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ゴルフの雑学・マメ知識スイングはカラダから!あなたの柔軟性をチェック

2019.08.22

プロのようなスイングになりたい!と願うアマチュアは多いと思いますが、体にその準備がなければ不可能なのが現実です。
特に大事なのが柔軟性で、ケガをせず、長くゴルフを楽しむためにも必要な要素になります。いくら頑張って練習しても、体が硬いと理想のスイングを身に付けることはできません。体が硬い人は、球を打つよりも柔軟体操をしたほうが上達は近い、と言っても過言ではないのです。

では一体、ゴルフスイングにはどのような柔軟性が必要なのでしょうか?
今回は、日ごろゴルファーを指導する専門のトレーナーに、柔軟性のチェック法とストレッチ法を教えてもらいました。この機会に、自分の柔軟性をチェックしてみてください。



チェック.1

胸椎の柔軟性

ゴルフスイングは回旋運動なので胸椎の回旋をスムーズに行うことができるかどうかはパフォーマンスを大きく左右します。

●胸椎の柔軟性のチェック法

45度斜めに置いた椅子に座った状態でクラブを首の後ろで持ち、両ひざをくっつけたまま左右に回旋します。45度以上回旋できればある程度の柔軟性がある証拠。どれだけ回旋できるかは椅子のラインを目安にしてください。

ひざが離れてしまうのはNG。


胸椎の柔軟性を高めるストレッチ法

●胸椎のストレッチ1

横向きに寝て、上になった足の股関節を90度に曲げます。股関節が開かないよう下になった手でしっかりと足を押さえながら、上になった手を回して胸を開く。深呼吸をしながら、左右を入れ替えて繰り返し行いましょう。

手を床につけてしっかり胸を開くのが目標ですが無理につけなくても構いません。腕が斜めに伸びた120度のポジションが胸が開く目安です。

●胸椎のストレッチ2

片膝をつき、もう片方の足を横に伸ばしたら床に手をつきます。お尻を足から離さず、息を吐きながら足を伸ばした側の手を反対側に伸ばしていきます。手のひらを上にして床の上で甲を滑らせましょう。こうすることで胸椎の背中側がストレッチされます。左右とも行いましょう。

足を広げるときつい場合は両足を揃えて行ってください。

●胸椎のストレッチ3

アドレスの前傾姿勢をとり、両手をクロスさせて胸の前でクラブを持ちます。片足を後ろに下げてつま先立ちし、前に出ている足を軸に上体を回旋します。左肩を下、右肩を上に持ってくるイメージで動かしてください。左右とも行いましょう。

この動作がきつい場合は両手でクラブを持ち縦回転を意識しながら上体を回旋させましょう。手で引っ張ることができるので動作としてはやさしくなります。必ず逆方向の運動も行ってください。



チェック.2

股関節の柔軟性

股関節が硬いとスエーの原因となり、バックスイングおよびフォロースルーがうまくできません。それだけでなく下半身の動きがスムーズにいかないことで飛距離も出ませんし、ミスも誘発してしまいます。

●股関節の柔軟性のチェック法

椅子にまっすぐ座り、ひざの位置を変えずに足を外側に持っていきます。このとき股関節は内旋しており、足が45度以上上がれば股関節の内旋方向の柔軟性はあるといえます。同様にヒザの位置を変えずに足を内側に持っていきましょう。このとき股関節は外旋しており、足が45度以上上がれば股関節の外旋方向の柔軟性はあるといえます。左右の足で行いましょう。

右股関節の内旋ができないとバックスイングでスエーしてしまいますし、左股関節の内旋ができないとフォロースルーでスエーしてしまいます。

股関節の柔軟性を高めるストレッチ法

●股関節のストレッチ1

床の上で片足を前に出してひざを90度もしくは45度曲げ、後ろの足はつま先立ちします。この姿勢から骨盤をまっすぐキープしたままひざの方向におへそを持ってきて、上体を前に倒します。こうすると股関節をスムーズに内旋させるために必要なお尻の柔軟性が高まります。左右とも行いましょう。

きつい場合はまっすぐ倒す運動から始め、慣れてきたら足を下げている側の手を伸ばしましょう。

●股関節のストレッチ2

床に座って片足をもう片足のひざにかけます。そのまま足でひざを床のほうに押します。お尻が浮いてしまうと意味がないのでしっかりと床につけておきましょう。床についた足の側のお尻にストレッチ感があれば正しくできています。余裕があれば上体を前に倒して負荷を増してみてください。左右とも行いましょう。



チェック.3

肩甲骨周りの柔軟性

よく言われる肩甲骨の柔軟性ですが、肩甲骨自体は伸展しないので、それを動かす周りの筋肉の柔軟性が問題となってきます。特に胸椎の伸展が重要で、胸椎が伸びないと手を後ろに回すことができませんし、頑張ってクラブをプレーンに乗せることも難しくなります。

●肩甲骨周りの柔軟性のチェック法1

まっすぐ立った状態で片手を上げ反対側の肩甲骨にタッチします。肩甲骨の逆三角形の上の部分の真ん中にタッチすることができればOK。左右とも行ってください。

●肩甲骨周りの柔軟性のチェック法2

まっすぐ立った状態で片手を水平に伸ばし反対側の肩甲骨にタッチします。肩甲骨の逆三角形の下の部分にタッチすることができればOK。左右とも行ってください。

●肩甲骨周りの柔軟性のチェック法3

まっすぐ立った状態で片手を水平に伸ばしヒジを90度に曲げて手を前に出します。このポジションから前腕を回して後ろに倒し、背中のラインよりも後ろに倒すことができればOK。

腰を反ると前腕はいくらでも倒れるのでNG。

肩甲骨周りの柔軟性を高める
ストレッチ法

●肩甲骨周りのストレッチ1

床の上に両ひざを離してつき、お尻を足にくっつけます。両手の小指をストレッチポールに当て、みぞおちを床につけるように上体を反らします。こうすることで胸椎と背中がストレッチされます。

●肩甲骨周りのストレッチ2

前傾姿勢をとった状態でクラブを立てて、両手でグリップエンドを押さえます。お尻をしっかりと後ろに引き、背中をまっすぐにしたまま頭を下げていきます。背中が熱くなってきたら正しく行えている証拠です。

角度を変えることで左右の脇腹をストレッチすることができます。お尻をつねに後ろに引いた上体で行ってください。

●肩甲骨周りのストレッチ3

三頭筋が硬いと手が上がりづらくなるので、そのためのストレッチです。ひじを頭の横に上げ、もう片方の手でひじを押さえて後ろに押します。腰を反らない状態で、左右とも行いましょう。

●肩甲骨周りのストレッチ4

クラブを持ってひじをシャフトにかけます。反対側の手でクラブの先端近くを持ちゆっくりとクラブヘッドを持ち上げます。強く負荷をかけ過ぎないように注意しましょう。呼吸を忘れずに、左右行ってください。



指導
捧 花奈(ささげ かな)

多くのゴルファーに自立してトレーニングできることを目標に、自身の身体への興味、1つ1つのトレーニングの目的を理解してもらえるような指導を行うゴルフパーソナルトレーナー。東京四谷のトータルゴルフフィットネスを本拠地として活動するほか、強豪・埼玉栄中学・高校ゴルフ部フィジカルコーチを務める。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

協力:トータルゴルフフィットネス

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