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ゴルフの雑学・マメ知識ゴルフの腰痛や手首痛は
間違ったスイング動作が原因?

2021.01.21

プロスポーツには怪我が付き物ですが、ゴルフだって例外ではありません。プロゴルファーの多くが怪我に悩まされているのが現実です。背中、肩、首、左手親指、足首など、故障はあらゆる場所に出て選手のキャリアを脅かします。

ゴルフの怪我は体のいたるところに及ぶもの。プロの怪我はオーバーユースが原因になることが多いが、アマチュアの怪我は間違ったスイング動作によることが多い。

もちろんアマチュアゴルファーにも故障は発生します。プロゴルファーとちょっと違うのは、その原因がオーバーユースによるものというよりも、準備運動の不足や誤ったスイング動作によって起こることが多いことです。ストレッチもせずいきなり全開でクラブを振り回したり、体のどこかに過度な負担がかかるスイングをしていると危険です。またそういうスイングのまま球数を打ち込むと、怪我のリスクはより高くなるといえます。

無理に体をねじると腰痛のもと

具体的にどこが故障してしまうのかというと、プロアマ問わず多いのが腰痛でしょう。ゴルフは歩いたり立っている時間が長いので、姿勢や歩き方を含めて複合的な要因が考えられます。

アマチュアの場合はスイングにおいて「下半身が動いていない」ことが挙げられます。下半身を止めておいて、上体を無理にねじるから腰に負担がかかるのです。股関節が正しく動けば故障しませんが、股関節をうまく使えないゴルファーや、「下半身は止めておく」ものだと勘違いしているゴルファーは腰痛になる可能性が高いといえるでしょう。
また股関節の柔軟性にもかかわってきますから、股関節の硬いゴルファーは「バックスイングで右を向き、フォロースルーで左を向く」というようなボディターンを意識したスイングをしたほうがいいかもしれません。

「アマチュアは股関節がうまく使えないが、それが腰痛の大きな原因になる」と指摘するのは星野英正プロ。「だからオフには股関節を動かすトレーニングを重点的に行いますし、股関節を使って打てるようになれば間違いなく上達しますよ」とのこと。

股関節を使って打つスイングは、以前ご紹介したこちらの記事をご覧ください。
→「手打ちと決別できる練習法

手首の怪我がアマチュアに多い理由

手首の怪我もよくありますが、これはプロよりもアマチュアに多いといえるでしょう。なぜかというとプロはグリップを強く握りしめませんし、手首を柔らかく使えるからです。


一方、アマチュアは指に力が入り過ぎているので危険。手首を固定して上からガツン!と叩いていると衝撃で手首を故障するので注意しましょう。また左肘を抜くようなスイングも手首に衝撃が集まります。ソフトに握って打てるようになることが上達への道です。また怪我も防いでくれるので覚えておきましょう。

ゴルファーの肘は内側が痛む

「ゴルフ肘」と呼ばれる肘の内側の痛みも、その名の通り熱心なゴルファーによく見られる症状です。その原因は掌屈運動の反復による疲労の蓄積や、正しくないスイング動作による過度の衝撃といったものが考えられます。
症状が出たら動作をやめることが大事ですが、専門医に診てもらうことも忘れずに。単なる筋肉の炎症ではない可能性もありますし、痛みの原因がわからないことも多いので、その場合は複数の病院で診てもらうことが必要です。

柔軟性を確保しておくことが大切

肩の痛みはオーバーユースで引き起こされることが多いですが、シニアゴルファーなら四十肩、五十肩で痛んでいることも考えられます。
また年齢に関係なく、肩甲骨の柔軟性がないのに無理に腕を後ろに倒したりすると、腱が断裂したり神経の痛みが出たりするので気を付けましょう。肩甲骨が硬いと首に負担がかかり首痛になることもあるので、やはり肩甲骨は股関節と同様、柔軟性を確保しておくことが大切です。

そのほか、左手親指痛や足首痛など、ゴルフをする以上、体のあらゆる箇所に怪我の危険があるといえます。これらを防ぐにはやはりふだんから柔軟性を高めておくことと、プレイ前の準備運動が欠かせません。アマチュアは体のどこかに負荷がかかるスイングで怪我をしがちなので、動作をして違和感を覚えたらスイングを改善することを考えましょう。シーズンオフだから練習場で打ち込んで!と考えがちですが、スイングに不良があると怪我のリスクが大きくなるのでご注意を。

柔軟性のチェックとストレッチ法は、以前ご紹介したこちらの記事をご覧ください。
→「スイングはカラダから!あなたの柔軟性をチェック

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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