プロや上級者が何気なく使う言葉に「???」となることってないでしょうか? ありますよね。というわけで、今回はボールを打ったときに発する代表的な言葉を解説したいと思います。
プロや上級者がよく使う言葉① 「つかまえる」
けっこうよく聞くのが「つかまえる」という言葉。「いまのはつかまっちゃった!」とか「つかまらなかったよ」という感じで使いますが、これは「ボールにフック回転をかける」という意味です。上級者のインパクトは右手でボールをつかむようなイメージがあるのですが、それがそのまま言葉になっているんですね。
上級者は基本的にひっかからないように打つので、普段のショットには「つかまえる」という意識がさほどありません。「ボールをつかまえにいく」というのはいつもよりフェースを返してドローボールを打つということですし、フェードボールを打つときは「つかまえないように打つ」もしくは「逃がし気味に打つ」などと言います。そう、「つかまえる」の反対語は「逃がす」なんですね。
まっすぐな弾道のときでも「つかまった」と表現するときがありますが、「つかまえる」は結果ではなく感覚的なものであり、つかまえるように打ってもフェードボールになることがあるので注意してください。
プロや上級者がよく使う言葉② 「下から入る」
「下から入る」もよく聞く言葉だと思います。これも文字通り理想的なスイングプレーンよりクラブが下を通ったということで、アベレージの場合には「すくい打ち」「あおり打ち」などと呼ばれるスイング軌道のことを意味します。たとえばプッシュアウトやチーピンが出ると、上級者はもれなく「下から入っちゃった!」と言いますのでチェックしてみてください。ティーアップして打つドライバーショットはまだなんとかなりますが、フェアウェイウッドやアイアンだと大きなミスになるので、「下から入る」はあまり好ましい言葉ではありませんね。
プロや上級者がよく使う言葉③ 「刺さる」
プロはときどき「あ~刺さった!」と言いますが、これは「クラブを鋭角に入れ過ぎた」という意味です。ヘッドがいつもより鋭角に入るとソールが滑る感じがないので気持ち悪いんですね。リーディングエッジが地面につっかかる感覚を「刺さる」と表現するのです。「スティープ」とも言いますね。

というわけで、「つかまえる」「下から入る」「刺さる」この3つの言葉を知っていれば、ゴルフ会話のヒアリング力はかなりアップするでしょう。ただしこの言葉が出たからといって、プロや上級者がグリーンを外すとは限りません。かなり微妙な感覚なので、気持ち悪くてもピンに寄ったりするのです。そこがアベレージゴルファーとは違うところですね。