レッスン動画
上達のメソッドをプロが動画で解説

星野英正プロの70台を目指せ!

いかなる状況でもスコアを作ってくるのがツアープロ。そのプレースタイルにはゴルフの真実があり、本当の意味での上達を目指すならトッププレーヤーの技術に学ぶほかはありません。このレッスンでは、その最強メソッドをご紹介。この機会にレベルアップしましょう!

撮影協力:浜野ゴルフクラブ

PROFILE

  • 星野英正プロ

    アマチュア時代は日本アマ3勝を含む52勝を挙げるなど無敵の強さを誇り、プロ入りしてからもキレの良いショットを武器にツアー3勝。理論家としても知られ、最近ではプレーヤーのみならず指導者としても積極的に活動している。

飛距離アップの秘密は
アドレスにある

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  • 下半身を安定しつつ
    大きく動ける姿勢を作ろう
    大きく動けるアドレスを作りましょう

    アマチュアのみなさんは手先でボールを打ってしまう場合が多く、それが上達を妨げる大きな要因になっています。なぜ手打ちになってしまうかというと、アドレスの段階でそのようにしか動けないように構えているからです。たとえば手を前に伸ばしてボールに合わせると肩甲骨が伸び切ってしまい、体の回転と手や腕の動きがバラバラになります。体が起きている人も多いですが、間違った姿勢からは体重移動しにくいですし、大きなスイングができないので飛距離も出ません。

    アドレスは土台となる下半身を安定させ、その上に上半身が乗っている状態を作ることが重要です。その上で腕をリラックスさせておくと、下半身でリードしつつ腕をしなやかに振ることができます。正しく構えれば体も回りやすいですし、体重移動もしっかりできます。当然飛距離も伸びますし、ミート率も上がるので、ぜひアドレスにこだわってください。

アマチュアのドライバーが
まっすぐ飛ばない理由

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  • 回転軸が左に倒れるのがミスの原因です
    右手と左足が引っ張り合うようにバックスイング

    アマチュアのドライバーショットは右に飛んでしまうことが多いと思いますが、その大きな理由は右への体重移動が不十分なことです。バックスイングで左に体重が残ると、回転軸が左に倒れてしまうので、そのまま振り下ろすとインパクトが詰まるとともに、フェースが開いて右に飛びます。また、「このままでは当たらない」と感じて無意識に右にのけぞるように打つと、球がつかまらず、やはり右に飛ぶのです。

    このようなミスをなくすには、しっかりと体重移動を行うことです。右足の裏全体で地面を踏み込みながら、右股関節に体重を乗せるイメージでバックスイングをしてください。右のお尻の上部にテンションがかかれば正しく右サイドに乗れている証拠ですし、このときクラブを持つ右手と左足が引っ張り合うような状態を作り出せれば最高です。引っ張り合いで伸びた筋肉がダウンスイングで縮むことでスピードに変換されるからです。

手打ちから脱却すれば
100%距離が伸びる

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  • 体の左サイドで腕を引っ張り下ろそう
    右手で打ちに行くのがミスのもとです

    アマチュアが飛ばない原因は、「腕の力で振っている」ことにあると思います。いわゆる「手打ち」というものですが、切り返しでクラブを手の力で下ろしてくるので、クラブヘッドが加速しないだけでなく、軌道がアウトサイドインになり、ボールにはスライス回転がかかってしまいます。スピードもない、球質も悪いということになれば、やはり飛びませんね。

    ドライバーは特に右手の力が強いとうまく打てないので、切り返しからの動きが重要になってきます。バックスイングが上がったら、クラブを持っている手は放っておいて、左のお尻、左の股関節、左脚といった、体の左サイドで腕を引っ張り下ろしましょう。このとき手は下に落としていくようなイメージです。後は体を回転すればジャストミートできるはずです。

パッティングで
最も大事なことを
知っていますか?

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  • パッティング上手はパターを持たない
    吊るように持てばOK!

    パッティングは基本動作が重要になります。最も大事なのはパターのフェース面がターゲットに向いていること。これができていないとカップインの確率は極端に低くなってしまいます。また、リズムも重要で、どんな距離であっても同じリズムで打つことが、安定したパッティングをもたらしてくれます。

    アマチュアに多いのは手の力と感覚に頼ってストロークするパターンで、そうなってしまうのはグリップに問題があります。手に力を入れてパターを持ってしまうと、どうしても手先で動かしたくなりますので、意識して持たないようにしましょう。具体的にどうするかというと、手のひらにパターを乗せるようにしてください。構えたときにパターを「持つ」のではなく「吊るす」イメージがあればOKです。

    ストロークに関しては背中を意識するといいでしょう。「肩を動かせ」といいますが、背中を動かしたほうが、手先を使わずスムーズにストロークできると思います。

自分のストロークに合った
パターの選び方

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  • パターにはそれぞれに動き方の癖があります
    フェースバランス
    ノンフェースバランス

    パターにはシャフト上に重心点がありますが、その重心点で支えてバランスをとったとき、パターのフェースがどれくらい傾くかでストローク中の挙動が変わってきます。「フェースバランス」といって、フェースが真上を向くものは、ストローク中にフェースがターゲットに対してスクエアな状態をキープしようとし、逆にフェース面が大きく傾くものは、フェースが開いて閉じる動きの中でボールをとらえようとします。

    このようにパターによってフェースの動き方にクセがあり、そのクセと違ったストロークをしてしまうと思い通りにボールを転がせません。まずは自分がどのようなストロークをしているのか、またはしたいのかを確認し、そのストロークに合ったパターを選ぶことが、パッティングの精度向上に繋がります。

ザックリしないアプローチは
ココを動かす

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  • アプローチの基本は
    パッティングストロークに近い
    左右の肩とクラブヘッドがつくる三角形を意識
    三角形を崩さずパッティングのイメージで打とう

    アプローチでダフるミスの原因は、右手を使い過ぎることにあります。切り返しの段階で右手が先行するので体が止まり、クラブがボールの手前に落ちてしまうのです。

    このような手でこねる打ち方をしないためには、パッティングをイメージするといいでしょう。左右の肩とクラブヘッドがつくる三角形を崩さずに打つのです。パターを持って手をこねる人はいませんので、そのストロークが大きくなったのがアプローチショットだと考えてください。

    アプローチが苦手な人はインパクトで体が止まってしまいがちです。そういう場合は、バックスイングが上がった状態の左肩を、後ろに引くようにスイングしてみてください。手の力よりも左肩を引く力が強ければ、手は勝手に下に落ちてクラブヘッドがボールをとらえます。このイメージで打てるようになればミスはかなり減るはずです。

距離がバラつかない
アイアンショット

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  • 体を使って上げて下ろすことで
    飛距離は安定する
    遠くに上げて体でひっぱる

    アイアンショットで飛距離がバラついていては、スコアメークどころではありません。しかし、アマチュアはバックスイングの大きさが毎回違うので、飛距離が安定しません。

    なぜバックスイングの大きさが変わるかというと、手で上げてしまうから。正しいバックスイングは、下半身を止めたまま、体を使ってクラブをできるだけ遠くまで上げていきます。

    こうすることで、バックスイングの大きさは一定になりますから、ダウンスイングでもまた体で引き下ろすことでクラブに遠心力が発生し、スピードが上がると共に、インパクトの強さが一定になって飛距離が安定するのです。

アイアンで強い球を打つには

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  • ハードヒットすると
    曲がりやすくなるのでやめましょう
    インパクトゾーンを等速で振り切るイメージ

    アイアンで強い球を打つには、まずアドレスの段階で準備をしておく必要があります。ポイントは3つあって、1つ目は、クラブを少し短く握ることです。短く握るとスイングのアークはややコンパクトになるので、ボールに対して強い圧をかけることができます。2つ目のポイントは、ボールの位置で、通常はスタンスのセンターに置きますが、強い球を打ちたい場合には少し右足寄りにします。また、このとき左足のつま先を開いて、体の左サイドをオープンにしておくのが、3つ目のポイント。これはひっかけ防止です。強い球を打とうとすると右サイドからのアタックが強くなってひっかけやすくなるので、それを防ぐために左サイドをオープンにしておいて意識的に回します。

    よくやりがちなミスは、ハードヒットして球が吹き上がってしまうことです。強く球に当てようとすると、スピンが多く入って飛ばなくなりますし、曲がりやすくもなります。ですからハードヒットは絶対にしないで、インパクトゾーンを等速で振り切るイメージを持ちましょう。

アイアンの精度を高める方法

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  • 球を上げようとすると
    精度が落ちてしまいます
    球を上げようとするとフェースが上を向きロフト通りの距離が打てません

    アイアンの精度というと、左右の曲がりを抑えることだと考える人が多いと思いますが、実は番手通りの距離をきっちり打てることがより重要です。アマチュアの多くは球を上げようとして、すくい上げるように打ちますが、これだとインパクトでクラブフェースが上を向いてしまい、ロフト通りの距離が出ません。必ず手元がクラブヘッドに先行する「ハンドファースト」の状態で、ボールをとらえるようにしましょう。

    といっても、意識的にインパクトを作りにいってはダメです。強く叩きにいくと、スピンが入り過ぎて、吹き上がる球になってしまいます。そうならないためには、フィニッシュまで一定のリズムで振り抜くことを意識してください。スイングの軌道の中に、たまたまボールがある、というイメージが出てくれば、番手ごとの距離を正確に打てるようになるはずです。

ユーティリティクラブが
曲がる意外な理由

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  • クラブヘッドの重さを感じながら
    スイングしましょう
    強く握るとクラブの重さを感じられなくなります

    ユーティリティクラブは、ロングアイアンのような距離が出て、なおかつ高い弾道で飛ぶように造られているクラブです。そのため、飛ばそうとしたり、高さを出そうとしたりしないことがうまく打つことにつながります。7~8番アイアンのつもりで打ちましょう。

    アマチュアの方によく見られるのは、腕の力が強すぎて、ヘッドの重さを手で感じられないがゆえにミスになるパターン。アドレスしたときに、手に力を入れてクラブを持ってしまうと、その瞬間にヘッドの重さが消えてしまいます。すると、どうしても手の力で打ちにいこうとするので、良い結果にはなりません。ですから、アドレスの段階で両手のひらでクラブを支えているだけのような感覚を持ってください。ヘッドが垂れるようなイメージのまま地面に置いて打つと、クラブヘッドの重さを使ってきれいな円弧を描けます。

フェアウェイウッドを
使いこなす条件

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  • 姿勢が崩れにくいアドレスを作ろう
    上半身と下半身がそれぞれボールに向かっているように構える

    アマチュアにとってフェアウェイウッドは難しいクラブだと思いますが、うまく打てるようになるコツはあります。そもそも、なぜうまく打てないかというと、地面にあるボールを上げにいく動作をしてしまうからです。まず、その意識を捨ててください。感覚的には、アイアンのようなイメージで打つ方が、うまくいきます。

    一番大事なのはアドレスで、しっかりと前傾姿勢をとりましょう。お尻が下がらないように注意をして、体全体がボールに向かうように構えます。このような姿勢が崩れにくいアドレスが作れたら、後は振り切ることを心がけるだけで、フェアウェイウッドの苦手意識はなくなるはずです。

ミスの出にくい
バンカーショットを覚えよう

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  • スイングは一定にしておいて
    3つの条件で打ち分ける
    柔らかく打とうとするとミスになります

    バンカーショットで最もやってはならないのが、スイングスピードを緩めることです。アマチュアのみなさんは球を上げて柔らかく打ちたいときなどに、グリッププレッシャーを緩めつつクラブを振ろうとしますが、これをやるとダウンスイングでクラブが減速し、ミスが起こりやすくなるのです。

    バンカーショットは、どんなときでもしっかりと振ることが大切。距離が長かろうが短かかろうが、必ずしっかり振ってインパクトを緩めないでください。
    では、どこで弾道や距離を調節するのかというと、①フェースの開き、②クラブを握る場所、③スタンス幅の3つの条件です。スイングは一定でもフェースを開けば飛びませんし、クラブを短く持ったりスタンスを広げればやはり飛びません。このように打ち分ければザックリやトップのミスは極端に減るので、練習で自分の距離感を作っていってください。

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