
これではインパクトの後にフェースが閉じないので、当然スライスするわけです。

このパターンで生じるスライスを直すには、車を運転するときのハンドル操作をイメージするといいでしょう。
まずバックスイングですが、これはハンドルを右に切る時の腕の使い方と同じです。
右に曲がる時腕はどうなっていますか?
左手が上に来て、右手が下に来ますよね。このとき左腕は内転、右腕は外転という動きをしているのですが、この動きに伴って右ヒジは自然にたたまれ体に近づきます。

ハンドルを左に切る時はフォロースルーの腕の使い方と同じです。
右に切るときとは逆に、右手が上、左手が下になりますが、このとき右腕は内転、左腕は外転しています。それに伴って左ヒジは体に近づきます。

「ヒジが体に近づく」ということがゴルフでは重要で、これを「ヒジのたたみ」といいます。
バックスイングでは右ヒジがたたまれ、フォロースルーでは左ヒジがたたまれるのが正しい動き。このように左右対称に腕を振ることができればフェースがターンし、ボールをつかまえることができるのです。

スライサーは腕の使い方が間違っている場合が多いので、ハンドル操作をイメージしながらクラブを振ってみてください。
アドレスからハンドルを右に切るようにしながらクラブを上げ、トップオブスイングからは左に切るように振り下ろしましょう。
この腕の使い方をマスターすればもうスライスは出ませんよ!


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

Illustration by Takashi Nemoto

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