レッスン動画
上達のメソッドをプロが動画で解説

三觜喜一プロが明かす秘伝のゴルフレッスン

三觜喜一プロが、ふだん明かしていない門外不出のメソッドを特別に公開。アマチュアにとって難しいが実は重要なスイングの動作をピックアップし、その解決法を提示します。現代ゴルフの「花伝書」ともいうべき動画を7本公開!

PROFILE

  • 三觜喜一プロ

    3D解析データに基づいた世界標準のスイングをベースに指導を行うプロコーチ。小田原クラウンゴルフ、尾山台スタジオで行っている個人レッスンは予約が取れないほどの人気ぶり。

プロがひた隠す
クラブ操作の基本

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  • 体の正面で
    クラブを360度回転すると
    スイングの本質がわかります

    プロや上級者のスイングに必ず入っている動作があって、それは「クラブを回す」ということです。もちろんそれぞれに個性はありますが、彼らは必ずクラブを回しながらボールを打っていますし、だからこそプロであり上級者なのです。「ゴルフスイングは振り子運動」という表現を良く使いますが、その根本にあるのはクラブを回転し続けるという操作なのです。それによって再現性が高まって、毎回同じスイングをしやすくなります。

    ピンと来なければ体の正面で実際にクラブを回してみましょう。両ヒジをある程度固定し、手元の位置を変えずにクラブを360度回転させてください。無意識のうちに最下点でクラブヘッドがくるっと回転しますが、それが正しいフェースターンでありインパクトでフェース面をまっすぐにしようという意識は要りません。この動作を連続かつ高速で行うと、体の中心軸がブレた時に高速回転を維持できないことがわかります。これと同じことがゴルフスイングでも起こっているのです。

アマチュアの
シャフトがしならない理由

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  • 切り返しでカウンターをかけて
    シャフトをしならせましょう

    飛距離を伸ばすために最も重要なのがシャフトです。いかに効率良くしならせて、そのエネルギーをボールに伝えるかが勝負なのです。といってもやさしい動作ではなく、アマチュアの多くがトップからボールに向かってクラブを振り下ろそうとしますが、これが間違い。釣り竿をキャスティングするように、トップから飛球線後方にクラブを振り出すことでシャフトはしなります。このとき右手の人差し指にしっかりとクラブがひっかかっているのがポイントです。ひっかかっていればクラブは右回りして背中側に倒れ、自然に左手の掌屈が入ります。

    この右手でひっかける動作と左手の掌屈を私は「カウンター」と呼んでいますが、このカウンターを入れられるようになるとシャフトに大きな負荷がかかり、しなりが発生します。このとき大きなエネルギーが発生していますから、そのままクラブを回し続けてボールをとらえることで強いインパクトが実現できるのです。

誰でも
ハンドファーストが作れる
魔法のメソッド

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  • スプリットハンドで打つと
    ハンドファーストに打てているか
    どうか
    判別できます

    ゴルフクラブはボールをハンドファーストにとらえるように設計されていますが、上手くできないアマチュアが多いのが現実です。形だけハンドファーストにしようとしてもボールは飛びませんから、正しいメカニズムを知ってそれを実践することが必要です。ゴルフスイングの本質はクラブの回転運動であり、インパクト付近を考えればクラブは振り子のように動きますが、この支点を目標方向にずらしながらとらえることでクラブヘッドは加速し、結果としてインパクトがハンドファーストになるのです。

    自分がハンドファーストで打てているかどうかわからない場合は、左右の手を離してクラブを持つスプリットハンドでボールを打ってみてください。このとき正しくクラブが回転しながらハンドファーストに当たると、両手が離れていても普通に打つことができます。ところが振り子の支点をずらせなかったり、ボールに当てようという動作が入ると極端にダフったり、とんでもない方向に飛んでしまいます。普通にグリップしても同じことが起こっていますから、スプリットハンドで打てない方は、クラブを回しながら支点をずらすという基本をもう一度確認しましょう。

“魚のように体を動かす”
身体操作の極意

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  • 脇腹から動くようにすると
    体が連動し始めます
    クラブの重さを感じながら右肩を開き、回転しながら右ヒジを下げる

    ゴルフスイングにおける体の使い方で重要なのは、魚が泳ぐように体を「連動させる」ということと「動かし続ける」ということです。止まっているボールを打つのでどうしても体を一塊に固めて打ちたくなりますが、それでは生きたボールは打てませんしミスも多くなります。具体的には「胸郭の分離」といって、胸椎、肋骨、胸骨からなる胸郭と肩を別々に動かすことが重要です。この動かし方ができてくるとクラブも効率良く使えるようになって、エネルギーロスなくインパクトできますのでぜひ覚えてください。

    「胸郭の分離」を覚えるには「うねりドリル」といって、脇腹から動かしながら拳で地面を叩く動作を連続して行います。強く地面を叩こうとすると、無意識に脇腹から先に動かして腕を振り上げ振り下ろそうとする、それがうねりであり、人間が本来持っている自然な動作なのです。クラブを持ったときもそのように動くことで地面に強いエネルギーを伝えることができるので、ふだんからうねるように体を使う練習をすることをおすすめします。

ボールにエネルギーが伝わる
肩と腕の連結法

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  • 両肩を下げて体幹と腕を
    ジョイントさせましょう
    右股関節を後ろに引くとズボンにラインが入ります

    スイング中のクラブには大きな遠心力がかかるので、自分のほうに引っ張って力を拮抗させる必要があります。そうすることでクラブは高速な円運動が可能になるのですが、このとき大事なのがアドレスにおける肩のポジションです。もしも肩が外れていて、体幹と腕がジョイントしていないとどうなるかというと、クラブを引っ張ることができませんからどんどん自分の体から離れていき、フェースの根本に当たったりなどのエラーになります。ですから肩を入れておかなければならないのですが、そのやり方は簡単です。

    両足を肩幅に広げて立ち、両手を前に出した状態から左右の手で円を描くように下げていきます。このとき、肩と耳の距離を極限まで離すようにしてください。手が下りて手のひらが上を向いた状態から肩をリラックスさせ、ヒジから先を回してクラブを握りアドレスします。こうすると肩がビシッとはまった状態で構えられるので、クラブの遠心力に負けることなくボールに大きなエネルギーを与えられます。

始動のエラーを起こさない
クラブの重心管理術

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  • 体の左サイドを下げていくと
    うまく始動できます
    右股関節を後ろに引くとズボンにラインが入ります

    アドレスで静止している状態から運動を起こすところにゴルフの難しさがあって、このとき大事になってくるのが始動でクラブの重心を管理するということです。重心をスムーズに上げることができれば、スイングを通してクラブを思いのままに操作することができます。ところが多くのアマチュアはテークバックでいきなり手を持ち上げ、重心をスイングプレーンから大きく外してしまいます。要は始動でクラブをコントロール不能にしてしまうのですね。

    そうならないためには始動のきっかけを作っておくことですが、ポイントは3つあって、1つめは左足を踏み込むことをきっかけに動き始めること。2つめは左肩を下げてから体を回転すること。そして3つめは左手を下げていくことです。この3つのポイントを意識することで、クラブをインサイドに引っ張り込むことなくクラブヘッドがややアウトに上がります。このときクラブの重心はしっかり管理されているはずなので、その後もコントロールしやすくなります。

変化するライには
足のデザインで対応する

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  • 人間の動作の特徴を生かして
    さまざまな状況に対応しよう
    右股関節を後ろに引くとズボンにラインが入ります

    人間の体には動きの特性があって、回転したときの足の状態で動きが変わってきます。どういうことかというと、内股にするほど上に上がりたくなり、がに股にすると下に下がりたくなります。これを利用してコースのさまざまな状況に対応することができるのですが、たとえば左足下がりの傾斜ではクラブを高い位置から低い位置に振りたいので、足のデザインで体がそう動くように設定します。すなわち右足のつま先を閉じ左足のつま先を開くのです。こうすることでいつもと同じスイングをしているつもりでも、結果的にクラブが上から下への軌道に変化します。

    左足上がりでは逆に右足をがに股、左足を内股にすることでクラブを低い位置から高い位置に振ることができますし、バンカーで目玉になっている場合には、右足を内股、左足を極端ながに股にして鋭角に打ち込みます。このようにボールの状況に応じて足のデザインを変えるテクニックは非常に有効なのでぜひコースで活用してください。

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