ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論あなたにもできる!
プロのコースマネジメント

2020.04.16

プロゴルフの世界ではコースマネジメントがますますその重要性を増しています。ボールを上手に打つ選手は多いけれども、コースを上手に回る選手は少ないので、その差が結果に直結しているともいえます。大きなトーナメントでは前日の夜にピンポジションが発表されますが、強い選手はそのピンポジションをもとに各ホールの戦略を立てます。ティーショットをどこに打って、グリーンのどこに乗せるかのプランを立て、なるべくその通りにプレーするように努めます。こうした不断な努力を続けているからこそ、トップ選手はその地位を維持できるのですね。


トップ選手のマネジメントは
ピンポジションが基準となる

ピンポジションによってどれくらい攻め方が変わるかというと、たとえば図のパー4の場合、カップが左手前に切ってある場合と右奥に切ってある場合とでは、ティーショットの狙いが変わってきます。
ピンが左手前の場合、左サイド(A地点)からだと第2打がバンカー超えになりますし、グリーンの奥行きが使えないので難しくなります。右サイド(B地点)からならバンカーはかかりませんし、グリーンを広く使えるので、ティーショットは右に置いておいたほうが有利です。
一方、ピンが右奥の場合、右サイドからだとグリーンを広く使えなくなり、バンカーにもかかります。グリーンの左には乗せやすいですが、グリーンのアンジュレーション(起伏)がきつかったりすると3パットの可能性が高くなってしまいます。だったら左サイドからグリーンを広く使って第2打を打ち、最悪右のバンカーでもいいと思って打ったほうがボギーを叩かなくて済みます。
このように、ボギーを叩かないことを前提にバーディを狙っていくのが強いプロのノーマルなコースマネジメントなのです。

また、強いプロはグリーンのどこに外してはいけないかを理解した上でプレーしています。ピンポジションに対して絶対に寄らない場所があるからで、左のピンに対しては右サイドのバンカーやグリーン右奥のファー(遠い)サイドが最悪、右のピンに対しては左手前のバンカーが最悪で、左サイドもできれば避けたいところです。

グリーンの傾斜が複雑になればなるほど、ピンに近いニアサイドに外すことがパーセーブの基本となります。実際には寄せやすくてもライが悪い場所もありますから、こうした要素と風などの条件を加味してプロたちはホールを攻めていくのですね。


アマチュアはグリーンの入り口を探そう

さて一般的なアマチュアはコースマネジメントは必要ないかといえば、そんなことはありません。打ってはいけない場所、打つべき場所を明確にすればスコアは飛躍的に減らせるのです。

たとえばティーショットではプロのようにピンポジションから逆算するのではなく、OBや池など、ペナルティを課されてしまう場所を徹底的に避けることが大切です。そして2打目、3打目ではグリーンを直接狙うのではなく、グリーンの入り口を探して、その手前にボールを置くことが基本戦略になります。というのも、まともな設計者が造ったコースのグリーンには必ず入り口があって、その手前からはアプローチショットがしやすくなっているものです。
これはボギーゴルファーも楽しめるようにという配慮であり、そのルートを見つけ出すのが一般アマチュアの醍醐味でもあります。着実にボギーオンさせて1パットのパー、もしくは2パットのボギーでコツコツ回っていけば、必ずスコアは縮まるでしょう。

距離的に届かないホールは、バンカー超えにならない寄せやすい場所に置こう

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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