レッスン動画
上達のメソッドをプロが動画で解説
タケ小山プロの賢いスコアメーク術


タケ小山プロによる超・実戦的ラウンドレッスン。
スイングを変えることなく、いまの実力で大叩きを避け、賢くスコアメークする方法を教えます!
目次
Lesson1
練習グリーンでグリーンの硬さをチェック
Lesson2
練習グリーンでグリーンの速さをチェック
Lesson3
練習グリーンで方向性をチェック
Lesson4
練習グリーンでパターのロフトを使えているかチェック
Lesson5
練習グリーンでパターの最大飛距離をチェック
Lesson6
アプローチグリーンでアプローチの距離感をチェック
Lesson7
スタート前にやっておくべきこと
Lesson8
ティマークの使い方 ~スライサーの場合~
Lesson9
ティマークの使い方 ~フッカーの場合~
Lesson10
ティマークの使い方 ~左に打ちたく無い場合~
Lesson11
グリーン上に「よだれかけ」を作ればスコアを減らせる
Lesson12
なるべく「お先に」をしよう!
Lesson13
パターで転がせばけっこううまく寄るのです
Lesson14
バンカーが苦手なら徹底的に避けよう
Lesson15
バンカー克服の裏ワザは打たないこと
Lesson16
池とOB、どっちに曲げるかよく考えよう
PROFILE
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小山 武明プロ
「屋根裏のプロゴルファー」としてお馴染みの人気ゴルフ解説者。2014年度日本シニアオープンゴルフ選手権では見事予選を突破。
練習グリーンで
グリーンの硬さをチェック
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足から伝わるグリーンの硬さを感じる!
みなさんが、ゴルフ場に来て一番最初に足を踏み入れる場所、それがパッティンググリーンです。
パッティンググリーンに足を踏み入れたとき、足から伝わるグリーンの硬さ、ゴルフ場の硬さを知ることが、非常に大切なポイントです。足から伝わる硬さを感じて、プレイするゴルフ場のグリーンの硬さをチェックしましょう。
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落としたボールが奏でるグリーンの音で
硬さを知る!別の方法として、落としたボールが奏でるグリーンの音でグリーンの硬さを調べる方法があります。
パッティンググリーンへ落としたボールが奏でる音が高ければ、グリーンは硬く、低ければ柔らかい、ということです。今回このコースのグリーンは、低い音がするので柔らかい。つまり、ボールは止まるので、ピンの根元までデッドに狙っていくべきなんです。
練習グリーンで
グリーンの速さをチェック
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自分の基準を持つことがポイントです!
ゴルフ場に行って朝一番練習グリーンでやることは、グリーンのスピード(速さ)を知ることだと多くの書にも、多くのレッスンプロにも言われているはずです。
今回のレッスンでのポイントは自分のパッティングの距離感、いわゆるスピード感を持っているのかどうかが大切なポイントなんです。通常どんなコースや試合会場へ行っても、まずはカップを想定せずに自分のいつもの素振りの距離を打ちます。
私の場合は通常約10ヤードほど転がるのですが、今日のグリーンは約7ヤードしか転がらないので、このグリーンは遅いということがわかります。つまり、自分のストロークを基準に速さを測ることがポイントなんです。
そのためには基準となる距離を知ること。
これが上達への第一歩です。
練習グリーンで
方向性をチェック
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狙った方向に打てているかをチェックしよう
朝の練習グリーンでパッティングの方向性をチェックする方法を紹介します。
コースによってはカップが切っていない場合もありますので、リフトティ2本を使って、狙った方向に打ち出せているかどうかチェックしましょう。
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1ヤード先にティを2本刺して目標物にする
やり方は簡単。1ヤード先にボール2個ぶんの間隔でティを2本刺し、その間を通すようにボールを打てばいいのです。
打つ強さは人それぞれでOK。気持ちよく打てる強さでティとティの間を通すことができれば、その日の方向性はバッチリだといえるでしょう。
練習グリーンで
パターのロフトを
使えているかチェック
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パターのロフト通りにボールを打てれば
転がりがよくなるフェースの向きばかり意識して、パターのロフトを無視していませんか?
パターのロフトを正しく使えば、打ち出されたボールはスムーズに順回転を始めるので、転がりのよいボールになります。
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1センチ先のコインを
ボールが飛び越えるように打つパターのロフトが正しく使えているかどうかは、コインでチェックすることができます。
ボールから約1センチほど離してコインを置き、そのコインを飛び越すようにボールを打ちましょう。打ち込んでしまうとボールがコインに当たりますが、正しく水平にストロークすればボールはコインを飛び越えます。
練習グリーンで
パターの最大飛距離を
チェック
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自分のパターの最大飛距離を知る
みなさんはご自分のパターの最大飛距離を知っていますか?
なぜ知っておく必要があるかというと、それがロングパットの距離感の基準になるからです。もし知らないというならば、いますぐ練習グリーンに直行してください。そして無理のないストロークでボールを打ち、最大何ヤードまで転がせるかを把握しておきましょう。
私の最大飛距離は40ヤードですが、たとえば35ヤードのロングパットならば、最大飛距離から少し弱め、というような力の加減で距離を合わせることができるのです。
アプローチグリーンで
アプローチの距離感を
チェック
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自分自身の距離感の基準を作ろう
プレイするコースにアプローチ練習用のグリーンがある場合、ぜひやっていただきたいことがあります。
それが何かというと、いろんなクラブを使い、落とし場所を一定にしてアプローチするのです。たとえば私の場合、1.5ヤード先を落とし場所と決め、サンドウエッジ、9番アイアン、7番アイアンの3本で通常のピッチエンドランのアプローチをすると、距離がだいたい1:2:3になります。打ち方は同じですから、これは非常に簡単な距離の打ち分け方ですし、落とし場所を変えれば、距離のバリエーションはそれこそ無限に広がります。
みなさんもこのようにして自分自身の距離感の基準を作ってみてください。アプローチが楽になりますよ!
スタート前に
やっておくべきこと
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コース情報を事前に知っておく
その日プレーするコースの情報を事前に知っておくことは、スコアメークする上でとても有利になります。
スコアカードには多くの情報が詰まっていて、プレーするティーのトータルの距離や難易度を示すコースレート、各ホールのハンデキャップなどを知ることができます。たとえば短いコースだということがわかれば、ティショットで無理をしないという作戦が立てられますし、難しいホールは無理をせずボギーやダボでいいと割り切れば、大叩きを防ぐことができます。
またコースの全体図を手に入れ、風向きを書き入れておくことも重要です。各ホールの状況で風向きを読み取ろうとすると間違ってしまうことがありますが、全体図から基本的な風向きを知ることができれば、正しく風を判断することができます。風を味方にするか敵にするかはスコアの上で大きな差になるので、ぜひとも味方につけてくださいね。
ティマークの使い方
~スライサーの場合~
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自分の持ち球を駆使してスコアメークする
コースでは自分の持ち球を駆使してスコアメークすることが求められています。もしもあなたがスライサーなら、スライスボールで18ホールを攻めればいいのです。
さて、スライサーが右へのトラブルを避けるためにはどうすればいいかというと、左に球を打ち出すことです。そのためにはティマークを利用するというテクニックがあります。すなわち、右のティマークの左下にティアップするのです。
こうすることにより、右を向いて構えることができなくなります。フォロースルーでクラブヘッドが当たってしまいますからね。必然的に左を向いて構えることになり、右に曲がるボールを打っても大きなトラブルにならなくなるのです。
ティマークの使い方
~フッカーの場合~
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左サイドに立つと
右に大きなスペースができる左に曲がる傾向のあるゴルファーは左サイドに池やOBなどのトラブルがあるホールに来ると嫌なものですよね。
そんなときに有効なティマークの使い方を紹介しましょう。まずティマークの左端に立ってフェアウエイ方向をまっすぐ見て下さい。右サイドに広いスペースがあることがわかると思いますが、このスペースを利用するのです。
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左のティマーク付近にティアップすると
左へのミスが防げるどのように右のスペースを利用するのかというと、左のティマーク付近にティアップします。こうすると視界が大きく開けている右のスペースにボールが飛びやすくなるので、左へのミスを防ぐことができます。
ティマークの使い方
~左に打ちたく無い場合~
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自分とボールの間にティマークを挟んで打つ
プロや上級者が自分とボールの間にティマークを挟んで打っているのを見たことがあると思いますが、これはボールを絶対に左に行かせたくないときに使うテクニックです。
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クラブの軌道はインサイドアウトかつ
アッパーブローになぜ左へ曲がらないかというと、左へ振り抜こうとするとクラブがティマークに当たってしまうため、自ずと右に振り抜くからです。するとクラブヘッドの軌道はインサイドアウトかつアッパーブローになり、弾道は左へ飛ばない高い球になります。
グリーン上に
「よだれかけ」を作れば
スコアを減らせる
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グリーン上に「よだれかけ」をイメージ
グリーン周りからのアプローチやロングパットを2打で収めるためには、自分が確実に次のパットを決められるエリアをグリーン上にイメージしておくことが大切です。通常それは上りの短いパットが残るカップの下の三角地帯で、赤ちゃんの「よだれかけ」のような形をしています。
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ボールを「よだれかけ」のエリアに
残るようにするグリーン上によだれかけをイメージしたら、後はそのエリアにボールが残るようにアプローチショットを打ちます。カップまで近くても下りだったり、傾斜がきつい場所に残ると次のパットが入る確率は落ちてしまいます。上りの短いパットを残すようにしましょう。
なるべく「お先に」を
しよう!
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マークをすればいいというものでは
ありませんファーストパットを打ったら自動的にマークをする人がいますが、果たしてそれでいいのでしょうか?マークをしてプレーが中断されると、次のパットを打つときに動きがぎこちなくなったり、タッチが出なかったりということが起こります。
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続けて打ってしまったほうが
スムーズにストロークできる入れる自信があり、なおかつラインを踏む心配がないなど、同伴競技者に迷惑がかからない場合はなるべく「お先に」をしてしまいましょう。ファーストパットを打つことで予行演習はできているので、続けて打ってしまったほうが良いストロークができる場合が多いからです。
パターで転がせば
けっこううまく寄るのです
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まずはパターで寄せられないか考えよう
みなさんはグリーン周りからのアプローチはウエッジで打つと決めつけていませんか?
芝が薄い場合などはミスのもとですので、その考え方は非常に危険です。そんなときに思い出すべきなのがパターの存在。まずはパターで打てないかどうかを考えてみてください。グリーンに到達するまでの芝が短ければ、多少の傾斜があっても確実に転がってくれますし、パターならミスヒットの確率も低くなりますので、賢い攻め方といえます。
もしあなたのパターの最大飛距離が40ヤードなら、ピンまで40ヤードまでのアプローチはまずパターで転がすことを考えてみてください。
それがスコアメークの鍵です!
バンカーが苦手なら
徹底的に避けよう
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バンカーが苦手なら徹底的に避ける
もしも自分がバンカーショットが苦手だとわかっているなら、バンカーに入れないことがスコアメークの近道です。もちろんバンカーショットを練習してうまくなることも大切ですが、バンカーに入れなければそれに越したことはありません。
にもかかわらず、バンカーに入るリスクを冒してショットを打っているアマチュアが非常に多いのは嘆かわしいことです。これは大叩きにつながりますので、賢い攻め方とはいえません。
バンカーが苦手なら徹底的に避ける。これがセオリーです。たとえばパー3でグリーンがバンカーでガードされているときは、それが奥であれ、バンカーのない場所を狙って打つ。これがセルフマネジメント・ゴルフの真骨頂です。
バンカー克服の裏ワザは
打たないこと
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脱出不能と判断した場合には
「元の場所から打つ」という
選択肢もありますバンカーが苦手でどうにもならない、という人はけっこう多いと思います。しかしそんな人に限って、バンカー越えのアプローチをわざわざバンカーに入れてしまったりして、その後はなかなか脱出できずに大叩き…というようなことになりがちです。
こんなとき、ルールを知っていれば大叩きしなくても済むのです。というのは、「アンプレヤブル」というものがあって、ゴルファー自身がそのボールをプレーすることが不可能だと判断した場合、救済措置を受けられるのです。
アンプレヤブルの球の救済措置は3つあります。(1)初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで球をプレーする。
(2)ホールと球があった箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方に球をドロップ。
(3)その球のあった箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない箇所に球をドロップ。
(「ゴルフ規則 第3章・規則28 アンプレヤブルの球」より)(2)と(3)の処置はバンカー内にドロップしなければならないと定められていますので、(1)を選択すれば嫌~なバンカーから打たずに済むわけですね。
池とOB、どっちに曲げるか
よく考えよう
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距離のペナルティがあるかないかで
大きく違います片方が池でもう片方がOBというようなレイアウトのホールのティショットは嫌なものです。曲がることもありますが、このときルールを知っておくと余計なストロークを叩かずに済みます。
OBの場合は打った場所に戻って1ペナルティですが、池は同じく1ペナルティ払うものの、最後に横切った地点を基準にドロップできるので、必ずしも元の場所に戻る必要がありません。つまりOBは100%距離のペナルティがあるのに対し、池は距離のペナルティがない場合が多いのです。
ですから、曲がった場合に断然お得なのは池ということ。このことを知っていれば、池に入る可能性はあっても絶対にOBには行かない攻め方をチョイスすべきことは明白でしょう。
ただし、もちろんどちらにも行かずまっずぐ打つのがベストですよ!