ゴルフには世界ランキングがあって、たとえばマスターズには世界ランキング50位以内に入れば出場できるなど、メジャー大会の出場資格にもなる重要な指標となっていますが、どうやって順位をつけているかご存じでしょうか?
2013年5月12日時点の世界ランキングを見ると、タイガー・ウッズ選手が13.66ポイントで1位、2位のローリー・マキロイ選手が10.42ポイント、以下、マスターズを制したアダム・スコット選手が7.64ポイント、イギリスのジャスティン・ローズ選手が6.57ポイントと続きます。

このポイントが何を意味するかというと、その選手が出場した過去2年間のトーナメントで得た累積ポイントを出場試合数で割ったものです。
ゴルフの試合は世界中で行われていますから、試合の格(出場選手の顔ぶれで決まります)と順位に応じてポイントが決まっていて、4大メジャー大会に優勝すれば100ポイント、2位は60ポイント、3位だと40ポイントが獲得できます。メジャーと呼ばれるプレイヤーズ選手権に優勝すると80ポイント、通常の米ツアーの試合だと50~70ポイントですね。日本の試合だと、日本オープンとダンロップフェニックスの優勝ポイントが32ポイントと高く、通常のレギュラーツアーの試合だと16ポイントです。
累積ポイントの算出方法ですが、直近13週の試合で得たポイントはそのまま加算され、14週前の試合からは毎週約1.09%(1/92)ずつポイントが減っていきます。過去2年間に獲得したこれらの累積ポイントを出場試合数で割るのですが、2年間での出場試合数が40試合以下の場合は40で割り、出場試合数が52試合以上の場合は、直近52試合で得た累積ポイントを52で割ったものがその選手のポイントになり、それに順位をつけているというわけです。
日本人選手がどうなっているかというと、藤田寛之選手が2.09ポイントで68位にランキングされているのを筆頭に、松山英樹選手92位(1.66 ポイント)、谷口徹選手116位(1.37ポイント)、石川遼選手123位(1.34ポイント)と続きます。日本ツアーは試合ごとのポイントが低いので、世界ランキングの順位を上げるにはやはり、世界の舞台で活躍することが必要なようです。
男子の世界ランキング制度は1986年に始まりましたが、女子は20年遅れの2006年から。算出方法は男子と基本的に同じで、2013年5月12日現在のランキングは1位インビー・パーク選手、2位ステイシー・ルイス選手、3位スザンヌ・ペターセン選手という顔ぶれです。宮里 藍選手は9位でベスト10の常連。1位に輝いたこともありますから、誰もが認める世界のトップ選手といっていいでしょう。
世界ランキングに名を連ねるのは男子で1547名、女子は817名のゴルファー。つまり、トーナメントに出場している選手は世界中で約2400人に過ぎないということです。プロゴルファーと呼ばれる人は日本だけでも約5000人いますから、この数字はいかにツアープロになるのが難しいかを物語っているといえるでしょう。