ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論100切りできないゴルファーの法則
【8つの悪い習慣】

2022.11.10

今回は100が切れないゴルファーがコースでやってしまっているコトを紹介したいと思います。無謀なチョイスのせいで大叩きしているパターンってけっこう多いんですよね。スイングを磨くのもいいですが、プレーの仕方が上手になればスコアは驚くほど減らせますよ!

悪い習慣その1

狭いホールでドライバーを持つ

左右にトラブルが待ち受けるホールは必ずといっていいほどあるものですが、100が切れない人はさほど警戒することなく、ドライバーを握ってあっさりOBを打ったり、池や林に入れてしまうものです。「ティーショット=ドライバー」という図式が頭にあるせいでしょうが、そもそもドライバーがまっすぐ打てないのにもかかわらず、危険いっぱいのホールでドライバーを使うのは無謀すぎます。

「狭くて危ない…」と思ったらドライバーを諦め、自信のあるクラブで打つようにしましょう。たとえそれが7番アイアンでも構いません。セカンドショットを打てる場所にボールを運ぶことが大事なのです。

悪い習慣その2

チョロの後のフェアウェイウッド

大叩きする人に多いのが、ティーショットを失敗した後にフェアウェイウッドを持ち、さらに失敗してしまうパターン。ティーショットをチョロったのはまだ許せるとしても、深いラフや強烈な斜面から3Wや5Wを打てるはずがありません。

「ミスを取り返したい」という気持ちがそうさせるのでしょうが、傷をさらに深めるだけなので、ここはアイアンで打つことをおススメします。もちろん力みは禁物です。ティーショットが普通に打てていた場合、どこまで飛んだかを想像し、そこまで持っていければよし! と考えましょう。

悪い習慣その3

つねにピンまで届く番手を持つ

フェアウェイの絶好の位置から林に打ち込んでOB! ということをしてしまうのが100切りできない人の特徴です。最初から右を向いていたり、シャンクしたりと理由はさまざまですが、そもそもの間違いはピンまで届くクラブを持っていることなんです。

200ヤードだったら5番ウッドや7番ウッド、170ヤードなら5番もしくは6番アイアンときっちりピンまで飛ぶ番手をチョイスしていませんか? ふだんからさほどうまく打てないクラブを使えば、やっぱりミスは出るものです。曲げても大きなトラブルにならない場合はチャレンジしても構いませんが、ミスすると大叩きになりそうな場合は無理にグリーンオンを狙わず、次のアプローチショットが打ちやすい場所まで運ぶことを考えましょう。もちろん使うのは自信のあるクラブです。

悪い習慣その4

林の中から無理をする

ボールが曲がって林の中に入るのは仕方ありませんが、問題なのはその後です。グリーンが見えているからといって、狭い木と木の間を通すギャンブルショットを打っていませんか? プロなら可能かもしれませんが、そんな技量はないのですからボールが木に当たってさらに深い林の奥へ、というのは当然の結果です。ですからここは無理をせず、いったん真横に出すのを決めごとにしてはどうでしょうか? ミスは1打で済ませることがスコアメークの鉄則です。

悪い習慣その5

みすみすバンカーに入れてしまう

通常、上級者はバンカーに入れないようにプレーをしますが、100切りできないレベルの人はあっさりバンカーに入れてしまうことが多くなります。バンカー超えでピンが近いアプローチや、左に飛びやすい斜面でグリーンの左にバンカーがある状況などでは、バンカーに入れないようにマネジメントすることで最悪でもボギーで上がれます。しかしピンしか見えずにプレーしてしまうと、バンカーに入る確率が高くなります。

つまり、100点を狙うあまり0点のショットが出てしまうのです。バンカーは超得意! というなら別ですが、100切りを目指すなら、なるべくバンカーに入れないほうが得策です。プレーラインにバンカーがかかる場合には、絶対にバンカーに入れないプランを立てましょう。

悪い習慣その6

グリーン周りから
アプローチをトップしてしまう

グリーン周りのアプローチではダフリ、トップ両方出ますが、最悪なのはトップです。ダフリは1打のロスで済みますが、ウェッジでトップするとグリーンオーバーしてしまい、最悪OBになったり難しいアプローチが残ってしまうので、大叩きにつながるからです。

これを防ぐには、アプローチで使うクラブを決めておくことです。できればパター、さもなくば9番アイアンを使うといいでしょう。9番アイアンをパターのように打てば、ウェッジの刃に当たるようなトップは出ません。手前の芝に食われてショートすることもありますが、手前から着実にピンに近づけていくことで、無駄なストロークを費やさずに済みます。

悪い習慣その7

あっさり3パット4パットしてしまう

初心者の最大のウィークポイントがパッティングなのはゴルフあるあるで、強すぎたり弱すぎたりでなかなかカップに近づきません。簡単に3パットや4パットをしてしまえば、スコアをまとめるのが難しいのは当然ですよね。実際問題として、100切りを狙うレベルのゴルファーがスコアを縮めるには、パッティングを磨くことが最も効率がよく、18ホールのパット数を36以内に収めることで達成できる場合も少なくないのです。

要は1ホールを2パットで済ませるということですが、これを実現するには日ごろからパッティングの練習をする以外に方法はありません。パターマットを購入し、自宅で1.5~2メートルをひたすら転がしてください。ショートパットの精度が上がれば、自ずとパット数は減りトータルスコアも激減するはずです。

悪い習慣その8

パー3でOBを打つ

パー3でOBを打ってしまうのも100切りできないパターンです。本来初級者から中級者の過程でパー3はスコアを稼ぐ絶好の場で、ここでパーやボギーを取ることで、トータルスコアが安定していくものです。逆に、パー3でスコアを崩してしまえば100切りは遠のいていくので、絶対に大きなミスは避けるようにしましょう。

とはいえ、パー3には設計家の罠が仕掛けられていることも多く、無理にピンを狙うと大トラブルになる可能性が少なくありません。グリーン手前に崖がある場合は大きめのクラブで、左右にOBがある場合は小さめのクラブでグリーン手前に止めておくようなマネジメントが必要です。パー3だからといって、ティーショットをグリーンに乗せようとするのをやめましょう。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

「ゴルフ理論」の記事一覧へ